KDDIと沖縄セルラーは、au携帯電話回線の契約者と実際の利用者が違うケースでも、利用者の年齢に応じてフィルタリングサービスなどが利用できるようにする「利用者登録制度」を2月9日より提供する。
「利用者登録制度」は、親名義で購入した携帯電話を子供に持たせて使わせる、といったケースでもフィルタリングサービスなどを利用できるようにする仕組み。名義自体が18歳未満のユーザーとなっていれば、2月よりフィルタリングサービスが自動適用されるが、親名義・子供利用のケースはau側で判別できないため、「利用者登録制度」を提供することで、実質利用者が青少年の場合でもフィルタリングサービスを利用できる環境を整える。
「利用者登録制度」では、名義人ではなく、利用者の氏名・生年月日を店頭で登録する。登録時には、利用者の本人確認用書類を提示する必要がある。登録できるのは、契約名義人の家族割対象となる個人。登録後も回線に関する各種手続きは契約者が行う。ただし、通話明細の発行は利用者の承諾が必要となる。
登録後は、18歳未満のユーザーの場合、小学生以下はホワイトリスト方式の「EZ安心アクセスサービス 接続先限定コース」、中学生以上はブラックリスト方式の「EZ安心アクセスサービス 特定カテゴリ制限コース」が適用される。また中学生以下、60歳以上のユーザーに提供しているCDMA 1X用割引サービス「ワイドサポート」を適用するかどうかも自動判定される。
2月17日からは、auの携帯電話からショッピングした代金を利用料と合算する「まとめてau支払い」の利用限度額は、20歳以下の場合、月1万円となる(新規契約から3カ月は月5000円)。また、「利用者登録制度」に登録した年齢を利用し、プレミアムEZパスワードを使って年齢別のアクセス制限やコンテンツ・商品の販売可否を判定しているサイトでは、登録された年齢で判定を行う。
■ 18歳未満へのフィルタリング原則適用は2月10日より順次
このほかauでは、18歳未満の既存ユーザーにタイするフィルタリング原則適用の時期もあらためて発表した。
発表内容は、2008年9月に案内されていたものとほぼ同じ。1月31日までは、親権者からフィルタリングサービス「EZ安心アクセスサービス」の利用意志確認を受け付けており、同日までに申し出がなければ、自動的にフィルタリングサービスが適用される。
フィルタリング適用は、2月10日より順次行われ、対象ユーザーには適用日が決まり次第、個別に連絡が行われる。2月28日時点で18歳未満のユーザーで、なおかつ、1月31日までにEZwebを契約したユーザーが対象となる。ただし、昨年2月1日~9月30日に「EZweb利用制限」か「EZ安心アクセスサービス」を利用しながら、9月30日時点では「EZweb利用制限」「EZ安心アクセスサービス」を利用していないユーザーは対象外。
そのうち、小学生以下はホワイトリスト方式の「EZ安心アクセスサービス 接続先限定コース」、中学生以上はブラックリスト方式の「EZ安心アクセスサービス 特定カテゴリ制限コース」が適用される。なお、フィルタリング対象の有料コンテンツを利用している場合、フィルタリング適用前にユーザー自身がサイト退会の手続きを行う必要がある。
ブラックリストでアクセス制限されているサイトのうち、EMA(モバイルコンテンツ審査・運用監視機構)に認定されたサイトは、2月3日から閲覧できるようになる。
■ URL
ニュースリリース(利用者登録制度)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2009/0109a/
ニュースリリース(フィルタリングサービス)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2009/0109/
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(関口 聖)
2009/01/09 12:12
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