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JR山手線での通信速度トップはau、ICT総研の調査
2023年7月27日 15:55
ICT総研は、JRの山手線における5Gと4Gの通信速度実測調査の結果を発表した。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルの通信速度が比較されている。
調査日は7月15日~21日で、用いられた端末はソニー製Androidスマートフォン「Xperia 10 IV」。測定場所は山手線全30駅のホームと、それぞれの駅間(移動中)の全60地点。密集状態を避け、下り(ダウンロード)と上り(アップロード)の通信速度が各地点で3回ずつ測定された。
「5G優先」設定での下りはauがトップ
ネットワークを「5G優先」で設定した場合、全60地点の下り通信速度のトップはau(平均157.7Mbps)。ソフトバンク(145.6Mbps)、ドコモ(66.4Mbps)、楽天モバイル (33.0Mbps)と続く。
下り通信速度の4社平均は100.7Mbpsで、前回調査(2021年5月実施)の95.6Mbpsを上回っている。
前回調査と比較し、下り通信速度の順位は変わっていない。auとソフトバンクは前回と比べて下り通信速度が高速化する一方、ドコモは通信速度が遅くなった。
また、「駅ホーム」の4社平均が下り140.2Mbpsであるのに対し、「駅間」は61.1Mbps。ホームのほうが通信速度が速い。
上り通信速度は、au(平均41.3Mbps)、ソフトバンク(31.1Mbps)、楽天モバイル(26.5Mbps)、ドコモ(13.4Mbps)の順になっている。
5G受信地点比率は、4社平均で77.5%
5G受信地点比率は、4社平均で77.5%。前回調査では4社平均が31.3%だったため、数字が大幅にアップしている。
auとソフトバンクは5G受信地点比率がともに100%。ドコモは前回15.0%→今回51.7%、楽天モバイルは前回0%→今回58.3%となっている。
au(KDDI)と楽天モバイルの新たなローミングが6月から始まったが、楽天モバイルの測定時にauの周波数帯を受信したのは、60地点中3地点だったという。
「4G優先」の下り通信速度は4社平均31.2Mbps
ネットワーク設定を「4G優先」と、5Gを受信しない状態で測定した結果、下り通信速度はau(38.9Mbps)がトップ。ソフトバンク(31.5Mbps)、楽天モバイル(28.1Mbps)、ドコモ(26.4Mbps)が続く。
4社平均は31.2Mbpsとなっている。