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クアルコム、5G対応の「Snapdragon 865」「Snapdragon 765」を発表
2019年12月4日 06:17
米クアルコム(Qualcomm)は、5G対応の新たなチップセットとして、ハイエンド向けの「Snapdragon 865」と、ミッドレンジのスマートフォンなどでの利用を想定した「Snapdragon 765」「Snapdragon 765G」を発表した。
シャオミ、OPPO、ノキア(HMD)から新チップセットを搭載するスマートフォンが2020年、提供される。
各チップセットのより詳しいスペックは翌日に発表される。
Snapdragon 765は下り最大3.7Gbps
「Snapdragon 765G」はゲーミングスマートフォン向けのモデルとして提供される。
製品のうち特に「765」は、より普及しやすい価格帯でのミッドレンジスマートフォン、特にスペックを高めにするプレミアムなミッドレンジ向けの新製品で、スマートフォンメーカーは、より幅広い機種で5Gへの対応を進めやすくなる。5Gモデム「X52」相当の機能が統合されるほか、AI処理などをサポートする。
詳細は翌4日とのことだが、「765」については、一部のスペックが今回明らかにされた。それによればミリ波およびサブ6(6GHz帯以下の周波数)による5Gで、下り最大3.7Gbpsという通信速度を実現する。
同じ周波数をLTEと5Gで共有する「DSS(ダイナミック スペクトラム シェアリング)」、将来的な5Gのモードであるスタンドアロン(SA、LTE不要のモード)をサポートする。
865、AI処理は従来比2倍
Snapdragon 865のAI関連の処理能力は15TOPS(Tera- Operation Per Second」とされ、その能力は従来製品の2倍。さらにAndroid向けの競合チップセットの3倍とクアルコムでは説明する。
X55モデムとセットで利用される形になり、ミリ波、サブ6、DSSなどをサポート。第5世代のAIエンジン、自然言語エンジン、10億の色表現のサポート、2億ピクセルカメラの対応と映像では1秒あたり20億ピクセルを処理できるほか、ゲーミング向け処理などをうたう。
7nmプロセスで製造される製品のなかでは、CPU、無線処理、グラフィック処理、カメラ、AIいずれも競合よりも優れているとクアルコムでは説明している。