アームが米NASDAQ上場へ、総額7兆円超

　英国のArm（アーム）は現地時間9月13日、米国預託株式（ADS）9550万株の新規株式公開における公開価格を発表した。公開価格はADS1株当たり51ドル。9月14日（米国時間）に、米NASDAQ（Nasdaq Global Select Market）で上場する。

　親会社のソフトバンクグループの発表によれば、同社が100％所有する約10億2500万株のうち9550万株が売りに出される。総額は48億7100万ドルで、7兆円超のIPOとなる。

　ソフトバンクグループはArm上場後、約9億3000万株を所有する。所有割合は90.6％。同社では、Armは引き続き子会社であり、今回の売却益は連結損益計算書に計上されないとしている。売却益相当額は、連結財政状態計算書の資本剰余金として計上される。

　Armに関しては2022年、NVIDIA（エヌビディア）による買収が計画されたものの、米国や欧州の規制により断念。2月に発表されたソフトバンクグループの2023年3月期第3四半期決算では、2023年中のArm上場を目指すとされていた。