【MWC Barcelona 2026】
【MWC26】KDDIが通信体感4部門で世界一、Opensignalのトロフィー獲得
2026年3月5日 13:16
2026年2月に発表された、Opensignalの「グローバル・モバイル・ネットワーク・エクスペリエンス・アワード2026」にて、KDDI(au)が8部門中4部門で世界1位を獲得したことを受け、MWC26 Barcelonaで授与式が執り行われた。
KDDIが世界1位を獲得したのは、「Games Experience」、「Reliability Experience」、「Time on 4G/5G」、「Voice App Experience」の4項目。授与式にはKDDI執行役員 コア技術統括本部 ノード技術本部長の古畑和弘氏が登壇している。
古畑氏は、4部門での世界1位獲得について、「お客様体感品質を最優先に活動してきた結果がこのように表れて、非常に嬉しく思う」とコメント。ネットワークの最適化、5G SAの拡大に努めてきたことを振り返り、つながる安心を提供し続けることを、この先も大事にしていく意思を示している。
ここでは、Opensignalの授与式後に執り行われた囲み取材の模様を紹介する。
体感品質を重視した結果の4部門受賞 次なる品質向上にはAIを活用
――4部門で世界1位を獲得できた要因はどのようにお考えですか。
古畑氏
我々が持つデータの中で、お客様の体感がどうなれば良くなるのか、いろいろな角度から分析し、カットアンドトライでフィールドトライアルも行ってきました。その結果が、こういった外部の評価につながったと思っています。
――(通信品質の評価などで)ソフトバンクが追いかけているが、脅威は感じていますか。
古畑氏
各社頑張っているし、ソフトバンクさんはデータ的に近いところまで来ているので、少し気を抜くとすぐに抜かれると思っています。ドコモさんも基地局数で追いつくと言っているので、他社に負けないように、やれることをしっかりとやっていきたいです。
――他社をリードできている要因、仕組みとしての強みはどう考えていますか。
古畑氏
お客様を第一に考えることが会社のフィロソフィー。そこに向けて技術陣がいろいろな改善を続けています。
――各社が自律型ネットワークを取り入れるなど、ネットワークの改善を示しているが、他社を引き離すためにどのような取り組みが必要とお考えですか。
古畑氏
(MWC26のKDDIブースでは)分散強化学習というAIソリューションを展示しています。ネットワークはチューニングするポイントが非常に多く、人の手では解析できないところまで来ているので、AIの力を借りて品質を上げていくことを、どの通信キャリアも目指しているはず。AIを使って運用を楽にして、さらに品質を上げていくことに取り組んでいきます。
――4項目で1位だが、次のステップはありますか。
古畑氏
項目数というよりは、信頼性のエクスペリエンスを大事にしています。お客様がどのようなアプリを使っても快適に使えることをキープしていきたいです。
――2年連続での受賞だが、来年も狙っていますか。
古畑氏
当然狙っていきたいです。
――現場のプレッシャーはありませんか。
古畑氏
あります(笑)。基地局セッティング、上がってくるトラフィックを見ながら、ここまでなら大丈夫と日々チューニングをしているので、プレッシャーがあるのは事実です。
――持っている周波数を考えるとまだまだ数年は取れると見ていいのでしょうか。
古畑氏
取りたいですが、ミリ波でもまだまだ普及には課題があるし、2.3GHzの基地局はこれから作っていくが、放送局との絡みもあるので、潤沢ではないと考えています。
――5G SAの展開について教えてください。
古畑氏
かなり使われています。5G SAになることで、4Gの電波を使わないので、快適になるところも多くなっています。ただ、SAだけだとそっちが混んでしまうので、5G SAと4Gのバランスを見ながら調整しています。今後は5G SAをもっと広めていきたいです。
――5G SAだと十分な帯域幅がありそうだが、それでも混むことがあるのでしょうか。
古畑氏
渋谷や新宿だと人の集まり方がすごいので、SAの1波だけだと足りないところが出ています。いかにバランスをとっていくのかが重要です。
――NSAの方が対策しやすい?
古畑氏
そういうところもありますが、逆に4Gが混んでいると、5Gに寄せた方が良くなります。場所によって違いますね。
――2026年度に「これをやります」というものはありますか。
古畑氏
これからトラフィックがどんどん増えていくし、特に上りが増えていきます。我々はSub6を2波持っているので、それを1つのMMUで展開するのが強みです。2波目のSub6を使うような、MMUをどんどん展開していきたいです。


