スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

3台同時無線充電できてQi2 25Wも対応、ベルキン「モジュラー充電ドック」がナイスだニャ!

 ベルキン(Belkin)の「UltraCharge モジュラー充電ドック(Qi2対応、25W)」というワイヤレス充電スタンドを買った。Amazon.co.jp限定品で、お値段7911円。

ベルキン「UltraCharge モジュラー充電ドック(Qi2対応、25W)」は3つのデバイスを同時にワイヤレス充電できる充電スタンド。各部を展開していない状態のサイズは7×7.8×10.5cm。この状態でスタンド上部にQi充電対応スマートフォンを置けば充電できる。MagSafeと同様のマグネット吸着充電機構「Magnetic Power Profile」も備えている
展開すると、スマートフォン、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチを同時に充電できる。USB充電器とUSB-Cケーブルが付属する

 この充電スタンド、Qi2 25W充電対応で、Magnetic Power Profile(MagSafeと同様のマグネット吸着充電)対応、スマートウォッチ充電にも対応しているのに、8000円弱で買えた。また、最大出力45WのUSB充電器とUSB-Cケーブルも付属。

 けっこー安いような気がするのだが、ただし、Amazon販売ページには「BYOP(Bring Your Own Puck)」とある。「Puck」はアイスホッケーのパックだが、スマートウォッチ充電器(丸い部分)の俗称でもあり、つまりは「スマートウォッチ用の充電器は自分で用意してネ」ということだ。

 ちなみに、この充電スタンドにはスマートウォッチ充電台部分に装着する4種のシリコンインサートが付属しており、これを使うことでSamsung、Apple、Googleのスマートウォッチ(Pixel Watch 4を除く)用充電器をセットして充電できるようになる。まあ、こういう充電スタンドを買う人はメーカー純正の充電器を持て余していたりするので、わりと納得できる製品仕様だと思う。

スマートウォッチ用の充電器は自分で用意する必要がある

 この充電スタンドを買った理由は、常用しているiPhone 16 Pro Maxのワイヤレス充電をより短時間にしたかったのと、前述したようにけっこう買いやすい価格だったからだ。結果、使いやすく外見的にもかなりシンプルで満足感の高い製品だったので、今回はベルキン「UltraCharge モジュラー充電ドック(Qi2対応、25W)」をレビューしてゆきたいッ!!!

Qi2ってなんだっけ? Qi2 25Wってニャんですか?

Wireless Power Consortium(WPC)ウェブサイトより

 Qi(チー)は国際的に共通化されているワイヤレス充電規格で、どういうモノかをな~んとなく知っている方も多いと思う。だが、2023年に上位規格のQi2(チーツー)が登場し、さらに2025年にQi2 25W(Qi2.2とも/Qiバージョンとしてはver.2.2.1)が現れて、ナニがドレなの感が出てきたので、ちょっとオサライしてみたい。

 Qiはけっこう長いことあり続けているワイヤレス充電規格(2010年登場)で、電磁誘導の原理で充電パッドからデバイスへと充電する技術を使っている。規格としては最大15Wでの充電ができる。ただ、充電パッドの上に充電対象のデバイスをある程度正確に置かないと充電速度が落ちるとか充電されないという使いにくさがあったため、そーんなには利用されなかったように思う。

 まあパナソニックからは充電パッド内の送電コイルをデバイスの受電コイル位置に自動的に合わせるような製品(ムービングコイル方式対応QE-TM101)が出ていた。しかし、当時(2013年とか)は誰もがケーブル充電していた時代であり、そのころのQiには「国際共通規格だけどなーんか使いにくい」みたいなイメージがあったからか、やっぱりドーンとは普及しなかったようだ。

 だが2023年に上位規格であるQi2が登場。これはけっこう衝撃的で、ざっくりと言えばMagSafe対応のQi規格となった。Qiにあった「位置合わせのメンドくささ」「ズレると充電の効率が下がったり充電に失敗したりする」という使いにくさをイキナリ克服。

 Qi2対応充電器ではQi対応各種デバイスはもちろん、MagSafe対応iPhoneも充電できるということもあり、けっこう急速に普及し始めた印象がある。ただしQi2の規格としての出力は最大15Wで、従来のQiと同じという状態だった。

 そして2025年にQi2 25Wが登場。文字通り最大出力25Wに対応したQiが出てきたのであった(規格上の最大出力は50W)。Qi2 25Wは、規格としての呼び名がQi2.2(Qiバージョンとしてはver.2.2.1)となっているが、まあパッと見で「あー最近出た高出力のアレね」とわかるからか、Qi2 25Wという呼び名のほうが多く使われている感じ。

 Qi2 25Wが現在最新のQiで、ちょっと前に出たQi2より出力が高くなっているというわけだ。これからQi充電器を買うなら、マグネット吸着充電に対応して使いやすい&最大出力も大きいQi2 25W品(かQi2.2対応品)がナイスであり安心だと言えよう。

 なお、Qi2 25W対応の充電器でも、デバイス側がQi対応でないとワイヤレス充電できない。また、端末側が25Wワイヤレス充電に対応していないと、Qi2 25W充電器の給電能力をキッチリ活かせないし、「従来のQi2充電器使っても最新のQi2 25W充電器使っても変わりがない」ということになってしまうので注意していただきたいッ!!!

どんな感じで使えるのか?

 ベルキン「UltraCharge モジュラー充電ドック(Qi2対応、25W)」は3つのデバイスを同時にワイヤレス充電できるスタンド。Qi対応スマートフォン、Qi対応イヤホン(ケース)、別途充電パッドが必要になるがSamsung/Google/Appleのスマートウォッチを充電できる。基本的にはどのデバイスも「置くだけ」で充電可能。

ベルキン「UltraCharge モジュラー充電ドック(Qi2対応、25W)」を最もコンパクトにした状態では、上向きになっているスマートフォン向けの充電パッド(Qi2 25W対応)にQi充電対応スマートフォンなどを置けば充電できる。ここにQi充電対応イヤホンケースなどを置いても充電できる
Qi2対応デバイスならMagSafeと同様のマグネット吸着機構を備えているので、充電パッドを起こしてスマートフォンなどを吸着させて充電できる。この状態でMagSafe対応AirPods Proを吸着させても充電できる
Qi2 25W対応のスマートフォンはまだ少ないが、徐々に増えつつあるようだ。なお、iPhoneはiPhone 16以降(iOS 26以降を搭載)がQi2 25W対応となる
スマートフォン向けの充電パッドを立てた状態で現れるのが、Qi充電対応イヤホンケース向けの充電パッド。現在では多くのワイヤレスイヤホンケースがQi充電対応で、ここに置くだけで充電できる
イヤホンケース向け充電パッドでイヤホンケースを充電しつつ、MagSafe対応AirPods Proをスマートフォン向け充電パッドに吸着させて充電することもできる。MagSafe非対応のケースをMagSafe対応にするカバーのようなグッズも多々出ているので、この充電スタンドで2台のイヤホンケースを充電するというのもけっこう現実的だ
Qi充電ができるワイヤレスイヤホン(ケース)は多々ある
この充電スタンドの後部には、スマートウォッチホルダーがある。ホルダーはスプリングラッチにより出し入れできる
格納された状態のスマートウォッチホルダーを指で押すと、シャッという感じでスプリングによりホルダーが飛び出す
そこにスマートウォッチを置くと充電される。前述のように、この充電スタンドにはスマートウォッチ用の充電パッドは付属しないので、充電したいスマートウォッチに合わせた充電パッドをユーザーが用意する必要がある。対応スマートウォッチはSamsung/Google/Apple製で、充電パッドに合わせてこの充電スタンドに付属するシリコンインサート(4種類付属)を使用する
メジャーなスマートウォッチを充電可能
スマートウォッチ充電パッドのケーブルは本体内に格納される
スマートウォッチ用の充電パッドはこの充電スタンドから電源を取れる。スマートウォッチ用充電パッドから伸びるケーブルはこの充電スタンドの内部に巻くようにして格納できる
スマートフォン、イヤホン、スマートウォッチを同時に充電できる

 コンパクトで見た目もシンプルなわりには、汎用性が高い充電スタンドといった感じの使い勝手だ。Qi2 25W対応スマートフォンをワイヤレス充電してみたら、実際に急速充電されている感じがする。ある程度バッテリー残量が減っている状態だと「あらまあ速い!」と体感できるレベルだ。

 まあ、Qi2 25Wといってもワイヤレス充電なので、充電ケーブルを使っての急速充電のほうが速いわけだが、ポンと端末を吸着させるだけで急速充電してくれるのはラクでいい。

 なお、ワイヤレス充電は発熱がつきものだが、この充電スタンドのスマートフォン向け充電パッドにはベルキン独自の冷却機構「ChillBoost パッシブ冷却」が組み込まれている。これにより、ワイヤレス充電時の発熱によるスマートフォンのバッテリーへの悪影響を抑えている。

MagSafe対応充電スタンドは端末の着脱が案外面倒?

 ベルキン「UltraCharge モジュラー充電ドック(Qi2対応、25W)」は全体的に非常に使いやすく高性能な充電スタンドだと思う。だが一点、使いにくさがある。それはMagSafe/Qi2対応スマートフォン着脱時の面倒というか手間というか小さなイラツキというか……。

 多くのMagSafe/Qi2対応充電スタンドがそうなのだが、スマートフォン着脱時に充電スタンドが動いてしまいがち。吸着させるときは動かないことが多いが、吸着させる動作や角度によっては充電スタンドがスマートフォンに引き寄せられるように動いてしまったりする。また充電スタンドからスマートフォンを外すときは、スマートフォンに充電スタンドがくっついてきたりもする。

MagSafe対応ケースや端末にもよるが、充電台がスマートフォンにくっついて持ち上がったりもする

 なので、スマートフォン着脱時は充電スタンドが動かないように手で押さえる必要があったりする。まあ慣れてくれば片手での着脱もできるようになるが、それでも気を抜くと充電スタンドが動いてしまう。

 「多少動いてもいいよ」というなら大した問題ではないが、充電スタンドの定位置をキッチリ決めたい人にとっては「小さなイラッ」になるので、もう少し重さ=安定性があったらよかったな、と。まあでも両面テープを使って充電台を机上に仮固定しちゃうとかすれば回避できるが。

 一方、この充電台は、付属のUSB充電器やケーブルを含んだ重さが約350g(実測値)。サイズは7×7.8×10.5cm。ポケッタブルではないが、出張時などに携帯できちゃう大きさ・重さだ。

 スマートフォン用、イヤホン用、スマートウォッチ用の充電器がひとまとめで携帯できるのは意外に便利。そう考えるとスマートフォンに充電台がくっついて持ち上がる「この軽さ」はメリットかもしれない。

このくらいのサイズ感で携帯できる。使用時に必要なものすべてを合わせた重さは約350gだった

 といった感じのベルキン「UltraCharge モジュラー充電ドック(Qi2対応、25W)」。前述のとおりAmazon.co.jp限定品の価格は7911円。8000円弱のワイヤレス充電スタンドとして考えると(スマートウォッチ用充電パッドが付属しないことまで考慮しても)非常にコストパフォーマンスが高い気がする。……ので、別室&モバイル用にもう1台買っちゃおうかニャとか思ったりして。ともあれ、なかなか優れた充電スタンドなので、興味のある方はぜひチェックしてほしいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。