スタパ齋藤のApple野郎

「iPad mini(A17 Pro)」にキーボードとトラックパッドを追加!

 iPad miniについて、たびたび思うことがある。同じことを、何度も。ちなみに、俺が現在使っているiPad miniは「iPad mini(A17 Pro)」で、一応は最新機種だ。

使用中のiPad mini(A17 Pro)。カラーはブルーで、Wi-Fi+Cellularモデル 256GB。購入時の価格は12万800円だった。

 たびたび思うこととは「iPad miniに純正のカバー・キーボードがあればなあ」ということ。iPad miniってミニPC? みたいなサイズじゃないスか。カバー・キーボード的なものがあれば、薄型ミニPC的な「でゅふふっ」、「にへらぁ~」みたいな楽しさがあるんだろうなー、と。

 カバー・キーボードに包まれたiPad miniをカフェのテーブルの上にパタリと置く。「あっアレってUMPC的な?」と既にMacBook Proでドヤっている人の注目を浴びる。

 俺がカバー・キーボードを開くとiPadOSのあの表示が現れ、既MBPドヤの人は「あ~iPad~悪くないね~イイね~」みたいな相互ドヤり妄想は楽しいのだが、Apple純正のカバー・キーボード的なものは存在しないのであった。

 そんなふうなことを、たびたび思う。とくに、今年の4月後半に買った「13インチiPad Pro(M4)」用の純正カバー・キーボードこと「13インチiPad Pro(M4)用Magic Keyboard」を使うようになってから、「たびたび思う」の頻度が高まった。タブレット&キーボードって便利だから。

13インチiPad Pro(M4)用のMagic Keyboardは、13インチiPad Pro(M4)にマグネット吸着する。
iPad Proと合体させた様子。MacBookっぽい見栄えとなり、ちょっとだけMacBookに近い使い勝手になったりもする。
閉じた状態。iPadをほぼ完全に覆うカバーになる。この状態で厚さは14mm程度だが、重さは1.4kg近くてズッシリくる。

 iPad miniにもMagic Keyboardがあったりすれば、上記のような使い方ができて便利だろうにな~、と。でも……きっとサイズ的に無理があるんだろうなあ、とも。

 Appleはそういう「無理のあるデバイス」って開発はしてもお蔵入りしたりしてるっぽいしな~。などと、たびたび思う俺なのであった。

 でもAppleがそういうのを出してくれたらな~。無理がある使いにくいデバイスでもぉ~、Appleから発売されたら安心して購入できるしぃ~、無理矢理感や使いにくさをAppleのせいにしてぇ~、オモシロがれるのにぃ~、といった悪辣なこともたびたび思う邪悪な俺なのであった。

きっとAppleからは一生出ないのでサードパーティ品を買ってみた

 この件について考え始めると、この件を考え過ぎて、この件で頭の中がいっぱいになる俺。iPad miniにカバー・キーボードを装着してみたい! どうしても装着してゆきたいッ!!!

 ということでサードパーティ品を買ってみた。HENGHUIブランド品で、Amazonで5999円だった。↓こんなの。

キーボード付きのiPad miniカバーといった感じの製品。上部にiPad miniをセットして使う。
iPad miniをセットした様子。……かわゆ♪ 思った以上にイイ感じだ。iPad miniをセットするカバー部分上部は開いているので、Apple Pencilもセットできる。
カバーを閉じた状態。8インチサイズのUMPCとまでは行かないが超小型モバイルノートって雰囲気になる。

 このカバー・キーボードはiPad mini 6とiPad mini(A17 Pro)に対応している。iPad miniとの接続はBluetoothで、接続するとキーボードとトラックパッドを利用できるようになる。

 また、iPad miniを装着した状態では、カバー・キーボードを開くとiPad miniがウェイクアップし、閉じるとスリープ状態に移行する。カバー・キーボードにはUSB Type-Cポートがあり、USB充電して使用する。バッテリー持続時間は不明。

 カバー・キーボードは硬質樹脂でゴツめ。iPad mini保護性能もけっこう高そうな感じだ。

 つーか、やはり、iPad miniがキーボードを纏う姿が愛らしくて良い。この佇まいだけで何となく嬉しくなってしまう俺なのであった。

……かわよ♪

けっこーイイけど、やっぱり結局……!?

 HENGHUIブランドのiPad mini 6/7用カバー・キーボードだが、使ってみるとなかなかの実用性がある。細かなギミックもありつつ、キーボードやトラックパッドの使用感もまずまず。ということで、このカバー・キーボードの特徴的な部分を写真で見せてゆきたいッ!!!

キーボードはUS配列。部分的に若干変則的だが、英語キーボードに慣れていればあまり違和感なく使える。コマンドキー長押しで各アプリ上で使えるキーボードショートカットが表示されたりして、まあ一般的なAppleデバイス向けのフツーに使えるキーボードという印象。
トラックパッドも搭載。ポインター移動が行えたり、押下するとタップ動作になったり。マルチタッチのジェスチャーも使える。大きめでわりと扱いやすい。
キーボードのサイズは小さめだが、トラックパッドはそこそこ大きい。
画面角度の調節幅は広い。
奥まで倒せる。
手前にも倒せる(画面を一時的に伏せられる)。
画面を360°自由に回転させることができる。
好みの方向に向く。画面の角度を変えつつ自由な方向に向けられるので、この状態で画面をやや上向きにすることもできる。
後ろ向きにもなるので、キーボード不使用時にはタブレットスタンド的な機能性を発揮する。
ヒンジはかなり硬めの設定なので、こういった角度にしてお絵描きスタイルでも使える。実際にこの角度でApple Pencilにて描画できた。

 キーボードとトラックパッドが使えると、iPad miniの実用性はさらに高まる。ただ、このキーボードだと、俺的にはタッチタイピングするには狭すぎる感じ。もうちょっと余裕のあるキーピッチとキーサイズが……ってiPad mini用ってなると無理っすよね~。

 それから画面角度および向きを自在に変えられるのは便利。ここまで画面角度・向きを変えられるカバー・キーボードってあまりないので、大きな利点かもしれない。……のだが、そういうコトしたいんならタブレットスタンドでいいんじゃね? とか邪悪な俺が突っ込んでくるのであった。

 でも、そうかもしれない。それにiPad miniは小さな端末なので、スタンドすら必要ナイっていうか、手に持って向きや角度を変えればいいだけかもしれない。

 このカバー・キーボード自体はしっかり作られた製品で、気に入る人は気に入るのだと思う。

 だが、AppleがiPad mini用のMagic Keyboardとかを出さないのは、やっぱり結局、キーボードサイズが小さすぎになるのと、トラックパッドもあまり大きくできないのと……などなどいろいろ無理があるからなんだろうなぁ、と思ったりした次第。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。