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第422回:iアプリタッチ とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


 iアプリタッチは、NTTドコモの2009年夏モデルから採用された新機能です。携帯電話のFeliCa(フェリカ)マークを重ね合わせることで、簡単にお互いの電話機をペアとして認識させられる機能です。

 たとえば、iアプリの通信対戦型ゲームをするときに、携帯電話をお互いにかざしあうと、相手の携帯電話と対戦できるようになります。接続後の通信はBluetoothを使うので、パケット料金は不要です。

 Bluetooth通信は、すぐ近くの機械と通信をするのであれば、便利な接続方法です。しかし、問題は、その接続のための手間でした。

 Bluetoothは、数m程度離れている機械と機械をワイヤレスに結ぶ通信技術です。機械同士を通信させるには、あらかじめ“ペアリング”という操作が必要です。

 ペアリングするには、お互いの機械を通信できる状態にしてから、パスワード(4桁の数字)を入力して、通信しあう相手を確認する(認証する)……というよう操作が必要です。一度行えば、次からは省けることがほとんどですが、慣れていても1分~数分程度はかかります。

 iアプリタッチでは、このような認証時の手間を省き、Bluetooth搭載の携帯電話同士を簡単にペアリングします。

 先日発表された09年夏モデルでは、STYLEシリーズのN-08A、P-08A、PRIMEシリーズのF-09A、N-06A、N-07A、P-07A、SH-06A、SH-06A NERV、SMARTシリーズのN-09A、P-09A、PROシリーズのSH-07Aの各機種で利用できます。

 対応アプリとして多くのゲームアプリが登場する予定です。セガからは「ぷよぷよフィーバーDX」、ソニー・コンピュータエンタテインメントからは「みんなのテニス モバイル VS」などが配信される予定になっています。

 その名前の通り、「iアプリタッチ」は、iアプリで利用できます。iアプリ作成プラットフォームとしては「Star-1.1 プロファイル」が対応しています。このライブラリ上では、iアプリタッチの機能は他の通信機能と同様に使えるように作られているので、たとえば赤外線通信機能を利用しているiアプリなどであれば、比較的簡単にiアプリタッチに対応できるでしょう。


ソニーの「CROSS YOU」プラットフォームを採用

 このiアプリタッチは、ソニーのプラットフォーム「CROSS YOU」を利用したものです。「CROSS YOU」は、同社の組み込みソフトウェア「HandoverToolkit」をコアとした機器間無線接続自動化プラットフォームです。携帯電話、カーナビゲーションシステム、パソコンなどの機器を、FeliCa OS Version 2.0搭載のいわゆる第2世代モバイルFeliCaなどを使って、簡単にペアリング・接続認証を行ったり、データの交換や接続履歴の保存などもできるようになります。

 HandoverToolkitは、FeliCa同士で、その搭載機器が持っている無線接続インターフェイスの接続設定および機器間認証データ(Bluetoothのような親機/子機の別がある場合はその情報)などを互いにやりとりできる組込ソフトウェアです。

 このHandoverToolkitは、FeliCaが近づいたことを認識すると、瞬時にこれらのデータを交換します。

 第1弾となったiアプリタッチではBluetoothにのみ対応していますが、将来的にはパソコンなどの接続でよく使われる無線LAN(Wi-Fi)や、他の無線規格にも、それぞれ「HandoverToolkit to Wi-Fi」「HandoverToolkit to 無線規格」というふうにコアソフトを移植し、対応する予定です。

 また、これらのコアソフトウェアが他の無線規格にも対応できるようになった場合、複数の無線接続インターフェイス、たとえば、Bluetooth、Wi-Fiを持っている機器では「どちらが接続に最適か」を記憶し、FeliCa同士をかざしたときに、最適な通信機能を選択するようになる予定です。



URL
  iアプリタッチ(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/service/func_tool/iappli/iappli_touch/

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(大和 哲)
2009/05/26 12:58

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