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Arm、Armv9をベースとした新CPUとGPUを発表

 英Arm(アーム)は、3月に発表済みの新アーキテクチャー「Armv9」をベースとした3種類の新CPUと、4種類の新GPUを発表した。

CPUは「Cortex-X2」「Cortex-A710」「Cortex-A510」

 CPU「Cortex-X2」は、サムスンの「Exynos 2100」およびクアルコムの「Snapdragon 888 5G」に搭載されている「Cortex-X1」の後継モデル。「Cortex-X」シリーズとしては2世代目で、メインターゲットはハイエンドスマートフォンやノートパソコンとなる。

 Armによれば、Cortex-X2は、現行のフラッグシップAndroidスマートフォンと比較して30%のパフォーマンス向上、2020年の主要なノートパソコンと比べて40%のパフォーマンス向上を実現しているとのこと。

 CPU「Cortex-A710」は、「Cortex-A78」の後継モデルとして登場した。ターゲットには、スマートフォンやノートパソコンに加え、スマートホーム関連機器なども含まれる。Cortex-A78との比較で10%のパフォーマンス向上、30%の電力効率向上を実現しているという。

 CPU「Cortex-A510」は、「Cortex-A55」の後継モデル。Cortex-A55との比較で35%のパフォーマンス向上、20%の電力効率向上が実現したとされている。

GPUは「Mali-G710」「Mali-G610」「Mali-G510」「Mali-G310」

 「Mali-G78」の後継モデルとして登場したGPU「Mali-G710」は、先代との比較でパフォーマンスと電力効率がともに20%向上し、機械学習のパフォーマンスも35%向上したという。これにより、スマートフォンでのゲーム体験がより良いものになるとされている。

 同時に発表されたGPU「Mali-G610」は、Mali-G710と同等の性能でありながら、シェーダーコアの数を減らすことによって価格を抑えたモデルとなる。

 GPU「Mali-G510」は、「Mali-G57」の後継モデル。Mali-G57との比較で22%の電力効率向上を実現し、100%のパフォーマンス向上も実現しているという。

 GPU「Mali-G310」は、「Mali-G31」の後継モデルとして登場した。テクスチャリングパフォーマンスが6倍になるなど、先代との比較で進化を遂げたとのこと。