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クアルコム、DSSやVoNR対応の第3世代の5Gモデム「Snapdragon X60」などを発表

 クアルコムは、第3世代目の5Gモデム「Snapdragon X60」と「Qualcomm ultraSAWフィルター」技術を発表した。

 Snapdragon X60は、世界初の5nmプロセスの5Gベースバンドで、ミリ波とSub6のキャリアアグリゲーションをサポートする。Sub6では、FDD-FDDとTDD-TDDに加えて、世界初のFDD-TDDのキャリアアグリゲーションをサポートする。

 また、「DSS」(ダイナミックスペクトラムシェアリング)をサポートし、通信事業者のさまざまな5G展開を可能にし、5Gでの音声通話の「VoNR」も採用する。

 ミリ波アンテナモジュールには、よりコンパクトな設計となった第3世代目となる「QTM535」を搭載する。最大ダウンリンク速度は7.5Gbps、アップリンクは最大で3Gbpsとなる。

 2020年代1四半期にサンプル出荷開始予定で、X60を搭載するスマートフォンは2021年頃の見通し。

 このほか、高周波回路における表面弾性波フィルターの挿入損失を1dB改善、2.7GHz帯域以下での競合技術バルク弾性波フィルターよりも高い性能を実現する「Qualcomm ultraSAWフィルター」を発表した。

 600MHz~2.7GHz帯域でのRF性能の特性を改善したことにより、4G・5Gマルチモードモバイル端末での電力効率工場や、バルク弾性波フィルターに比べて低コスト化を実現する。