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ドコモ、「スマホがつながりにくい問題」は今夏解消目指す

 NTTドコモは、一部で声が上がっている携帯電話がつながりにくい問題について、今夏までの解消を目指すと報道陣向けの説明会で明かした。

 ドコモの携帯電話ネットワークをめぐっては、ここ数カ月、都市部の繁華街などでつながりにくくなるという声が上がっている。ドコモではこうした事象を認識していると説明したうえで、その原因をユーザーの増加に伴う、通信量の増大のほか、再開発などでのエリア変動、専用の周波数で5Gを提供する「瞬速5G」の設置が道半ばであることから、4Gの収容量がひっ迫することに起因すると見解を示した。

ドコモ 引馬章裕氏

 これに対する対策としてドコモでは、瞬速5Gの基地局のエリアを容量がひっ迫している基地局までカバーするなどの調整のほか、収容する周波数を分散させる。とくに屋内では800MHzをつかみやすくなるため、ひっ迫するといったことがある。これをほかの周波数で通信させることでひっ迫度合いを軽減するほか、キャリアアグリゲーション(CA)のパラメーターの調整など、各基地局の状況を検討しながら対策を進める。同社では、2023年夏までにも問題の解消を図るとした。