本日の一品

粘着テープ不要、窓ガラスに取り付けられるフック「MAG SAND」

 賃貸住宅で暮らしていると、壁面に穴を開けるのがNGであることから、フックなどの取り付けができず、不自由することがある。今回紹介する「MAG SAND」は、ユニークな方法でこれを可能にしてくれる逸品だ。

パッケージ。色は今回紹介する「ホワイト×グレー」のほかに「レッド×グレー」「ブラック×ブラック」がある。またフックがJ型以外にI型もある

 本製品はモノを引っ掛けるフック部と、対になる台座部で構成されている。これらは強力なネオジム磁石を内蔵しており、壁などの表裏から挟んで固定できる。これにより、壁面に穴を開けたり、粘着シールの跡を残すことなく、フックを取り付けられるというわけだ。メーカーでは「窓ガラスに挟んで使う」という用途を大きく訴求している。

製品本体。これはフック部分の後ろに台座部が吸着した状態

 実際にはカラーボックスの側板など、1~2cm程度の厚みがあっても吸着できるにもかかわらず、窓ガラスという控えめな用途をメインとしているのは、メーカー側の立場になって考えるとよく理解できる。厚みが増せば吸着力は低下し、フックに引っ掛けた荷物が落下するリスクは増大する。それならば確実な保持力が得られる数mmの厚みに絞って用途をアピールしたほうが安牌だ。

台座部を分離させたところ。これよりも近づけると再び磁力で吸着する
背面から挟むことで板などに取り付けられる

 こうしたことで浮上してきたのが、窓ガラスに挟んで固定するという使い方だったのだろう。一般家庭の窓ガラスであれば、その厚みが1cmを超えることは考えにくく、じゅうぶんな保持力を発揮できる。フック部の根元および台座部の素材はシリコン素材で、ガラス面に対しては摩擦力も上がり、不用意に場所が動きにくいという点でも都合がよい。

ガラスや磨ガラスなどへの取り付けに最適だ

 今回紹介しているフック形状(J型)以外に、先端が飛び出たピン形状(I型)もあるので、用途に応じて選択できる。これまで考えもしなかった場所にフックを増設できるという意味で、賃貸住宅のようにフックの設置に制限がある場所はもちろん、そうでない場所でも従来の常識を打破してくれるかもしれない、これまでなかったアイテムとしておすすめしたい。

実際にはもっと厚みのある板も挟めるが、吸着力はそのぶん低下する。メーカーでは耐荷重はガラス厚5mm以下で500gとしている
製品名実売価格発売元
MAG SAND1280円マグエバー