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スマートウォッチでも「Gemini」、グーグルがWear OS向けに展開
2025年7月10日 17:10
グーグルの生成AIアシスタント「Gemini」が、「Wear OS」搭載のスマートウォッチ向けに展開を開始した。Pixelやサムスンのほか、OPPO、シャオミ、OnePlusなどのWear OSスマートウォッチのユーザーは、手首から直接Geminiを利用できるようになる。
Geminiへのアクセスと自然な対話
スマートウォッチでGeminiと会話を始めるには、「OK Google」と話しかけるか、ウォッチのサイドボタンを長押しするか、Geminiアプリのアイコンをタップするだけ。Geminiはユーザーの話し方を理解し、素早く簡潔な回答をディスプレイに表示する。
たとえば、手がふさがっているときに料理のレシピを尋ねたり、外出時に傘が必要かどうかを確認したり、忙しい移動中に次の目的地の情報をチェックしたりと、さまざまな状況で必要な情報を瞬時に得ることができるようになる。
日常生活の管理と詳細の記憶
Geminiは、これまでスマートフォンで複数の操作が必要だった複雑なタスクも、ウォッチ上で効率的に処理できるようになる。
たとえば、ランニングやサイクリング中に友人へのメッセージを送信したり、特定の運動時間に合わせたカスタムプレイリストを作成したりすることができる。会議の前には、過去のメールの要約を依頼して情報を素早く確認したり、イベント情報を即座にカレンダーに追加したりすることも可能。また、移動が必要な際には「今日の歯科医の予約先の住所を教えて」と尋ねて、そのままナビゲーションを頼むこともできる。
これらの機能は、GeminiがGmailやGoogleカレンダーといったGoogleサービスと連携することで実現される。ただし、これらのアプリで操作を行うには、ペアリングしたスマートフォンのGeminiアプリの設定で機能を有効化し、必要な権限を付与する必要がある。
さらに、Geminiに重要な情報を記憶させ、必要なときに呼び出すこともできる。たとえば、ジムのロッカー番号や駐車場の場所をメモとして残したり、「仕事の後、食料品の買い物に行くことを思い出させて」といったリマインダーを設定したりすることも可能。
GeminiはWear OS 4以降に対応
Geminiは、Wear OS 4以降を搭載したスマートウォッチに対し、今後数週間かけて順次展開される。また、Wear OS 6に対応したスマートウォッチでは、それぞれのブランドのアプリと連携したサポートも行われる予定。





