「jiglets」とは、携帯電話向けブラウザアプリなどを手がけるjig.jp提供のアプリケーションプラットフォームです。「jiglet」と呼ばれるウィジェット(小さなアプリ)の実行環境やウィジェットそのもの、Webサイトを閲覧する「Webブラウザ」で構成されています。名前がよく似ていますが「jiglet“s”」がプラットフォーム、「jiglet」がウィジェットです。
jigletsプラットフォームは、2009年6月現在、東芝製のウィルコム向け新端末「WILLCOM NS」に採用されています。
「WILLCOM NS」の電源を入れると、画面上に並んだjigletウィジェットがインターネットにアクセスし、ひと目でさまざまな情報を得られるようになっています。jigletsにはWebブラウザが用意されているので、たとえばGoogleなどを使って、さらに詳しい情報検索などをすることも可能です。
ちなみに、jigletsのWebブラウザ機能は、同じくjig.jpから提供されている携帯電話用ブラウザアプリ「jigブラウザ」に近い機能をもっています。JavaScriptやFlash対応というような機能はないものの、独自のプロキシサーバーを中継してデータを圧縮して取得することができるほか、画像と文字が混在しているページの場合、文字から優先的に表示するなどの工夫がされていて、通信回線速度がそれほど速くなくても軽快に表示します。
jigletsを利用する際は、jigletが通信するため通信料は必要ですがそれ以外の費用はかからず、無料で利用することができます。
■ 好みの情報を表示するjiglet、それを支えるプラットフォーム
jigletsを構成する要素のひとつである「jiglet」は、ウィジェットと呼ばれるタイプのプログラムです。
ウィジェットとは、デスクトップ上で小さなウィンドウで常に情報を表示できる単機能プログラムのことで、主にデスクトップをカスタマイズするために使われます。
WILLCOM NSのjigletでは、「晴れ」「雨」など天気情報をアイコンで表示しておけるプログラム、ブログやニュースの最新情報を表示するRSSリーダーなどが用意されています。ユーザーはこれらのウィジェットから好きな機能を選んでデスクトップ上に置くことができます。こうすることで、デスクトップ、つまりメインの画面上に好きな情報を表示させておけるわけです。
もし、新しいjigletが欲しい場合は、jiglets Galleryからダウンロードして入手すことができます。WILLCOM NSの場合、画面のメニューボタンをタップし、表示されるjiglet入手ボタンをタップすることで、jiglets Galleryを操作することができます。
なお、jiglets用ウィジェットは、同じく「jiglet開発キット for jiglets」を利用することで、プログラムに関する知識があれば、誰でも開発できます。開発したjigletウィジェットは自由に公開できますし、jiglets Galleryへ投稿して、jig.jpの審査を受けると、jiglets Galleryから他のユーザーへ配布することもできます。
ちなみに、同じjigletを採用しているアプリケーションプラットフォームには、パソコン向けの「Yahoo!デスクトップ」、ケータイ向けの「jigブラウザ」などがあります。開発キットでWILLCOM NS用jigletを作成すると、これらのプラットフォームに対応したjigletも同時に生成することもできるようになっています。
■ URL
jiglets for WS026T
http://www.jiglets.com/
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(大和 哲)
2009/06/09 14:47
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