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NVIDIAがArm全株式買収、ソフトバンクGから最大400億ドルで

 NVIDIAとソフトバンクグループは、NVIDIAがArmの株式を最大400億ドル(約4兆2446億円)で買収することで最終合意に達した。両社が14日朝(日本時間)に発表した。英国、中国、EU、米国を含む規制当局の承認などを経て、約18カ月で完了される。

 NVIDIA創業者でCEOのジェンスン・ファン氏は「AIは現代でもっともパワフルなテクノロジー。数年内に、何兆ものコンピューターがAIを稼働させ、今⽇のインターネットオブピープル(IoP)の数千倍にも上るIoTを創出することになる。両社の連合は、AIの時代において優れたポジショニングの企業を作ることになる」とコメント。

 120億ドルの現金と、215億ドル相当のNVIDIA普通株式(4430万株)がソフトバンク側へ渡る。アーンアウト条項により、Armが一定の業績を達成すれば、最大50億ドルがソフトバンク側へ支払われる。このほか、15億ドル相当のNVIDIA株式報酬がArmの従業員に付与される。ArmのIoTサービスグループ(ISG)ビジネスは、以前の発表通り、ソフトバンクグループへ移管されるという。

 Armは、スマートフォンのCPUの中核となる製品を開発する企業。半導体メーカー向けに、スマートフォンに搭載されるSoC(System on a Chip)を設計するために必要なデザインを提供している。ソフトバンクグループは2016年にArmを当時、約240億ポンド(約3.3兆円)で買収していた。