「NTTモビリティ」設立へ、自動運転サービスを一括提供

　NTT（持株）は、自動運転事業を専業とする「NTTモビリティ」を12月に設立する。

　自動運転サービスの導入や運用を包括的にワンストップで提供する。グループ各社を窓口として自動運転車両の提供や走行エリアへの導入・運用支援、遠隔監視システムの提供に加えてグループ各社の通信サービスなどを提供する。

　自動運転サービスの開発は、これまでグループ各社が行っており、全国35カ所で、NTT西日本やNTTドコモなどが手掛けてきた自動運転に関する実証実験を経て得られたノウハウを結集する。

　公共交通機関の運転手不足が社会課題化するなか、自動運転に対する規制緩和や2027年度までに全国100カ所以上で自動運転サービスを実現する政府目標などの背景を追い風に、実証実験などを経て自動運転サービスの社会実装を目指す。

　4日に行われたNTTの決算発表で、島田明社長は「自治体や公共交通の事業者に向けて自動運転のパッケージを提供する。そのために、自動車メーカーなどと連携していく」と述べた。