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Arm、スマホ向け新型GPU「Immortalis」――ハードウェアレイトレーシングに対応

 Armは、スマホ向けの最新型フラッグシップGPU「Immortalis」(イモ-タリス)を発表した。

 Immortalisは、同社のフラッグシップGPU。名前は「不朽の名声を与える」や「不滅にする」「永遠にする」という英単語「immortalize」に由来する。

 同社がこれまで展開してきた「Mali」でのノウハウを継承しながら、「Immortalis-G715」ではArm GPUとしては初のハードウェア・レイトレーシングを搭載。主に大手メーカーが手掛けるモバイル向けゲームでは、高グラフィック化が進んでおりImmortalisの投入でこれまでよりもリアルで没入感のあるゲームプレイを可能にする狙い。

 2021年にリリースされたMaliのフラッグシップモデルと比較して、ピーク性能と電力効率は15%アップ、機械学習性能は2倍向上しているという。

 一方で、Maliブランドの製品も継続して投入され、エネルギー効率を向上させた「Mali G-715/615」も提供される。高グラフィックなゲームやメタバースなどの用途に向けたハイエンド製品としてはImmortalisが位置づけられ、Maliはコスト効果やサイズなどを追求し、Immortalisの下位を担う製品群として展開されていく。