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KDDIとエレベーターメーカー5社、ビルのロボット導入に向けた試験実施へ

 KDDIとKDDI総合研究所は、両社が開発した「ロボットプラットフォーム」について、国内大手エレベーターメーカー5社と、クラウドとの接続試験を実施することで合意した。今春以降、ロボットがエレベーターを使ってビル内を移動できるかテストしていく。

 現状では、ロボットがオフィスビルなどのなかで移動しようとすると、メーカーや種類の異なるロボットを、エレベーターそれぞれに接続する必要がある。

 KDDIとKDDI総合研究所が開発した「ロボットプラットフォーム」は、「ROS(Robot Operating System)」対応のさまざまなロボットを一元的に管理できる。ロボットとエレベーターのクラウドの間に位置して、「ロボットとエレベーターの接続」をより手軽に実現する。

 実験に合意したエレベーターメーカーは、東芝エレベータ、日本オーチス・エレベータ、日立ビルシステム、フジテック、三菱電機ビルソリューションズの5社。

 実験では、2023年春以降、ロボットが階をまたいで移動する際、エレベーターを動かせるかどうかを検証する。少子高齢化による働き手の減少を見据え、ビル内で配送や見回り、清掃などでロボットが活躍できる環境作りを目指していく。