スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

最新のMacBook Airをついに購入! M3搭載で持ち運べる、ジョリーグッドでアルティメットなマシンだゼ!!!

 2024年3月に本連載にてレビューしたApple「MacBook Air」。Apple M3チップを搭載した最新のノート型Macだ。

 2024年3月4日に発表されたが、その頃からヒッジョーに気になっていた。そして2024年3月8日に発売される頃にはヒッジョーに欲しくなっていた。そして「新型MacBook Air欲しい病」を発症。毎日のように新型MacBook Airのコトを考えていた。

 そんなところへ、編集部が借りた新型MacBook Airがレビュー用に着弾。ザザザッと使ってみた。

 薄いじゃないですかぁ〜、カッコイイじゃないですかぁ〜、予想通り激っ速じゃないですかぁ〜。13インチモデルを試用したわけだが、モバイルサイズで携帯しやすい。外出先で快適に使える……というか、モバイル系ノートでこのパフォーマンスはスゴいナ、と。

 いいなー13インチMacBook Air。これで好きなだけモバイルしてぇ〜ッ!!! となったので、案の定、購入。2024年3月27日のことであった。

購入したM3 MacBook Airは13インチモデル。カラーは「これまで使ったことのない色」でありつつ「本体に指紋防止コーティング(陽極酸化皮膜処理)が施されている」ということで、ミッドナイトにしてみた。

 M3 MacBook Air 13インチのスペックは、2TB SSDストレージ・24GBユニファイドメモリ・USキーボードとした。ストレージとメモリーは最大容量としたわけだが、これはあとから容量追加などできないから。

 お値段は34万4800円だった。だが、Apple Trade In(下取りサービス)を使い、M1 MacBook Proをはじめとする使用頻度落ち気味のAppleデバイスを下取りに出したので、その差額は7万800円となった。Apple Trade InのAppleデバイス下取り額はいつもイイ値が付くなぁ、と思った。

キーボードはUS配列にした。借りたMacBook Airのキーボードは日本語配列で、軽く使ってみたところcontrolキーの位置や英数/かなキーなどが便利だなーと思ったが、さらに使ってみたらやっぱり慣れられない部分・使用感が複数あった。というわけでUS配列キーボードを選んだ。

 モバイルノートでそこまでメモリーもストレージも要らないかも、とは、思うのだが、後で「やっぱり必要になったー」とかなると悲しいニャ、と。あとAppleシリコン搭載のMacは、体感的に「これスゲく長〜く使えそう」というパフォーマンスがある。将来的にもメモリーやストレージに余裕があるほうがいいと考えたのであった。

 あと、電源アダプターとして「デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ」と「70W USB-C電源アダプタ」からひとつ選べるが、前者のデュアルのにした。

 MacBook用の純正高出力アダプターはデカいのである。いつも「デカいから」という理由で使わずじまい。どうせなら持ち歩けるサイズの「デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ」にしてみたというわけだ。……これも35Wにしてはデカめなんスけどね。

Apple「デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ」。2つのUSB-Cポートが使用でき、1ポートのみ使った場合は最大35W出力を使える。
MacBook Airボディ色に近いブルーな感じのMagSafeケーブルが付属していた。USB-Cコネクター部はホワイトなのが残念っ!

 M3 MacBook Air 13インチを受け取ったのは2024年4月13日。即座に使い始めて現在までまだ1週間程度しか使っていないが、非常に満足度の高いマシンとなった。というわけで以下に「M3 MacBook Air 13インチを購入&使用しているヤツの気持ち」を中心にレビューしてゆきたいッ!!!

はっや! このパフォーマンスを持ち歩けるなんて! まるで夢のよう……!?

 以前のレビュー用に借りたM3 MacBook Air 13インチは、ストレージの容量が十分でなかったため、俺的メインMacのMac Studioの環境を丸ごと移行できなかった。

 だが購入したM3 MacBook Air 13インチのストレージはMac Studioと同じ2TBなので、とりあえず環境を丸ごと移行して使い始めた。不要なアプリやファイルは後から削除する方向で!

Mac Studioと新しいM3 MacBook Air 13インチは、移行アシスタントを使ってThunderbolt 3/USB 4接続(最大40Gbps)で接続して行った。2時間くらいで移行できた……ように記憶している。

 さっそくいつも使っているアプリを片っ端から試してみると……やっぱ速い。非常に速い。使用中のMac Studioよりちょっと速いことがけっこーある。

 いいですわ〜♪ 快適ですわ〜♪ ボディサイズにあるまじき処理性能。過剰にパワフルモバイルですわ〜♪ なんでもデキちゃう! 処理能力こそ大は小を兼ねるだゼ!

とても速いM3 MacBook Air 13インチさん。

 てゅーか、現在使用中のM1 Ultraチップ搭載Mac Studioを使い始めたときも、下取りに出しちゃったM1 Maxチップ搭載16インチ MacBook Proを使い始めたときも、同じように「速ッ!!!」という感動を味わったのであった。借り物マシンが速いと羨ましいが、所有しているマシンが速いと純粋に嬉しいものだ。

 だがしかし、このMacBook Airは、「持ってる&使ってるマシンが速い〜♪」という喜びだけではない。さらに楽しい要素がある。

 それは13インチという大きさ。幅30.41×奥行き21.5×高さ1.13cmなので、携帯性がいい。重さは1.24kgで、ちょい重めではあるが、十分にモバイル可能。

 さらにディスプレイの最大解像度は2560×1664ピクセル。画面に表示可能な情報量もたっぷりある。

 速い! 持ち運べる! 表示解像度にも困らない!

 くぅ〜っ!!! 最高っすわー!!!

出先でもとても速いしモバイルによく向くサイズ感のM3 MacBook Air 13インチさん。

 というわけであるが、しかし、俺の場合はこの「くぅ〜っ!!! 最高っすわー!!!」のシャウトがデカいのである。積年の恨み? じゃないか、我慢? の感情を、突き抜けて粉砕するほど強く鋭く心が叫ぶのである。この新しいMacBook Airの良さを。

 まあ最近のMacはどれもイイ。MacBookは封筒から出てくるプレゼンのMacBook Airあたりからヒッジョーに完成度が高いノートパソコンであった。

 だがそれ以前は、なーんかOSが調子悪いとか、マシンが突然シャットダウン&再起動するとか、いろいろとアレがナニしていた。詳細は省くが「これじゃあ仕事用のメインマシンにするには厳しいかニャ」と思いつつ、俺はWindowsマシンをメインにして使ってきた。

 それ以前はもっとヒドかった。頻繁に「飛ぶ」「死ぬ」「落ちる」ため、command+Sすなわち保存のショートカットを頻繁に押す必要があった。まあその頃はWindowsもそうだったりして、「やっぱMS-DOSはイイなぁ〜安定してるなぁ〜安心感が違うなぁ〜」とかいう時代だったような気がするが、よく覚えてないので詳細は省く。

 さらにそれ以前は、ノートパソコンでモバイルなんてだいたい無理な時代であった。仕事に使えはするものの、バッテリーが全然もたないのであった。「1時間も使える!」「でも起動に5分とか10分とかかかる!」とかの時代だった。その頃のノートパソコンというのは、場所を取らず、持ち運び(使用場所変更)もできて、内蔵バッテリーでも一応使えるパソコン、ということだったのだ。

 そーんな時代をずーっと体験してきた俺にとって……見てくれこの最新のMacBook Airを!!! バッテリー持続時間なんざぁ「最大15時間のワイヤレスインターネット 最大18時間のApple TVアプリのムービー再生」だとキやがる!!! 前述のとおり薄く軽くA4ファイルよりコンパクトに携帯できちまう!!! ずーっと使っててもまず「落ちない」「飛ばない」「死なない」とは何事かッ!!! しかもいつの間にかiPhoneとテザリングできていやがるとは何たるか!!! そんなの全部ウソだ幻だ夢だ!!! みたいな?

 過去をふり返ると、現在使えるMacとかみーんな夢のようなマシン。Windowsマシンもそうだ。

 そして俺が所有したこの最新MacBook Airこそ、俺にとって最っ高〜にイカシててジョリーグッドでアルティメットなマシンなンだっ!!! この夢のようなノート型コンピュータを使って、ぜひドガドガとモバイルしてゆきたいッ!!!

モバイルにちょうどいいサイズ、持ち歩き慣れると軽い

 この最新MacBook Airで不要不急のモバイルをば。どんな感じで携帯できるかなーというコトを、興味本位で何度か実践……というか出かけるとき持ち歩くバッグに入れっぱなしにして、気の向くままにM3 MacBook Airを使った。

購入後はほぼずっと、出かけるときにM3 MacBook Air 13インチを携行した。12.9インチiPad Proを一回り大きくし、少々重くした程度なので、わりと気軽にモバイルできる。
パカッと開けば一瞬でログイン完了(Touch ID使用時)。左に見える黄色いものは、A4ファイルが収まるトートバッグ。MacBook AirはほぼA4サイズなので、A4用紙が入るバッグになら収まる。A4ファイルが入るバッグになら余裕で収まる。A4サイズという点で「バッグを選ばないノートパソコン」となり、いろいろ好都合だ。
インカーワーク? できるかな〜、と。片手で持てるノートパソコンなので、もう片手でタイプなど操作することはできる。ただ、13インチとはいえ、手前にキーボード+トラックパッドの面積があると、たとえばハンドルにノートパソコンを乗せられるようなグッズを使っても(運転席での使用は)狭くて実用的ではない感じ。助手席や後部座席なら大丈夫だが。
公園のベンチでモバイル。
多くの雲が流れる晴天の屋外・木陰で、ディスプレイの表示は十分明るく実用的。直射日光下だと視認性がやや厳しいが、体などで影を作れば支障はない。
膝に乗せて使用。問題ない。両手をキーボード部に置くため、タブレット端末よりずっと安定して使える。膝を組んでも案外安定的に使える。
通信はAppleお得意のiPhoneとの簡単テザリング。一度テザリングしたことがあれば、同じApple IDを使っている別のAppleデバイスでも手軽にテザリングできる。テザリングはWi-Fi設定から「Wi-Fiアクセスポイントを選ぶのと同じ手順」で行えるので、スゲくラクだ。
重さと滑りやすさが肌感覚でわかってくれば、本体を片手で持って歩くのことにも違和感がなくなってくる。のだが、手から滑り落ちる可能性があるので、やっぱりバッグやケースに入れて持ち歩きたい。
こんなふうに片手で持っても使える。長時間は厳しいが、立ったまま「届いたメールをチェック&返信」ということも十分可能だった。定型文やスペニットなどを登録して素早く入力できるアプリ(Clipyなど)を使っていれば、より容易に行える。もっとも左手でショートカット操作するために、両手で操作したほうが効率的ではあるが。
喫茶店でモバイル。コメダはヘビーなので星乃珈琲店にしてみた。
菓子&コーヒー。やっぱり13インチくらいのほうが「コーヒーショップのテーブルで使うには邪魔にならなくてイイ」と感じられる。
ディスプレイをパカッと開き、右上のTouch IDセンサー部に指先で触れれば、即座にスリープが解除されてログインできる。やっぱTouch ID便利っすわ〜。Face IDも使えるようになればいいが、まだMacでは使えるようになっていない。
こんなサイズ感。キーボードはフルキーサイズなのでタイプ時に違和感はない。余談だが、俺の場合、スリープへの移行ショートカットをoption+command+「`(~)」にしている。左手だけでスリープ移行ができる。たとえば、店員さんが来たら即座にMacBook Airをスリープさせ、去ったらTouch IDで一瞬でスリープから復帰するようなことが可能だ。まあ、そういう目的なら「画面を倒して閉じ気味にする」だけでいいのだが。
Photoshopは2秒くらいで起動する。使用中のMac Studio環境より画面が狭いということを除けば、処理速度面で物足りなさはない。ただ「やっぱマウスを使いたいかも〜」とは思う。
iPhoneとテザリングしてWebブラウザを使用。問題ナーイ! Webはスマートフォン表示ではなくデスクトップ表示が好み。また十分広く高解像度な表示なので、スマートフォンやタブレットと比べると非常に快適だと感じられる。
用もないのにGoogle マップを表示。4Gテザリングだと……ちょっと重い感じが……。電波状態が悪いのか? とか思ったが、けっこーな量のデータを受信しているような気がする。

 このサイズのノートパソコンっていうかノート型Macでモバイルしたのは久々だが、マシンの処理能力も、モバイルに関わるテザリングなど各要素も、なーんかずいぶん高速化・お手軽化・便利化した感じ。時代が進み環境が進みマシンが進み、快適さが超増幅されていたゼ!!! みたいな?

 ともあれ、なんかもー「ここが不足!」みたいな大きめな鬱憤が一切感じられない。このMacBook Air、長く〜使える予感ッ!!!

失敗と不足

 このMacBook Air買って軽く失敗したかも〜的に思うのは、本体色。ミッドナイトを選んだが、色自体は悪くないものの、ミョーに指紋が目立つ。黒いキーボードにはヤケに指紋が付着しまくるが、指紋防止コーティング(陽極酸化皮膜処理)が施されている本体金属部分にも指紋などの汚れが目立つ。

マット質感の黒いキートップには指紋が付着しまくる。まあこれはほかのMacBookでも同様だと思う。気になったら拭けばいいのだが、拭くと必ずMacBook Airが起動しようとしたりスリープから復帰しようとしたりする。電源がオフになっていてもだ。最近のMacBook ProやMacBook Airはみーんなそうですな。キーボード掃除のときにMacBook Airが反応しないようなアプリが必要かも。
これは本体ディスプレイ裏面。写真だと少しモヤがかかっているように見えるが、肉眼だと「あらまあこんなに指紋が」という見え方だ。
だが問題ない! 俺にはオートバックスの激安マイクロファイバークロスがついている! フキフキっ!
こんなふうにモヤっぽい汚れが取れてスッキリ。拭けばすぐ汚れが取れるので、指紋は付きやすいものの、それを除去しやすいコーティングのようだ。

 失敗したかもーと思ったのはこれだけ。ほかは問題ない。指紋も拭けばいいだけだし、大した問題ではない。

 それから不足しているもの。このMacBook Airについては機能的に不足していると感じられる要素はない。「こういう機能があったらいいなあ」的なものはけっこうあるが、まあ、なくても問題ナシって感じ。

 足りないのは、このMacBook Airでモバイルするときの周辺機器やグッズ。少し前述したが、まず、やはり、マウスを使いたい。トラックパッドは非常に快適に使えるが、デスクトップMacのMac Studioを使ってきて「指が完全に覚えているマウスによる機能発動」がたくさんあるので、それをこのMacBook Airでも発動させたく、マウスを使いたい、と。

 ……あ、そういえばケータイ Watch編集長の関口さんはモバイルノートでトラックボール使ってたなー。横目で見ていて、机上の面積が少なくても問題ナシであった。いいかも、トラックボール。ちょっと苦手ではあるが、必要性から苦手を克服できるかもしれない。

 MacBook Airは薄さ軽さが重要なので、カバーを装着したりせず、ハダカで使っていこうと考えている。なので、やはり、携帯時にちょっとした「傷防止ケース」的なものも必要な感じ。

 ……ステッカーをベタベタ貼っちゃう、いわゆる「ノートパソコン・ステッカーチューン」もいいかもしれない。アレ、貼ってカッコよくするってのもあると思うが、傷つき防止にもイイと思うのだ。

 てな感じのMacBook Air購入・使用における「失敗と不足」。全体的に大したコトではなく、やはり長期間使っていけるM3 MacBook Air 13インチだと感じられた。今後もガンガン使ってゆきたいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。