本日の一品

MagSafeでiPhoneに取り付けられるハンディファン「iFan Mag」

 いまやすっかり市民権を得たハンディファン。屋外で使われることも多く、歩きながら使っている人もよく見かけるほどだ。気温35度以上だと逆効果になるという指摘もあるが、この猛暑の中、外出先で涼みたいというニーズが増しているのは間違いないだろう。

 そんなハンディファンの亜流と言えるのが、今回紹介する「iFan Mag」だ。これはMagSafeに対応し、iPhoneに背面に磁力で吸着させられるユニークなハンディファンだ。

製品パッケージ。カラーは今回紹介するグレーのほかに各色ある

 本製品は一般的なハンディファンの胴体部分をなくし、MagSafeに吸着できるマグネットとフレキシブルアームを取り付けた構造になっている。もともと一般的なハンディファンの胴体部分は手で握るためだけのもので、バッテリーを除けばほぼ空洞の場合も多いので、省いたところで特に問題もないというわけだ。

本体のほかケーブル、さらに非対応スマホでも使える貼付式リングが同梱される
形状がオーソドックスなリズムのハンディファン(右)との比較。ファンの径はそこまで差はない
ただしファン部は薄く、二重反転ファン採用のリズムのハンディファン(右)のような風量は期待できない

 本製品はMagSafe経由でiPhoneから充電したり、されたりするギミックはなく、基部に内蔵されたバッテリーで駆動する。

 つまり、iPhoneの背面に吸着できることを除けば、特にギミックらしいギミックはないのだが、そもそもスマホとハンディファンはどちらも顔に向けて使うものなので、向きをバラバラに調整しなくとも済むし、両者をまとめて片手で持てる利点は捨てがたい。

iPhoneに装着したところ。両手を使わず片手だけで両者を持てるのは便利だ
MagSafeを利用して磁力で吸着させる。ちなみにiPhoneのバッテリーからの給電や充電は行われない
スタンドを開いて立てることも可能。卓上で使う場合に便利だ

 ファンの回転音が静かなのもメリットだ。薄型ファンゆえ風量はあまり強くなく、3段階の「2」で通常のハンディファンの「弱」くらいなのだが、周りの人が振り返るような騒音を発生させないため、電車の中などでも比較的気兼ねなく使える。

 またiPhoneに取り付けて使うという構造上、一般的なハンディファンよりも至近距離で動作させることになり、風量が「弱」レベルでもそれほど支障はないというわけだ。

もちろん単体でも使える。その場合はフレキシブルアーム部を曲げたほうが安定する

 また重さも実測90gと軽量なほか、薄型ゆえ収納性も高いので、荷物がかさばるのが苦手でハンディファンの持ち歩きを避けている人にも向く。ネックがあるとすればMagSafeアクセサリが同時に使えないことくらいだろうか。

電源ボタン兼用の風量調整ボタンは向かって左(人差し指の先)に、充電ポートは向かって右にある

 実売価格は2000円ちょっとと、ここはもう一声ほしい気がしなくもないが、まあ許容範囲だろう。iPhoneを常用している人にお勧めしたい製品だ。

製品名発売元実売価格
iFan Mag(IF-MG25GY)エレス2090円