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モバイルと衛星通信を連携、山間部でロボット農機を遠隔操作――NTTなど3社
2026年5月25日 15:34
NTTとクボタ、NTTドコモの3社は、モバイル通信環境の変動が生じやすい山間部において、ロボット農機の遠隔操作や遠隔監視を安定して行うための通信技術に関する共同実証実験に成功したと発表した。実証の内容は5月27日・28日に開催される「つくばフォーラム 2026」で展示される。
今回の実証では、各回線の通信品質に基づいて複数回線を最適に制御するマルチパス通信制御技術を導入した。クボタが提供するロボット農機と実証フィールドを舞台に、NTTの無線品質予測技術「Cradio」と、それに基づく複数回線最適制御技術「協調型インフラ基盤」を活用した。機械学習によって移動先の電波品質をプロアクティブに予測し、通常のモバイル通信回線に衛星通信回線を組み合わせることで、山間部でも相互に通信を補完し合える安定したネットワーク環境を構築した。
さらに映像伝送の継続性を担保するため、ドコモが開発した映像制御技術を適用した。これは予測された通信帯域に連動し、ロボット農機の進路など重要領域の映像品質を最優先で確保するもの。周辺映像などの領域を中心に自動でデータを圧縮することで、通信帯域が狭まった際にも映像の途絶を回避し、遠隔操作に必要な視認性と伝送の安定性を両立させることに成功した。
日本の耕地面積の約4割を占める中山間地域では、地形や遮蔽物の影響でモバイル通信の遅延や切断が発生しやすいという課題がある。ロボット農機の遠隔制御において通信の不安定さは安全性に直結するため、実用化には安定したデータや映像の伝送が不可欠となる。遠隔で農機を監視できるようになれば、複数台の農機を1人で扱えるため、生産性の向上が期待できる。
現時点では先行的な研究とされており、実際の市場導入や費用について決まっていることはない。3社は今後、今回の実証技術を活用してロボット農機の通信・映像伝送の実用性をさらに高め、将来的な完全無人化の実現やスマート農業の国内外への社会実装を目指す。







