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ドコモが都内4エリアで通信品質を改善、新宿・渋谷・池袋・新橋での取り組みとは

渋谷駅の山手線・埼京線ホームは9月頃に屋内アンテナ設置により改善見込み

 NTTドコモは、都市部で発生している通信品質の低下について、新宿、渋谷、池袋、新橋エリアにおいて通信品質が改善したことと、品質改善に向けて同社が取り組んだ内容を明かした。

 これらのエリアでは、スマートフォンが利用しづらいエリアにおいて、電波照射の角度調整や指向性および出力の調整など基地局ごとのカバーエリアの調整、周波数間の偏りをなくす分散制御、5Gと4Gの基地局設備の増設を実施したことで、通信品質が改善したという。

新宿エリア

 新宿エリアでは、新宿駅東口周辺において、主にカバーエリア調整と周波数分散制御によって通信品質を改善し、ドコモが実施した通信品質のテストでは、5G対応機種で受信時の速度が20Mbps以上、4G機種で10Mbps以上の速度を記録したという。

渋谷エリア

 渋谷エリアでは、東口周辺、山手線・埼京線ホーム中央付近、西口周辺、ハチ公口周辺の4カ所での取り組みが実施された。

 東口周辺では主にカバーエリア調整と周波数分散制御によって通信品質を改善し、5G機種で100Mbps以上、4G機種で10Mbps以上の速度を記録した。

 山手線および埼京線ホーム中央付近では、主にカバーエリア調整と周波数分散制御によって通信品質を改善したが、引き続き時間帯によっては利用しづらい場合がある。これは、駅の改良工事に伴って2023年2月に屋内アンテナを一時的に取り外した影響で、9月を目処に屋内アンテナの再設置工事を行う予定という。

 西口周辺では、カバーエリア調整と周波数分散制御によって通信品質を改善し、5G機種/4G機種ともに4G LTEの接続で10Mbpsを記録した。

 ハチ公口周辺では、カバーエリア調整、周波数分散制御、基地局設備の増設により、5G機種で100Mbps以上、4G機種で10Mbps以上の速度を記録した。

池袋

 駅東口周辺において、主にカバーエリア調整と周波数分散制御によって通信品質を改善し、5G機種で40Mbps以上、4G機種で30Mbps以上の速度を記録した。

新橋駅

 烏森口周辺で、主にカバーエリア調整と周波数分散制御によって通信品質を改善し、5G機種で100Mbps以上、4G機種で10Mbps以上の速度を記録した。

今後の取り組み

 ドコモは、カバーエリアの調整、周波数間の分散制御、5G/4G設備増設や基地局の新設などの取り組みにより、引き続き全国エリアで通信品質を向上するという。また、品質向上に向けた取り組みを強化するために、全国横断のプロジェクト体制を構築する。