スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

コロナ禍の“インカーワーク”、クルマで使えるデスクが欲しいッ!!!

車内でタブレットとキーボードを使いたいんだよォ〜!!!

 この半年でミョーに増えたのがクルマの中でのチョイ仕事。出かける必要があると、俺の場合は何だかんだで以前も今もクルマで外出する。都内にクルマで出向くことが多いので、ある程度時間に余裕を持って出かける。ので、現場に到着して15〜30分くらい時間を持て余すことが少なくない。

 以前なら、そんな時間があるとパッと喫茶店とかに入ってちょっとした仕事をこなす。メールを中心とした連絡作業とかですな。iPadでチャチャッと済ます感じ。

外出先でちょっとした仕事を片付ける場合、iPad Proを使うことが多い。必要に応じてキーボード付きカバー「Smart Keyboard Folio」を併用。短い原稿を書くとか、原稿の部分修正を行うとか、校正をチェックするとか、あるいはメールなどで連絡する程度なら、iPadだけで済んでしまう。……最近ノートPCの出番が減ってるかも〜。

 しかしコロナ禍となった今年は、以前のように「パッと喫茶店とかに入って」というのに大きな抵抗がある。ので、喫茶店とかに入らず、出先にて余った時間でちょっとした仕事をする場合、駐車場に駐めたクルマの中で行うことが非常に多くなった。

 ところが、そこに鬱憤が。タブレット端末とかで情報を見る、つまりブラウズするだけなら問題ない。片手で端末持って見るだけ。なのだが、ちょっとした仕事をするとなると、片手にタブレットを持ってのスタイルだと進捗が遅い。つーかヤリにくい!!! 結局やっぱりキーボードを使いたいんだよぉ〜っ!!! と。

 そこで手を出したのが、車内用の簡易テーブル。ハンドルに引っ掛けるテーブル的な台座で、お弁当&飲料を置いて車内休憩する時に使うようなグッズだ。↓こんなのですな。

 こういう台座があれば車内でキーボードを使ってのチョイ仕事が捗るハズ!!! そう考えたのであった。

 そして結局は3種類も購入。ひとつめは……大失敗!!!

 ふたつめは……まあまあOKだが、微妙に不満。そして3つ目で大満足♪ というわけで今回は、クルマで使うノートPCテーブル的なグッズを3種類レビューしてゆきたい!!! テッパンは最後のヤツ……だョ!!!

こういうのでいいんだよ、と思ったら、ズギャーン!!!

 まず買ってみたのがSFJの「ワンタっちゃブル ミニ NPT-002」。クルマのハンドル下部に掛けるタイプのコンパクトな簡易テーブルだ。メーカー税別価格は1980円だが、Amazonで1000円チョイだったので音速でポチった。

SFJ「ワンタっちゃブル ミニ NPT-002」のパッケージ。
製品の表と裏。表にはタブレットなどがズレない溝があり、裏はフラットになっている。サイズは幅30×奥行き23×暑さ1.3cmで、質量は217g。耐荷重は約3kg。

 購入理由は本製品の特徴。メーカーウェブサイトには「たった1秒でハンドルがテーブルに早変わり!」「車内がプライベートオフィスへ大変身!」「車内での置き場に困る機器もハンズフリーに!」「大きめのタブレットPCも置けるので、気軽に映画などの動画視聴やアプリが楽しめます!」「書類整理や伝票作成、小型ノートパソコンでの作業もラクラク!」とある。

 これを読んで「!マーク多いなぁ〜俺かよ」と思いつつも「ほーいいじゃないか、こういうのでいいんだよ、こういうので」と思った俺。

 そして最後の特徴である「ドアポケットにすっぽり入るコンパクトサイズ!」を読んだら、「そういうの大事!!! コレだっコレを買ってゆきたい!!!」となり音速ポチりに至ったというわけだ。

 で、使い始めたが……こここ、コレは!!! ズギャギャギャだだだ大失敗!!! 以下、俺のクルマでこの簡易テーブルを使った件、写真と説明文で見ていこう。

クルマのハンドル下部にセット。一瞬で装着できる手軽さが素晴らしい。しかし!!! かなり斜め!!! ハンドルを180°回転させても同様に斜め!!! ズギャーン!!! もはや激坂。ハンドルの角度調整をしてもダメ。これじゃあテーブルにならないよぉ〜!!!
11インチiPad Proを置いてみた。サイズ的にはバッチリ。また単にiPadを置くだけの台座としても十分使える。テーブル表面には溝が切ってあるので、タブレット端末がズレることもない。本連載で紹介したコンパクトキーボード(https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/stapa/1270626.html)を置くとジャストサイズ!!! なのだが、俺のクルマのハンドルだと傾斜があり過ぎて非常にタイプしにくいのであった。
こちらは12.9インチiPad Proを置いた様子。ジャストサ〜イズ!!! Smart Keyboard Folioを広げると手前に出っ張っちゃってダメな感じだが、コンパクトキーボードと組み合わせると実にイイ感じのジャストサイズとなる。だが、やっぱり傾斜がキツくてタイプしにくい。

 てな感じで、俺のクルマのハンドルには全然マッチしないという結果に。ちなみに車種はホンダのステップワゴン(6AA-RP5)。

 いや〜1000円チョイのこのテーブル、不使用時は非常にコンパクトにしまえるし、ミニマルな感じでイイと思ったのだが……。1000円チョイは勉強代となった。でも勉強して得たことは大してナイのであった。

デカい方の“ワンタっちゃブル”は良かったが……

 実は前出の簡易テーブルは「ワンタっちゃブル」シリーズの“小さい方”である。より大きい簡易テーブルとして「ワンタっちゃブル NPT-001」というのがある。メーカー税別価格2480円だが、ネット通販価格はそれ以上の価格だったり5000円以上だったり。人気製品なのか!?

 ともあれ、続いてコレを購入した。その使用感などを写真と説明文でご覧いただきたい。

前出品より一回り大きい簡易テーブル「ワンタっちゃブル NPT-001」のパッケージ。
サイズは幅40×奥行き29.5×暑さ2cmで、質量は545g、耐荷重は約5kg。けっこう頑丈なさわり心地。表側にはドリンク用スペースがありつつ、大きなスペースは1段階凹んでいるので、モノの落下防止になる。裏面は台形っぽい浅めの凹みスペースがある。
マイカーのハンドルに超絶セット!!! おぉおぉおぉぉ〜!!! 完璧にフィット!!! 最初ちょっと傾いていたが、ハンドルの迎角を変えたらほぼ水平になった。素晴らしいっ♪ つーか最初からこっちを買えばよかったのか……。
11インチiPad Pro、11インチiPad Proとコンパクトキーボード、Smart Keyboard Folio付き12.9インチiPad Pro、どれもバッチリ置けた。タイプした感じも問題なし。ただしタブレット端末を単体で置くと、手前に滑ってズッコケやすいと思う。簡易テーブル状にそれを防止する滑り止めなどを貼るか、タブレット端末側に自立するカバーを装着するか、一工夫が必要かもしれない。

 装着したっ置けたっ、キマったゼ!!! という感じなのだが、実は……この簡易テーブルの手前部分が、俺の最強に出っ張った腹に干渉するゼ!!! あと3センチ簡易テーブルの奥行きが短ければ……あるいは俺が鋭意ダイエットして腹出っ張りを3cmほど減らせば、非常に快適な使い心地になると思われる。でも、ちょっとシートを倒せば簡易テーブルと腹の間にスペースができてフツーに快適になりはするんですけどね。微妙に惜しい。でも実用的。

車内テーブルとしてテッパンなのはコレ!!!

 しばらくは腹がつかえながらも前出の大きい方の「ワンタっちゃブル」を使っていたが、もっと良さそうなのを発見。サンワサプライの「車載用ノートパソコンテーブル 100-014」である。人気商品なのか、在庫切れにて予約しての購入。さっき見たら、また在庫切れになっていた。

 さておき、このテーブルが届いて即使った直後の印象は「なるほどコレはイイ」というもの。車内テーブルとしてはテッパンと言っていいかも的な実用性があった。これも以下、写真と説明文で見ていこう。

「車載用ノートパソコンテーブル 100-014」のパッケージ。微妙に古めかしくちょっと怪しく……あれ〜コレって前に見たことあるかも!? もしかしてロングセラー? と思ったりも。サンワダイレクト税込価格は3680円。
これは折りたたんだ状態。この状態でのサイズは幅33×奥行き33×暑さ5cmだ。質量は約900gで、耐荷重は5kg。材質はテーブル部がアルミでパイプ部がスチール。黒い部分は硬質な樹脂素材。
使用時はこのように展開させる。テーブル面は奥と手前に凹みがあり、奥はタブレット端末がずれない凹みで、手前はペンなどが転げ落ちない凹み。左右にはモノが滑り落ちないための出っ張りがある。丸い凹みはドリンク置き場。
ハンドルにセットした様子。本体パイプ上部の半リング状パイプをハンドル上部に引っ掛けるだけ。上下に伸びるパイプ2本がハンドル下部に当たり、クラクションなどとパイプは干渉しない作りになっている。4箇所で支えられるので安定性が高い。
テーブルの高さや角度を細かく調節可能。テーブル前方左右にあるツマミを緩めると、テーブル角度や高さを変えられる。ツマミを締めれば固定される。本体を折りたたむ時もこのツマミを使う。テーブルの角度は段階的しか変えられないので、車種によってはテーブルが少し傾くかもしれない。
11インチiPad Proを乗せた様子。テーブル奥の凹みに乗せるとかなり安定する。コンパクトキーボードも余裕で乗った。キーボードを少し奥に置くと、テーブル手前がパームレスト的に使えて、また安定感も高いので、快適にタイプできる。
こちらは12.9インチiPad Proを置いた様子。コンパクトキーボードと組み合わせても、Smart Keyboard Folioを使った状態でも余裕がある。ちなみに、このテーブル、最も下げて水平にした位置でも、前出の“俺の腹がぶつかるテーブル”よりも少し高い位置になるので、俺の腹もギリギリ当たらずナイスな使い心地だゼ!!!
ところでぇ〜、俺のクルマの運転席と助手席の後ろってぇ〜、ドリンクとかスマホを置けるフラップ式っていうか収納式の小テーブルがあるじゃないですかぁ〜、てゅーかあるんですよぉ〜、ってかコレってぇ〜、一応タブレットも乗るんですけどぉ〜、高さ的に胸とか顎のあたりなんでぇ〜、使いにくいじゃないですかぁ〜、つーか使いにくいんですよぉ〜、みたいな喋り方ってムカつきますかぁ〜? じゃなくてぇ〜、本製品はこの問題も解決してくれたゼ!!!
すなわち本製品をヘッドレストに吊すようにして使うと、後部座席で快適にタブレットやノートPCを使えるのであった。右写真は11インチiPad Proとコンパクトキーボードを乗せたの図。車内でじっくり仕事をしたいときは、スペースを十分取れる後部座席で使うほうが快適だョ♪
こちらは12.9インチiPad Proを乗せたの図。後部座席が簡易オフィスに早変わりって感じ。

 てな感じのサンワサプライ「車載用ノートパソコンテーブル 100-014」。ハンドルに取り付けた状態では剛性感もあって安定性が非常に高く実用的である。

 ヘッドレストに取り付けた状態だと、車種や取り付け位置、あるいはヘッドレストの状態によっては、テーブルがちょっとグラグラ揺れる感じがある。やや不安定な場合があるわけですな。

 また、後部座席に取り付けた状態でテーブル状に飲料などを置き、そのままクルマが走ると、たぶんテーブルが揺れて飲料が倒れるなどするであろー。というか、本製品も他の簡易テーブルも、走行中に使用すると非常に危険だョ!!!

 ともあれ、この金属製の製品が、このテの簡易テーブルの中ではダントツの使い勝手だと感じられる。サンワダイレクト税込価格は3680円だが、実用的である上に作りもしっかりしていて、コストパフォーマンスが高い。

 ただしこの製品、折りたたんだり、そこから展開したりするのに、ひと手間かかる。2つのツマミを回して折りたたんだり展開したりする必要があるからだ。またこのツマミ、径が小さいので締めたり緩めたりしにくい。

 でもまあ率直な話、この製品は折り畳まずに展開&固定した状態で使いがちになる気がする。毎回高さや角度を設定するより、一度決まった高さと角度にしておき、そのまま後部座席や後部フロアに置いておけば、使用時は単にハンドルなどに引っ掛けるだけで使える。そんなふうに使えば、折りたたみや展開に一手間かかることもないし、「ツマミが回しにくくてウッゼェ!!!」とかイラつくこともないであろー。

 などとイロイロ書いたが、安定感や快適さをもって十分実用的に使える車内用簡易テーブルが欲しいなら、サンワサプライ「車載用ノートパソコンテーブル 100-014」がオススメ。俺の場合は「うあぁ〜最初にコレ買えばよかったのかあぁ〜」とか思ったり思わなかったりしている。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。