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NTT島田社長、「25年のNTT法廃止は求めていない」

NTT島田 明社長(10月19日撮影)

 総務省で開催された通信政策特別委員会(第10回)において、NTT(持株)の島田 明社長は「25年にNTT法の廃止を求めているわけではない」と明言した。

 委員からの質問に対する回答で明言したもの。これを受け、KDDIの髙橋 誠社長が確認すると、NTT 島田社長は「25年にやるというのは、私どもも申し上げていないのは事実である」とコメント。

 KDDI 髙橋社長は「非常に前向きな我々としてもありがたい話を聞いた」とした。

25年のNTT法廃止「私どもが言っているわけではない」

 委員から「2025年にNTT法が廃止という言葉が出てくるだけでユーザーは不安に思う。どう考えているのか?」という質問に対し、島田社長は「2025年にNTT法を廃止するなんて私どもが言っているわけではなく、自民党の政務調査会が出した報告書に書かれていること。ですから、私どもが言っているわけではない」と発言。

 これに対し、KDDI 髙橋社長は「非常に島田さんからいい話を聞いた25年(の廃止を)決して求めているわけではない。これはNTTさんのご意見であるという風に、非常に前向きな我々としてもありがたい話を聞いたなというふうに思う。(中略)25年度にこだわらず、しっかりとこの審議会の中で議論させていただくという方向性で非常に良いのではないかと思うがいかがお考えか?」とNTT 島田社長に質問。

 NTT 島田社長は「25年にやるというのは、私どもも申し上げていないというのは、事実言っていないので、言っていないと申し上げている。一方で、自民党与党がそういう発言をされていることについては、それはそれで尊重しなければならないことだと思っている。当然、この審議会の中でも与党の発言を意識されて議論されていることが前提だと認識している」と回答した。

会合後「望んでいないわけではない」

 会合後、NTT 島田社長は囲み取材に応じ、「(2025年の廃止を)望んでいないわけではない」とコメント。NTTとしてこれまで2025年の廃止を求めてきたわけではないとした。

【追記 2023/12/13 17:31】

 審議会での発言内容と、会合終了後のNTT島田社長の発言を追記しました。