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第323回:UMB とは
大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページは
こちら
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(イラスト : 高橋哲史)
UMBは、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(Ultra Mobile Broadband)の略です。20MHz幅の帯域を利用した場合、最大下り280Mbps、上り68Mbpsでのデータ伝送が可能とされている高速無線通信規格です。
そして「UMB(Ultra Mobile Broadband)」は、モトローラやクアルコム、ノーテル、KDDIなどCDMA2000規格関連機器の開発や製造といった企業が参加する開発グループ「CDMA Development Group」の商標となっています。
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EV-DOの後継だが、互換性なし
UMBは、かつてEV-DO Rev.Cと呼ばれていた規格でもあります。EV-DOといえば、「Evolution-Data Only」の略で、CDMA2000方式のデータ通信用に特化した高速通信方式ですが、その後継として位置付けられたこともある規格です。
IPベースのネットワークアーキテクチャを採用し、これまでのEV-DO同様、高速なデータ通信を実現することに重点が置かれた規格となっていますが、端末同士では平均17ミリ秒以下のレイテンシ(遅延)の実現を図り、VoIPなどのアプリケーションも利用できることを目指しています。
ただし、UMBは、技術的には、これまでのEV-DOとはあまり繋がりはなく、互換性もありません。技術面では、FLASH-OFDMがベースになるとされています。利用帯域幅としては、1.25MHz~20MHzまでのスケーラブルな利用が可能です。ただし、高速なデータ通信を行うためには5MHz以上が推奨されています。これにMIMO、SDMA、ビームフォーミングなどのアンテナ技術を組み合わせます。同時に複数の端末がアクセスするための多重方式にはFDD(周波数分割多重・各端末で利用する周波数を変えることで衝突を防ぐ)を利用し、最大下り280Mbps、上り68Mbpsという次世代にふさわしいの高速なデータ通信を実現します。
既存のEV-DO方式とは異なるものですから、ハードウェア面では別のものが必要で、事業者にとっては新規に設備を揃える必要があるということになります。事業者はこれまでのデータ通信高速化よりも負担を感じるかもしれません。そこで、チップセットメーカーのクアルコムは、サービスエリアが充実した通信方式とUMBの両方に対応したデュアルモードチップの利用も考えられるとしています。
なお、MIMOとは、Multiple Input Multiple Outputの略で、複数のアンテナを利用し、同時に通信を行なうことで、高速にデータ通信を行なう技術で、無線LANの高速化などですでに実際に利用されている技術です。
SDMAは、空間分割多元接続を意味する「Space Division Mutiple Access」の略で、同一周波数を同時に使用する技術です。これを実現するのが、ビームフォーミングで、アダプティブアレイアンテナ技術を応用し、電波の送信方向をコントロールし、一定の方角にのみ電波が届くように送信します。
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(大和 哲)
2007/05/23 12:43
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