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第405回:利用者登録制度 とは
大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページは
こちら
。
(イラスト : 高橋哲史)
「利用者登録制度」とは、auの携帯電話で2月9日より提供されるサービスです。たとえば、「保護者名義で契約しているが実際には子供が利用している」といったケースでも、実際の利用者の氏名と生年月日を申し出ることで利用者の年齢に応じたサービスが適用されるようになる、というものです。
auの場合、年齢別で提供内容を変えているサービスとしては、フィルタリングサービスの「EZ安心アクセスサービス」、料金割引サービスの「ワイドサポート」、回収代行サービス「まとめてau支払い」の限度額などがあります。
「利用者登録制度」では、端末ユーザーが18歳未満と登録した場合、「EZ安心アクセスサービス」によって“出会い系サイト”、“成人向けサイト”などフィルタリング対象のサイトにはアクセスできなくなります。
端末ユーザーが小学生以下の場合、事業者が定期的にパトロールを行い基準を満たしたサイトのみアクセス可能な「接続先限定コース」でのアクセスブロックが行われます。「接続先限定コース」は、ニュースや天気、着うた、スポーツなど、あらかじめ接続できるサイトのジャンルが一部サイトに限られている“ホワイトリスト方式”のフィルタリングサービスで、KDDIの基準を満たすサイトだけにアクセスできるようになります。
なお、EZ安心アクセスサービスでブロックされるサイトは2月1日より変更され、1月時点ではアクセス制限対象となっているサイトも、EMAという団体の掲げる基準に合致し、認定されているサイトにはアクセスできるようになりますので、注意が必要でしょう。
ちなみに「EMA」(モバイルコンテンツ審査・運用監視機構)は、ケータイサイトやモバイルコンテンツを審査する団体です。SNSのGREEや、無料ホームページ作成サービス「魔法のiらんど」、日記やサークルなどのコミュニティ機能のある「モバゲータウン」などがEMA認定サイトになっています。
プレミアムEZパスワードを利用しているサイトで、年齢に応じたアクセスの可否、コンテンツ・商品の販売可否を判定しているサイトについても、「利用者登録制度」のユーザー年齢でチェックされるようになります。たとえばEZ安心アクセスサービスでショッピングサイトにアクセスしても、18歳未満と登録されていれば、18歳未満禁止のコンテンツ・物品はブロックされます。
このほか、「ワイドサポート」は、CDMA 1X専用割引サービスで、「家族割」か「誰でも割」に加入するなどの条件を満たす、中学生以下のユーザー、60歳以上のユーザーの基本使用料が月額1575円になります。「利用者登録制度」でユーザー年齢が中学生以下、60歳以上で登録されると、このプランが適用することができます。そして「まとめてau支払い」では、利用者登録制度で20歳未満と登録しておくと、限度額が1万円/月に設定されます。
「利用者登録制度」でユーザーを登録するには、携帯電話回線契約時と同様に、利用者の本人確認書類が必要となります。
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「子供の安全」をより手軽に設定できる制度
上記の例からわかるように、60歳以上の割引利用サービスも利用できますが、「利用者登録制度」は、“青少年が不適切な情報・サイトにアクセスして利用する”ことの防止が主な目的となっています。
これまでもフィルタリングサービスが提供されてきましたが、より簡単・確実に保護者が利用できるための手段として「利用者登録制度」は用意されたと言えます。
au以外の事業者を見てみると、たとえばドコモでは新規に「iモード」を契約すると、利用者が18歳未満であるかどうか確認され、もし「18歳未満」であった場合は申込書の未成年者利用確認欄にチェックを入れます。この手続きを行うと、子供向けケフィルタリングサービスである「キッズiモードフィルタ」が適用され、携帯電話からはiモード公式サイトのみ閲覧が可能になり、一般サイトの閲覧はできなくなります。保護者がフィルタリング不要、あるいは、「キッズiモードフィルタ」以外の「アクセス制限サービス」を申し込まない限り、この状態になります。
ドコモでは、既存契約で20歳未満の未成年者名義で新規にiモード契約をする場合は、保護者にアクセス制限サービスを適用するかどうか確認が行われます。既存契約において、保護者名義で子供が携帯電話を利用している場合は、保護者は受け身になるのではなく、みずからフィルタリングサービスに申し込まなくてはなりません。
ソフトバンクモバイルの場合もドコモと同様に、18歳未満の既存契約者へのフィルタリングサービスの利用意思確認が実施されていて、1月末までに申告がない場合には、2月より順次「ウェブ利用制限」が適用されます。保護者名義の携帯電話を子供が利用している場合、フィルタリングサービスは保護者自身が自分で設定しなければならないのも、ドコモの場合と同様です。
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URL
「利用者登録制度」の提供について(KDDI プレスリリース)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2009/0109a/
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(大和 哲)
2009/01/20 12:38
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