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N-06A
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「ホームU」は、NTTドコモが提供している、家庭向けの固定・携帯の融合(FMC)サービスです。
「フレッツ 光ネクスト」や「フレッツ・ADSL」など、ホームU対応のブロードバンド回線を利用して、ドコモの携帯電話をIP電話として利用したり、Wi-Fi(無線LAN)経由の最大54Mbpsでの高速なパケット通信を利用したりできます。Wi-Fi経由のパケット通信は、iモードのアクセスや、ドコモ動画などでの待ち時間を短縮できます。
Wi-Fi経由で家庭のインターネット接続からiモードを利用した場合、パケット通信料はかかりません。また、ホームUから、IP電話として携帯電話・一般電話に電話をかけると、通話料は通常の3割引になりますし、相手がホームU接続中の携帯電話であれば通話料は無料になります。ただし、Wi-Fiエリア内であってもFOMA回線優先にするなど、FOMA回線で通話・通信する場合、音声通話の通話料やパケット通信料は、通常のFOMAの通話料・パケット通信料が課金されるので注意が必要です。
ホームUを利用するには、Wi-Fi対応の携帯電話が必要です。2009年6月現在、PRIMEシリーズのN-06AとN906iL onefoneが対応機種となっています。
また料金プランでは、「FOMA新料金プラン」「iモード」に加えて、「パケ・ホーダイ」「パケ・ホーダイフル」「パケ・ホーダイ ダブル」のいずれかの契約が必要です。そして、「ホームU」の契約と利用料月額490円も必要となります。
一般的に、IP電話を利用する場合、日本ではIP電話用の電話番号である050番号が利用できることが多いのですが、ホームUでも050番号を利用できます。携帯電話と同じ電話番号(090または080で始まる電話番号)で発着信できるサービス「ワンナンバー」も利用可能です。その場合は、ワンナンバー月額使用料として月157.5円が必要になります。
■ フレッツのマルチセッション接続を利用
ホームUを利用するには、家庭側の設備として、ホームU対応ブロードバンド回線と、ホームU対応ホームアンテナ(無線LANアクセスポイント)が必要となります。
対応の専用サービス/専用品が必要な理由は、ホームUがフレッツの「PPPoEマルチセッション接続」とWi-Fiの「QoS機能」を利用しているためです。
マルチセッションとは、インターネットへの接続経路を複数同時にもつことです。ホームUの場合、家庭内のブロードバンドルータが、インターネットサービスプロバイダとNTTドコモのmoperaの両方に接続し、一般のインターネット接続はプロバイダ、ホームUの通信をmopera側に振り向けるようにしています。
QoSは、他の無線LAN接続が大量にデータ送信や受信を要求した場合でも、一定の通信速度をホームUのIP電話に割り当てることで、電話の通話音声品質を保つために使用しています。
フレッツの1つのセッションでは、最大6台まで携帯電話を利用できます。現在、ホームUに対応しているフレッツの接続プランは、いずれも最大セッション数は「2」とされていますので、事実上、1回線で利用できる携帯電話は6台まで、ということになります。
ホームU対応携帯電話は、moperaに接続しているVPN(仮想専用回線)ゲートウェイを通じてドコモの携帯電話回線網に接続しています。VPNは、暗号化された送受信データがゲートウェイ―端末間でやり取りされているので、iモードで送信したデータが途中経路で傍受されて悪用されるというようなことはありません。
Wi-Fi接続でも、iモード関係のサービスはドコモ網に接続するため、iチャネルや、iモードメールのプッシュ配信などの機能も利用できます。ただし、テレビ電話や、iエリア、iモード災害用伝言サービスなどは利用することができません。これは、テレビ電話機能が、FOMAの場合、iモードとは別の通信方式を使っているためですし、Wi-Fiでは基地局を利用した位置情報機能などを利用できないためなど、それぞれ理由があります。
■ 110番は自動でFOMAに切り替え、番号案内などは手動でFOMAを利用
携帯電話側も、FOMA回線、フレッツ接続のWi-Fiの両方を使いますので、そのどちらを利用するかも設定が必要になります。
N906iLやN-06Aでは回線のモードを「デュアルモード(無線LAN優先)」にしておくことで、ホームUエリア内では通話やパケット通信では、優先的にWi-Fiを利用できるようになります。
ホームU対応の携帯電話では、画面上のアンテナマークが2種類表示されます。ホームUのWi-Fi接続で通話をする場合は、Wi-Fi側の電波を受信していること、通話発信する際にはWi-Fi側を使用している「WLAN」モードになっていることを確認してからかけることになります。また、逆にFOMAでかけたい場合は「デュアルモード(FOMA優先)」などにしてFOMAモードにしてからかけます。
ちなみに、通常、IP電話は110番などの緊急電話をかけることができませんが、ホームU対応携帯電話の場合、これらの電話番号にかける場合は、自動的にFOMA回線に切り替えて発信が行われます。
ほかにも、IP電話の場合、番号案内(104)、フリーダイヤル(0120)などにかけることもできませんが、これらに電話する場合は、手動でFOMA優先モードにして電話をかけなければなりません。
■ URL
ホームU サービス案内
http://www.nttdocomo.co.jp/service/func_tool/homeu/
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(大和 哲)
2009/06/16 13:14
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