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米クアルコム、スマホ向け新チップ「Snapdragon 888」発表

 米クアルコム(Qualcomm)は、5G対応の新たなチップセットのプラットフォーム「Snapdragon 888 5G Platform」を発表した。CPUの性能など詳細は3日(日本時間)の説明会で別途案内される見込み。

2日(日本時間)、Snapdragon Tech Summitに登場したクリスティアーノ・アモン氏

主要なバンドをサポート

 5G対応の「Snapdragon 888」は、第3世代のX60 5GモデムRFシステムを搭載し、ミリ波とSub6と呼ばれる主要な5G向け周波数をサポート。

プレゼンしたシニアバイスプレジデント兼モバイル・コンピュート・インフラストラクチャー担当ジェネラルマネージャーのアレックス・カトゥージアン氏

 SA(スタンドアロン)およびノンスタンドアロン(NSA)と呼ばれる5Gの方式に対応するほか、5Gキャリアアグリゲーション(周波数を束ねて高速化する技術)や、グローバルマルチSIM、DSS(動的周波数共有)も利用できる。

第6世代のAIエンジン

 第6世代のAIエンジンを処理するHexagonプロセッサーは完全に再設計され、パフォーマンスと電力効率を向上させた。

 その処理能力は、26TOPSになるとのことで、第2世代のQualcomm Sensing Hubで強化。消費電力を抑えつつも常時稼働するAI処理が組み込まれた。

ゲーミング

 ゲーミング関連の機能として搭載される「Qualcomm Snapdragon Elite Gaming」は、更新可能なGPUドライバーソフト、デスクトップフォワードレンダリング、最大144fpsをサポートする。

カメラ関連

 コンピュテーショナルフォトグラフィーの処理能力は、3倍に向上させたとされており、同社では「スマートフォンをプロ品質のカメラに変える」とアピール。

 画像処理の「Qualcomm Spectra ISP」では、1秒間に2.7ギガピクセル、解像度12MPで約120枚の写真やビデオを撮影できる。これは前の世代と比べ、35%高速化されたスペックとなる。