スタパ齋藤のApple野郎

マウスベタベタ問題と決別! そして気付いた!! ハイエンドマウスはパーツ交換で末永く使うのが新常識……かも?

 ケータイWatchの別連載「スタパトロニクスMobile」で、マウスの表面がベタベタしてくる件について書いた。テープを貼ってそのベタベタを封じる話。

親指が当たる部分がテカっているが、マウス表面の滑り止めラバー素材がベタベタしている状態。樹脂素材がベタベタしてくるのは、ブリーディングやブリードアウトと呼ばれる現象だそうで、合成樹脂の表面に主成分(ポリマー)とは異なる合成樹脂構成物質がにじみ出るもの。にじみ出した物質を拭き取るなどすればベタベタは消えるが、それは一時的な対症療法のようなもので、ブリーディング自体を止めることはできないそうだ。また「物質が十分にじみ出終えるとブリーディングは収まる」とも言われている。
小指や薬指が当たる箇所もベタベタしている。ベタベタを頻繁に拭き取るため、銀色部分の塗装が剥げてきてしまった。ちなみに俺の場合は親指と薬指と小指でマウスをつまむように持つ「つまみ持ち」なので、手のひらが当たる部分はベタベタしてこない。
そのベタベタは定期的に拭き取っていたが、面倒くさくなったので、ベタベタの表面にテープを貼って「ベタベタを封じ込めて無視する」という作戦に出た。上記リンクの記事中ではいろいろなテープを試している。

 で、ひとまず「これでOK」となったテープがマスキングテープと撮影などに使うパーマセルテープ(現在のシュアテープ)。どちらも紙製で、若干の伸縮性があってマウス表面のカーブにフィットしやすい。また表面がサラサラしているのでマウスを持ったときの感触も良好だ。

マウスの表面に紙テープを貼った状態。これはパーマセルテープだ。写真は「とりあえず貼って伸縮性や密着度や感触を試しつつ撮影」しているためテープを手で千切って雑に貼っているが、その後にキレイに貼り直して使っている。

 紙テープによるベタベタ封じ、なかなか快適!

 ただし、紙テープとマウスが接触する粘着面は、粘着剤とベタベタ成分が混ざり合っている状態。

 たまに紙テープを貼り替えるわけだが、そのときは紙テープの粘着剤とベタベタ成分が混ざり合っていて、紙テープの粘着面もマウスのベタベタ面も「ベタベタを通り越してネチョネチョ」って感じ。そのネチョネチョはアルコールなどで拭き取れるが、最近では「もう拭き取るのもやめよっかな」とか思っている。

 ともあれ、「マスキングテープやパーマセルテープがベタベタ封じに最適」という俺的結論は得た。のだが、「もっと最適なテープとかってない?」とベタベタ封じに良さげなテープ探しをちょいちょい行っている。

 そして意外にもヒッジョーに良かったのが、100円ショップのダイソーで売っていた「大容量マスキングテープ(黒) 15mm×15m」という製品。向こう側が少し透けて見えるくらい薄い黒マスキングテープだが、それが幸いしてか、マウス表面のカーブにうまく沿わせて貼れるのだ。

ダイソーの黒マスキングテープでマウスのベタベタを封じた様子。
反対側も同じく処理。
ダイソー「大容量マスキングテープ(黒) 15mm×15m」。※画像はダイソーネットストア商品ページより抜粋。
ダイソーのマスキングテープは、同じくダイソーの「マグネット付きマスキングテープカッター(モノトーン)」に入れて使っている。スチール面にマグネット吸着してスゲく便利!※画像はダイソーネットストア商品ページより抜粋。

 ダイソーの上記マスキングテープ、超オススメ。コレを使ってマウスのベタベタをぜひ封じ込めていただきたいッ!!!

もうひとつのマウス劣化問題

 あ~マウスのベタベタと決別できてよかった~♪ とは思っているが、もうひとつ、マウスにアリガチな経年劣化問題がある。

 マウスを使い込んでいくと、マウスの底面に貼られている「マウスの滑りをよくするためのツルツル樹脂」ことマウスソールが削れてくる。削れると滑りが悪くなったり、机面にマウスがガリガリ当たるような感触になってくる。

 なので俺の場合、汎用の円形のマウスソールを追加で貼ってこれに対処している。

すり減って滑りが悪くなったマウスソールの上に、円形のマウスソールを貼っている。元のマウスソールほど滑りはよくないが、まあまあイイ感じで使えている。

 この対処により悪くないフィーリングでマウスを使い続けていられる。だが、こういう貼り方だと円形のマウスソールがズレてきたり、周囲にホコリがたまったりする。

こんな感じで円形マウスソールの周囲にホコリが付着する。円形マウスソールの粘着剤が僅かにはみ出してきて、そこにホコリが吸着するのだと思われる。たまにテープでこのホコリを取り除いている。

 元のマウスソールは机面に面で接している。なので滑りがよく、耐久性も高いのだと思う。

 だが上の円形マウスソールだと、複数の点で机面と接しているためかスムーズ感にちょっと欠ける。また減りも早い感じ。まあわりと雑な対症療法なのでしょうがないのだが……。

やっぱりハイエンドマウスも消耗品……というわけでもなかった!

 マウス表面がベタベタしてきたり、マウスソールがすり減ったりして、ハイエンドとは言えやっぱりマウス自体が消耗品なのかニャ? ともあれ、もっとちゃんとしたマウスソールを探してみよう……とAmazonをうろつき始めたら、ズバリなマウスソールを発見。

 この記事で扱っているマウスはロジクールのハイエンドマウス「MX Master 3S」だが、このマウス用の交換用マウスソールがあった。kwmobileブランドの製品でAmazonで890円だった。

kwmobileブランドのマウスソールで、ロジクールのMX Master 3とMX Master 3Sに対応する。
ピッタリ貼れる。

 ピッタリ貼れて滑りもヒッジョーに良好。こういう製品……一昔前にはなかったと思うが、いまはサードパーティがハイエンドマウスのパーツを売る時代なんですね~便利かもっ!

 ほかにMX Master 3Sに対応するパーツとかあるの? と思ってAmazonを探し回っていたら、あらま、MX Master 3S用の滑り止めカバーなんてある。ゲーミング用だと思うが、マウスの表面全体を滑り止めラバーで覆うというものだ。

 ……あ~コレ使っときゃ、テープ云々より手っ取り早くマウス表面のベタベタと決別できたのかもしれない。今度そういうの買ってみようかな、とか思った次第。

 さらに、MX Master 3S用の交換用電池まで売られている。ユーザーレビューをいろいろ読んでみると、ハイエンドマウスの電池交換をやる人は少なくないようだ。

 電池交換自体は容易らしいが、そのときにMX Master 3Sのマウスソールを剥がしてネジを回して内部にアクセスする必要がある。前出の交換用マウスソールは、そのときの交換用という使い方もあるみたい。

 なるほど~、そうか~、ハイエンドマウスは消耗品ってわけでもない、かも、しれない。電池やマウスソールを交換し、ベタベタにうまく対処していけば、スゲく長期間使い続けられるかもしれニャいッ!!!

 ん~でも電池交換はちょっとアレかもしれない……自己責任でマウス発火可能性アップとかはな~。でもトライしてみたいような気がしなくもない。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。