スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

M3チップの新「MacBook Air」はやっぱりイイのか!?

 最近の俺は新型MacBook Air欲しい病を発症している。いーなーM3のMacBook Air~。最強に欲しいッ!!!

新しいMacBook AirはApple M3チップを搭載しており、13インチ(16万4800円から)と15インチ(19万8800円から)がラインアップされている。一世代前のApple M2チップ搭載の13インチモデル(14万8800円から)も併売されている。
13インチも15インチも薄~い。13インチは1.13cm、15インチは1.15cm。

 うはっ! やっぱりイイな~M3搭載の新しいMacBook Air~。欲し過ぎるッ!!!

 ただ、そう思うのは3日に1度程度。3日に2日は「まあそんなにモバイルしないし」「いざとなったら16インチMacBook使うし」と発作を抑えている。って結局毎日新しいMacBook Airを意識してるじゃーん>俺!

 そしてネットでニュース記事を漁っていると、「あなたにオススメの記事」とか言って新しいMacBook Airの記事をプッシュされるのであった。だから読むじゃないですかぁ~。すると「やっぱ欲しい~」ってなるじゃないですかぁ~。困りング♪

 さらに、ケータイ Watch編集部の人が「M3チップ搭載のMacBook Airを編集部で借りておりまして、ご興味のほどいかがでしょうか……? もしご興味あれば、スタパトロニクスのネタとして執筆いただければと思っています」とかメールしてくるじゃないですかぁ~。しかも欲しいニャと思ってる13インチのほうを借りたっつーじゃないですかぁ~。じゃあってコトで大喜びで借りて試用するじゃないですかぁ~。

借り、ちっ、たっ♪ 借りたのはMacBook Air 13" (Early 2024) M3 CPU:8Core / GPU:10Core / RAM:16GB / SSD:512GB / Starlight。22万4800円のモデルと思われる。

 という流れなので今回はM3チップ搭載のMacBook Air 13インチをレビューしてゆきたいッ!!! 多角的に使ってみての実感レビューをお届けしてゆきたいッ!!!

Macの移行ってやっぱりラクだなー

 かなり欲しいと思っている13インチのモデルをお借りできた。ので、速攻でゴリゴリ使ってみるために、現在使用中のデスクトップMacことMac Studioの環境を移行し、アレコレ使ってみることに。

 Mac StudioからMacBook Airへの環境移行、つまりMac Studio上のデータやアプリや設定を、丸ごとMacBook Airへコピーする作業だが、相変わらずラクだこと。今回はThunderbolt 4ケーブル(最大40Gbps)で接続しての環境移行を試した。

MacからMacへの環境移行は、macOS標準アプリ「移行アシスタント」の指示に従うだけ。移行元Macと移行先Macを有線や無線で接続しての環境コピーを行うが、両Macに対応する最速の接続方法が好ましい。今回はThunderbolt 4ケーブル(最大40Gbps)での接続で作業した。
速いポートがあるMacの環境移行は速い通信速度に対応するケーブルを使えばスピーディに行われる。以前はもっと時間がかかっていたという記憶があるが、最近は移行のラクさに加えて速さもあって快適だ。
はーい、移行完了。MacBook Air側のストレージ容量の関係で完璧な移行とはならなかったものの、「ほぼ自分の環境が揃ったMacBook Air」として試用の準備が整った。

 さてさて試用開始。危惧しているのは、「もしMacBook Airがスゲく速かったりスゲく快適だったらどうしよう」ということだ。そんなコトになったら買いたいじゃないですかぁ~。ぐぬぬぬぅ~。

俺の最強に強まったApple M1 Ultraチップ搭載Mac Studio……に!!!

 さーてナニから試そうか。まず毎日のように使っているAdobe Photoshopでのレタッチを試してみよう。体がPhotoshopの「速さ」を覚えているから、直感的にわかるハズ。M3のMacBook Airだと、どんな速度で、どんな使い心地だろう?

まずはJPEG画像をPhotoshopで開い……た瞬間、驚いた。このMacBook Air、速っ!
発色やコントラストも良好。現在はフォントの見やすさなどを優先して解像度を1710×1112ピクセルにしているが、最大解像度の2560×1664ピクセルにすればより高精細に画像を表示できる。
デスクトップのディスプレイと比べると色味が若干異なるが、この写真ほどの色の差は感じられない。フォトレタッチにおいても実用範囲だと思う。

 まず驚いたのが、Photoshopの起動の速さ。俺の最強に強まったApple M1 Ultraチップ搭載Mac Studio(メモリー64GB)でPhotoshopを起動したときよりも、明らかに速いのだ。

 MacBook Airだと2秒かからずPhotoshopが起動する。俺のMac Studioだと3秒少々で起動という感じ。画像を開くスピードもMacBook Airのほうが速いように感じる。ちなみにMacBook Airのメモリーは16GB、Mac Studioのメモリーは64GBだ。

 もうひとつ、これはMacBookに共通する「Photoshopの使い易さ」ではあるが、やっぱりピンチイン・ピンチアウトで画像の拡大縮小ができるのは快適。顔を近づけて作業することになる13インチMacBook Airなので、解像度をもっと高く設定してフォトレタッチするのもアリだよなぁ~と実感した。

 いやー速いわーMacBook Air。じゃあ、ゲームとかはどうなの? 俺はあんまり3Dゲームとかするヤツではないのだが、唯一何度も繰り返しプレイしている3D猫ゲー「Stray」をプレイしてみた。

MacBook Airで3D猫ゲー「Stray」をプレイ。PS5用ワイヤレスコントローラー「DualSense」はUSB接続した。
まったく問題なくプレイできた。表示も美しく、動きも滑らか。カメラ操作(視点移動)で引っかかるようなこともなかった。しっかり3D酔いできるレベルで快適に(!?)プレイできまくりであった。

 13インチでのゲームプレイもコンパクトに楽しめてイイですな。もっと大画面で! となったら大型ディスプレイにミラーするなどすればいいし。……そうかー、ゲーム機としてもいいなーM3なMacBook Air。

 あとこのMacBook Air、音質もけっこーイイ感じ。MacBookはどれも高音質だが、その流れを受け継いでいるという印象。もっとも音楽聴取向けのワイヤレスイヤホンなどと比べると、MacBook Airから出る音は「音質的に歯抜け感のある内蔵スピーカーの音」という印象は拭えない。

MacBook Airのインターフェースは、左側にマグネット吸着充電ポートのMagSafe 3とThunderbolt/USB 4ポート×2。13インチも15インチも同様だ。
右側には3.5mmヘッドフォンジャックがある。スピーカーの音はディスプレイヒンジ部から出てくる。

 ほかにもイロイロとアプリを試したが、ぜーんぶ問題ナシという印象となった。もしかしてー、こういうキビキビ動くMacBook Airをー、メインマシンとしてもモバイルマシンとしてもー、使うのってー、アリのアリの大アリなのかもしれニャい!

 って多くのケースで最近は「デスクトップMacよりMacBook」という使い方になってるようにも思った。

 あと指紋認証のTouch ID。これがキーボード上にあるのはやっぱり便利。さらにトラックパッドも非常に役立つ。MacBookはこういう「使いやすさを増幅させる整った統合」がなされていて、ツールとしてとてもスマートに使えると再確認できた次第。

じゃあ、M3なMacBook Airで、モバイルしてみよう!

 スゲく使いやすく感じられたMacBook Air。13インチモデルのサイズは、幅30.41×奥行き21.5×高さ1.13cmなので、携帯性がいい。重量は1.24kgで、ちょっとズシリとくる感じだが、まあ十分モバイルできる重さだ。

 ということで喫茶店でモバイルしてみることに。どんな使い心地だろう?

 ちなみに13インチMacBook Airは「ほぼA4サイズ」なので、ほとんどのビジネスバッグにすっぽり収まる。厚さも1cm少々。重みはあるものの、書類や雑誌を携帯する感覚で持ち歩ける。

モバイルしに(!?)喫茶店へ来てみた。いやーこういう場所で見るMacBook Airは薄さが際立ちますわー。
パカッと開いてスリープから復帰。指紋認証のTouch IDが使えるので、指先ひと当てでパッとスリープを解除できる。
2秒でPhotoshop起動! レタッチなんかもしちゃうのダ!!! ネット使用時はiPhoneでテザリング。iPhoneとは連携が非常にスムーズだ。
片手で持ち上げられる重量なので、店員さんが「お待たせしましたー」って来てもすぐテーブルを空けられる。
珈琲店のデザートセットが着弾! ミニシロノワールとブレンドだゼ!!!
ミニっつってもけっこーデカいなシロノワール! ミニで422kcalもある(シロップをすべて含めた数値)! 普通サイズのデカいシロノワールは933kcalだゼ(シロップをすべて含めた数値)!
珈琲もたっぷりめ。豆菓子付き。

 A4サイズで厚さ1.13cmで重さ1.24kgは……イイなー、これスゲく快適。持ち運びはやっぱり13インチっていうかA4サイズかそれ以下がサイコーかもしれない。でも以前に12インチのMacBookを使っていたが、アレだとちょーっと画面が狭いかなーというイメージだった。まあでも、どの13インチもモバイル向き、というわけではないと思う。

 ともあれ、M3チップ搭載13インチMacBook Airは、本体サイズと画面サイズのバランスがとてもいいと感じられた。また用途に応じて不都合なく変更できる豊富な画面解像度も実用性に直結していると思う。

かっ、買わないんだからっ! 見積もりだけなんだからっ!

 ぐぬぬぬ。困った。M3チップ搭載の13インチMacBook Air、とりあえず文句のつけどころがない。スゲくイイ。なんか出費の予感。借りなきゃよかったかもーッ!!!

 ふんっ! でも買わないんだからっ! 見積もってみるだけなんだからーっ!

 えーと、欲しいのは……8コアCPUで、10コアGPUで、メモリーは24GBで、2TBのSSDストレージで……。はい! 出ましたお値段34万4800円!

 やっぱり盛りに盛るとお高い。約35万円かー。

 だが、しかし、使用中のMac Studioよりも速い場面が多かった。しかも13インチMacBook Airはモバイルに最適。片手で持てるので突如デカいほうのシロノワールが着弾してもすぐ避けられる……。

 今年の夏も暑いっていうじゃないですかぁ~。でも1.24kgでA4サイズのMacBook Airならバックパックに入れてサイクリングできるじゃないですかぁ~。e-bikeで涼しい山の上でサイクリングしつつ休憩時にMacBook Air使うとかステキじゃないですかぁ~。

 って、なんか自分で自分を後押しする方向でしか、考えが浮かばない! もっとネガティブな視線でM3なMacBook Airを見るんだ>俺!

 ……うっ、できねえ!!! いいなーM3なMacBook Air~。……もし、買ったら、しばらく使い込んで、またレビューしてゆきたいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。