本日の一品

充電・転送対応で実売330円。長さも約1mと十分なダイソーのリール式USB Type-Cケーブル

 巻取式のケーブルは携帯性の高さゆえモバイルユーザに人気が高いが、USB Type-C仕様の製品となると、ボディがかなり大柄なこともしばしばだ。

 というのもUSB Type-Cはデータ転送や充電、さらにディスプレイ出力など複数の機能を備えるため、フルスペックのままだとケーブルのスリム化が難しく、どうしてもリールも含めて大柄にならざるを得ないからだ。

 その点、今回紹介するダイソーの製品は、USB Type-C仕様の巻取ケーブルの中ではかなり小柄な部類に入る。

パッケージ。実売330円というリーズナブルさが特徴。PD対応の60W(3A対応)の品であることが明記されている。長さは94cm

 USB 2.0仕様、給電は3A(最大60W)対応、さらにディスプレイ接続にも非対応と、スペックを絞ったことによるものだが、その一方で長さは約1m(94cm)とそこそこあるなど、リールの径を小さくするために長さを犠牲にしたわけではないようだ。なにより実売価格はたった330円と、コスパは抜群だ。

ボディ部はリールタイプとしてはかなりコンパクト。最長部で5cmちょっとしかない
他社製品との比較。60W対応という理由もあるが、市販の100W対応品(中、右)と比べるとコンパクトだ
コネクタは両端ともUSB Type-C。コネクタの外皮がスリムなのはメリットだ

 念の為、ケーブルチェッカーでチェックしてみたところ、公称通りのスペックであることが確認でき、データ転送についても(USB 2.0仕様ではあるが)問題なく行えた。

チェッカーで確認したところ充電・データ転送の両対応、USB 2.0仕様、充電時の出力は60Wと、公称スペックとの相違はない

 また充電についても、スマホ1台の充電が完了するまで約1時間ちょっとにわたって繋ぎっぱなしにしてみたが、発熱も特に見られず、ケーブルのフラット化によって何らかの無理をしているようにも見えない。

試した限りでは発熱なども見られなかった。仕様そのものは無難な製品なだけにこうした安全性は重要なポイントだ

 耐久性については長期間使わなければ分からないので評価は保留とするが、現状で判断できる限りでは、必要とされるスペックを満たしつつ、小柄なボディで持ち歩きやすい巻取ケーブルという評価になるだろう。

 なにより一般的なリール式ケーブルが1000円超えは当たり前のところ、わずか330円という破格ぶりである。外出先で調達する必要が生じた場合に、優先的に探すべき製品としてお勧めしたい。

製品名発売元実売価格
充電・通信C-Cケ-ブル(リール伸縮式)大創産業330円