本日の一品

右手が疲れた? よろしい、ならば左手だ サイズや接続方式が選べる左手5ボタンマウス

 マウスの操作に疲れた時、時折欲しくなるのが、空いている左手を使って操作できるマウスだ。手の疲れが回復するまでの間、しばらく左手で作業ができれば、ダウンタイムをなくして時間をそれだけ効率的に使えるというわけだ。

パッケージ。右手用と左手用、有線/独自2.4GHz/Bluetooth、サイズ4種類と幅広いラインナップを誇る

 もっとも実際にこんなケースが頻繁にあるわけではなく、過去に何度も左手用のマウスやトラックボールを購入したものの、徐々に使わなくなり、最終的には処分して今に至っているのがこれまでの経緯だ。

 とはいえ何カ月かに1回、強烈に欲しくなるのは過去の経験で分かっているので、今回は数カ月間放置していても邪魔にならない製品を、新たに1台調達することにした。

 まず大前提となるのは、現在右手で使っている10ボタン以上の多ボタンマウスと同等とまではいかなくとも、それに近いボタン数を備えていること。3ボタンマウスではダメで、せめて側面2ボタンと合わせて5ボタンは搭載していてほしい。当然ながら、キーへの個別割り当てが行えることが絶対条件だ。

 そしてもうひとつ必須なのが、Bluetooth接続であること。有線マウスだと、つないだままデスクの上に置いておくと、手が当たるなどして不意にポインタが動いてしまいストレスになる。また、USBドングルを挿すタイプの無線マウスは、未使用時もポートを占有してしまうのがネックとなる。自然と選択肢はBluetooth接続になるというわけだ。

 以上の条件に合致した製品として今回入手したのが、エレコムの「M-XGXL31BBSKBK」だ。左手用だけで4つのサイズ違いを取り揃える製品で、接続方法もBluetooth以外に独自2.4GHz、有線を用意するなど、これでもかというラインアップの広さだ。

右手用の5ボタンマウスをそのまま鏡写しにしたようなフォルム
正面から見ると大きく傾斜したエルゴノミクスデザイン。ボタンは静音仕様
側面に2ボタンを備える、いわゆる5ボタンマウスに分類される製品だ

 今回は店頭でデモ機を試した結果、もっとも大きいXLサイズを選択したが、握り心地よりも省スペースを優先するならば、より小さいモデルを選択するのもありだろう。

 購入してしばらく経った現時点では、想定通りの使い方ができており、その快適さゆえ思ったよりも高い利用頻度で活用している。そのうち、徐々に使わなくなってきて、デスクの上に放置状態になるだろうが、本製品の仕様ならば、数カ月経って不意に思い出した時に電源をオンにすればすぐに息を吹き返すだろうし、またその間、USBポートが塞がれることもない。

底面。単三電池×1で駆動する。未使用時はスイッチをオフにしておけば数カ月は持つ
ホイールの手前にあるボタンはマルチペアリング切替で、カスタマイズには対応しない

 やや誤算だったのは、マウス手前にあるボタンはマルチペアリングの切替専用でカスタマイズに対応しなかったことくらいだが、これはまあ仕方ない。

ボタンのカスタマイズは専用ユーティリティで行う。PCに常駐するタイプだが仕方ない

 キー割当をゲーミングマウスよろしく本体のメモリ領域に保存しておければなおよかったのだが、2970円というリーズナブルさゆえ、そこまで求めるのは酷だろう。同様の悩みを持つ人におすすめできる製品だ。

XLサイズゆえ手をかぶせて使う形になる。側面2ボタンは親指で操作する
キーボードの左側が定位置。もちろん未使用時は片付けておいても構わない
製品名発売元実売価格
M-XGXL31BBSKBKエレコム2970円
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