スタパ齋藤のApple野郎

iPhoneの画面、なにで拭く?

専用品はやっぱりスゲく高性能

 指先で操作するiPhoneやiPadなどスマートデバイス。そして必ず画面には指紋が付着する。使用中はあまり気にならない指紋だが、表示を消すと「あら汚い!」となる。

 気にしなきゃいいんだが、俺の場合は気になりまくりなので、つい衣服で画面の指紋を拭いてしまう。パンツの太もも部で拭いたり、袖で拭いたり。でもソレだと服も若干汚れるし、同時にお行儀がよろしくないし、ちょっとみっともない行為でもある。

 なので、やはり、専用品を使うようにする。たとえば俺内部で最強画面拭きの地位に君臨し続けている東レ「トレシー スマートフォン用クリーニングクロス」を使う。

超高性能な画面拭きこと東レ「トレシー スマートフォン用クリーニングクロス」。直径約2ミクロンの超極細繊維が画面表面の指紋や油膜をごっそり拭き取って放さない。メーカー価格580円

 俺の場合、旧製品の東レ「スマートフォントレシー」の頃から使っているが、その画面拭き取り能力は以前も現在もスゲく高い。指紋だらけの画面でも、トレシーなら軽く撫でる程度で指紋が消え失せるのである。使うたびに「やっぱトレシーは凄ぇゼ〜」と痛快で爽快で愉快な気分になれる。

トレシーのあまりの拭き取り能力の高さに感動し、某雑誌にて「トレシーでスマートフォンケースを自作する!!!」的な記事を書いた(2013年頃)。写真はそのとき作ったトレシースマートフォンケース(ていうか袋)。出し入れするだけでスマートフォン画面がいつも超キレイ!!! これ製品化すれば売れると思うんスけどね……

 トレシーシリーズは超高性能ではあるものの、ちょっとお高め。上の写真のトレシーは150×150mmサイズで580円。「えーっこの小さい布が600円近くするの?」って感じ。まあ、洗えば何度も使えるし、指紋拭き取り能力の凄さもあるので、コストパフォーマンスは高いと思うんスけどね。

コスパを追求していくと?

 画面をよくフキフキしている俺の場合、画面拭きクロスなどの価格性能比を追求したくなりがち。そして最初に手を出したのが、Amazonとかでまとめ売りされている安価なクロス。たとえば「マイクロファイバークリーニングクロス」で検索すると多数ヒットするが、そのうちの「メガネ拭き」系のクロスだ。

Amazonで買ったマイクロファイバークリーニングクロス。メガネやサングラス、液晶画面やカメラレンズや楽器にも対応するとしている。24枚セットで1599円(1枚約67円)

 このクロス↑、サイズ的には前出のトレシーと同様で、触り心地も似ている。そしてソコソコの拭き取り能力がある。それよりなにしろ価格的にトレシーの1/8程度。1枚67円ならどんどん使いまくれるッ!!!

 いや、でも、コストパフォーマンス的には悪くないものの、使ったときの気分があんまりよろしくない。このクロスは「安かろう悪かろう」ってほどでもないが、「安かろう、でもそこまで悪くはなかろう」程度ではある。しかし、トレシーのように「凄い」とか「痛快」とかいう感情を引き出すほどの汚れ除去性能はナイのであった。

 では、徹底的に安いクロスだったら? いやクロスにこだわらずに、ティッシュとかでいいんじゃないだろうか?
 ティッシュならブランド品でも5箱で400円くらいで買える。1箱に180組(枚)とか入っている。1枚で0.4円の計算となる。壮絶なる低コスト!!!

ティッシュって1枚0.4円くらいなんスね〜。激安ティッシュならさらに……

 ということでティッシュも使ってみたわけだが、まあ悪くはないが、別のモヤッとした気分が発生してしまう。「画面拭くたびにティッシュ1枚捨てるってどうなの?」的な。いや、1枚で何度も画面を拭けばいいのだが、再利用するほどにホコリが出てきちゃうんスよね、ティッシュ。それに結局捨てるわけで、なんかこー心苦しいような感じがする。

 そして「じゃあ衣服で」みたいな気持ちが出てきてしまって、また服でスマートデバイス画面をフキフキしつつ「はっ、これは行儀が悪い!!!」とか思って再度トレシーを使って「くぅ〜超拭き取れて気持ちイーッ!!!」とかなりつつも、またもや「値段がね……」となったりして。そんな感じの画面拭き堂々巡りなのであった。

オートバックスに画面拭きの正解があった?

 冬を目前にタイヤ交換しにオートバックスへ行き、待ち時間にカーグッズを見つつパンツの太ももでiPhone画面をフキフキしていたら(←だから人前ではヤメなさいって)、「おっコレは!!!」と発見。クルマ掃除向けと思われるマイクロファイバークロスである。それを見て「これはスマートデバイス画面拭きに向くかも!!!」と直感した。そして試し買い。

オートバックスで発見したマイクロファイバークロス。「ティッシュのように使えるマイクロファイバークロス」という製品で、その名のとおり箱からクロスをティッシュのように引き出して使える。1箱12枚入りで328円(1枚約27円)
掃除用クロスとしてよくある、フワフワした柔らかい質感のマイクロファイバークロスだ。ティッシュとは違って十分な耐久性があり、洗えば再利用できる。ただし、薄手で小さめ

 いや、Amazonとかでも掃除用のマイクロファイバークロスは売られていて、たとえば24枚組で1800円くらいだったりする。1枚75円。画面拭きにも使えるし、洗えば何度も使える。そういうのでスマートフォン画面なんかを拭いてもいい。

 ていうかそういうクロスでスマートデバイスを拭いていたこともあるが、ああいうのはデカ過ぎるのである。だいたい30×30cmとか40×30cmとか、ある程度大きな対象を効率よく拭くためのサイズになっているのだ。

 ところが、オートバックスに上記マイクロファイバークロスは、22×22cm。スマートデバイス画面を拭くのにちょうど良さげ。前出のトレシーのサイズは15×15cmでちょっと小さめで、「もう一回り大きければな」と思っていた俺としてはサイズ感がナイス。

サイズは22×22cm。iPhone 13 Pro Maxと同サイズのスマートフォンを包める感じのサイズなので、タブレットの画面拭きも快適に行える

 あと安価であることもナイス。薄手で小さめのマイクロファイバークロスだが、もちろん両面使えるし、汚れたら洗って再利用できる。

 で、実際に使ってみた感じだが、かなりイイ。拭き取り能力はトレシーのほうが高いが、前出の激安クロスよりは指紋がよく取れる感じ。大きめで柔らかく手に馴染むので、手のひらにクロスを乗せ、そこに端末を当て、端末側を動かすような使い方も容易にできる。薄手で小さめなので常時携帯にも向く。2度折って小さくすれば11×11cmで、一般的なハンカチくらいのサイズだ。

 そして数日使ってみたら、このオートバックスのクロスが最適解って気がしてきた。スマートデバイス画面拭きにも使えるし、デスクトップPCのディスプレイ拭きにも便利だし、キーボードのホコリ拭き取りにもいいし、メガネ拭きにもいい。やるなAQ(←オートバックスのプライベートブランドことAutobacsQualityだョ!)。

 むむむ。このクロスはオートバックスに置くよりヨドバシカメラのスマートフォンコーナーとかに置いたほうが売れるのでは? と思いつつ、よりお得な大容量パックがあったことを思い出したので再度オートバックスに行って購入ッ!!!

 ただし、掃除向けの汎用マイクロファイバークロスということで、使い始めは少し繊維クズが出たりする。繊維クズが入り込むとイヤンって感じのデバイスに使うには注意が必要かもしれない。まあ、クロスをパッパッと振るったり一度洗ったりすれば、そういう繊維クズはほぼ出なくなるが、こんな点はトレシーなどと違うところかも。

 でも、指紋拭き取り能力もけっこう高く、サイズも手頃で、1枚18円とか27円で使える。無理して安物を使っている感覚がなく、目的もきっちり果たせて、適切な使用感でありつつ納得感がある。いわばリーズナブル。

 てゅーかスマートデバイス画面だけでなく、ガジェット全般の汚れ拭きにマジで使いやすい。なので、画面フキフキ派以外の人にもガジェット好きに対して幅広くオススメしたい逸品だと感じている。

 次回オートバックスに行ったら備蓄分も買〜おうっ!!! と思った俺なのであり、「あっあのヒゲの人またマイクロファイバークロス買いに来た」とか思われたらちょっと恥ずかしいナとも思う俺であった。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。