スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

2024年これ買って/使って良かった!! なアイテムを一挙振り返ってゆきたいッ!!!

 2024年の本連載は今回が最終更新。というわけで今年記事内に取り上げたブツやトピックを振り返ってゆきたいッ!!!

 今現在、最も記憶に残っているコトは、大容量・USB-C PD対応のモバイルバッテリーおよびポータブル電源だ。最初は「やっぱりモバイルバッテリーは大容量が便利」くらいだったが、次第に「もっともっと大容量」とエスカレートし、モバイルは無理的な容量・重さのバッテリーを愛用するようになった。

 きっかけは「Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)」を買ったこと。容量12000mAhの大容量モバイルバッテリーで、iPad Proへ約1回充電が可能で、iPhone 15なら約2回充電可能という製品。

Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)は、出力ポートとしてUSB-C(PD対応)×2がある(充電用ポートとしても使える)。出力はどちらも最大65W。2ポート同時に65Wを出力することもできるので、合計最大出力130Wのモバイルバッテリーと言える。

 デバイスを急速充電でき、「しかもそこそこ容量があってイイなー」くらいな気持ちで使っていた。そして使うたびに「やっぱり急速充電スゲくイイなー」と感じていた。ので、同じシリーズでより容量が大きい「Anker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)」を追加購入した。

左が新たに買ったAnker Prime Power Bank (20000mAh, 200W)で、右が前出のAnker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)。より大容量・高出力のモバイルバッテリーを追加購入したわけですな。

 このモバイルバッテリーのシリーズはイイなーということで、シリーズ専用の充電台「Anker Charging Base (100W) for Anker Prime Power Bank」も購入した。最大100WでAnker Prime Power Bankシリーズを充電できるという充電台だ。

モバイルバッテリーの下にあるのがAnker Charging Base (100W) for Anker Prime Power Bank。痛快なスピードで急速充電できる!

 この専用充電台、Anker Prime Power Bankに対する充電が非常に速い。まあそういう利便があるように設計されているから当然かもしれないが、それを体感すると、「わーモバイルバッテリーの急速充電も気持ちいいなー」という気分に。

 また、Anker Prime Power Bankシリーズには充電の進捗が数値で可視化される。みるみるうちに満充電に近づいていく感じなので、急速充電の気持ちよさが増幅される感覚。

 大容量モバイルバッテリーは重いが、USB-C PD対応だとデバイスへ急速充電ができて実用的で気持ちイイ。また大容量モバイルバッテリーに対して急速充電ができると、室内のどこにでも移動して使える「USB充電ステーション」的に役立って非常に便利。

 そうか、そういう大容量モバイルバッテリーって、大きくて超重いけどパワフルなポータブル電源と、軽くて携帯できるけど容量的には1日分的な感じのモバイルバッテリーの、中間に位置して新しい役立ち方をするんだな。そんなふうに思ったというか知ったというか、目覚めたというか……。

 そこで、より大容量のモバイルバッテリーと、それを急速充電できるUSB-ACアダプターを買った。「UGREEN Nexode 300W GaN デスクトップ急速充電器」と「UGREEN Nexode モバイルバッテリー 48000mAh/153.6Wh 300W」である。

左が「UGREEN Nexode 300W GaN デスクトップ急速充電器」で、右が「UGREEN Nexode モバイルバッテリー 48000mAh/153.6Wh 300W」。どちらも2万9980円だった。たっか!

 これら製品の使用感については前出の記事リンク先をお読みいただきたいが、「デバイスを充電したい場所にバッテリーを運んで急速充電ができる」というのが非常に便利。

 48000mAh(153.6Wh)という容量があるので、バッテリー自体はさほど何度も充電する必要なない。また最大300Wの出力があるので、いろいろなデバイスを急速充電できて便利だ。

 なるほど! やっぱこういう「USB充電ステーション」的に役立てられるバッテリーはイイなあ! ということで次に買ったのが「Anker Solix C300 DC Portable Power Station」である。

Anker Solix C300 DC Portable Power Stationは容量288Wh/最大出力300W。位置付けとしてはポータブル電源だが、AC出力(コンセント)はないというやや変わったポータブル電源だ。

 288Whは心強いゼ! 室内で持ち運んで使うのはフツーに現実的。場所もあまり取らず置けて実用性が高いッ!!! って感じで気に入って使っている。

 ……ていうか、大容量バッテリー沼っていうか、USB充電ステーション沼にハマりつつあるかもしれない。あー俺の場合、バッテリー類は断捨離すべきなのにー!

USB充電ステーション沼にハマりつつある俺が所有していたモバイルバッテリー。ほとんど死蔵している感じで、危ない気がしたので、思い切って中古品店に買い取ってもらった。PSEマークがあるモバイルバッテリーだと買い取ってくれる可能性が高い。ただお値段はあまりつかないのであった。

 ともあれ、こういうタイプのバッテリーが増えつつあるなか、USB-ACアダプターつまりバッテリー類を充電するための充電器の使用頻度が減っていたりする。室内でのコンセント依存度? が少し下がったという感じかも、しれない。コンセント縛り? が減って快適である。

AIの力もあって、ブツ撮りの光源がLEDライトに以降

 生成AIが急速に普及しているが、その影響で俺の仕事のしかたも少し変わった。とくに撮影機材と撮影環境に変化がもたらされた。

 雑な背景で商品撮影をしても、背景はAIの力で後から消せる、的なコトですな。風景などでも同様。メディアに掲載するのは微妙……という写真でもAIの力で大幅に改変したりレタッチできる時代になったと感じている。

 それはソレとして、考えてみればブツ撮り時の光源が大きく変わったんだな、と今現在思う。

 以前は大型のストロボを使っていたが、セッティングがメンドクサイので、そのうちにシーリングライトを使うようになった。レフ板の使い方やレタッチ技術が上達したので、まあシーリングライトでいいや、となった感じ。ホントはストロボのほうがキレのいい画像になるんスけどね。

パナソニック「リフターツインPa HFAZ8778」というシーリングライト(天井取り付け型照明)で、リモコン操作でライトの高さを変えられる。撮影する商品に応じて高さを変えて使えるのが便利。光源は蛍光灯。

 撮影にも便利なシーリングライトだが、光源が1つなのでレフ板をちゃんと使わないと商品をキレイに撮れない。でもストロボをセッティングするような手間がないので、効率よく撮影できていた。

 でも蛍光灯だしなあ。蛍光ランプの製造・輸出入は2027年までに段階的に廃止されるそうだから、そのうちこのシーリングライトも処分することになるんだろうなあ……。

 ということもあり、最近はLEDライトを光源として商品撮影している。撮影用LEDライトではなく、LEDのデスクライトだ。

THANKO(サンコー)の「どこでも照らす可変式3面デスクライト」を撮影用LEDライトとして使っている。
デスク左右に山田照明の「Z-S7000」が2台ずつあり、これも撮影用として使っている。加えて山田照明の「Z-37RL」が1台ある。Z-37RLはLEDライト内蔵ルーペで、Zライトと同様に手軽にいろいろな位置へとルーペを移動できる。非常に小さいモノの撮影はZ-37RLを使うこともある。

 4つのLEDデスクライトで撮影することが多く、ライトの位置をうまく設定すると、レフ板が必要ないことが多い。4灯も使うと光量のムラが出ることが少なくないが、そこはAIに「ムラ消し」をやっていただいている。

 そんな感じで、時代の変化から、なーんか撮影用プロ機材からどんどん遠のいているかも。まあお手軽で効率的だからソレでもいいんだが……専門機材を扱うこと自体は楽しいものの、そうする必要がなくなっていくのは、若干寂しいかも。

USB-Cケーブルと各種ポートについての習慣

 USB-Cケーブルに性能や使い勝手、汎用性を求めると、けっこーお値段が張る。また、USB-Cケーブルのスペックは見分けにくい。

 「あれーこのUSB-Cケーブル、どういうスペックだったけー?」となりつつ、そういう素性のわからないUSB-Cケーブルは使わなくなりがち。いいお値段で買ったケーブルのスペックが不明になるのって、モッタイナイ!

 それを解消すべく、キングジムの「テプラ」を買った。ラベルライターだ。機種は「テプラ PRO SR-R980」。テプラシリーズのフラッグシップモデルである。買った理由はパンドウイット(PANDUIT)の「回転ラベル」を使えるから。

キングジムのテプラシリーズで最も高機能なフラッグシップ・ラベルライター「テプラ PRO SR-R980」。
この機種ではパンドウイットの「回転ラベル」を使える。
プリントした回転ラベルはケーブルに巻くようにして貼れる。貼った後、ケーブルに付いた粘着剤を除去できる。残った筒状のラベルはケーブルのどの位置にも移動でき、読みやすい向きに回転させることもできる。

 パンドウイットの「回転ラベル」を使い、USB-Cケーブル購入直後にスペックを印刷してケーブルにラベルを装着。ケーブルのスペックがしっかりわかり、前述のような困ったアレコレとオサラバ、というわけだ。パンドウイットの「回転ラベル」、ホントサイコーっす。

 ケーブルつながりで、端子の保護も鋭意行っている。単純に、端子を樹脂製のカバーで保護しているだけだ。またポータブル電源の各ポートも同様に保護している。

ケーブルの端子をシリコン素材のカバーで保護!
Ankerの「PowerHouse」ポータブル電源(容量434Wh)のポート類もキャップで保護! 左側の白いテープのようなものはマスキングテープ。フタやキャップが用意できない場合はマスキングテープでフタをしている(実際には黒色を使用)。
EcoFlow「RIVER 2 Pro」ポート類もキャップなどで保護! シガーソケットは最初からカバーが着いていた。

 ケーブルもバッテリーも、徐々に消耗してはくるが、数年〜十年といった期間にわたって使える機材。なので接触不良になったりポートが汚れたりしてトラブルになる前に保護している感じ。

 こんな保護対策を2024年の頭に行ったら、完全に習慣化した。なんつーか「保護しないとソワソワする」ような感じで、絶対保護しちゃうようになった。

 ただ、保護したからといって、その効果がどうだったのかは、わからない。たぶん保護しないよりトラブルが起きにくいとは思うが、どちらかというと「自分が納得・安心するため」という習慣かもしれない。

 出かける時にハンカチを携行しないと「なんか落ち着かない」みたいな? 出かけたはいいが家にスマートフォン忘れてきた、ほどは困らない、的な?

Androidもいいなあ、motorola razr 50買おうかな……ガーン!

 Google Pixel 9 Pro Foldをちょいちょい使っている俺。二つ折り端末便利っす〜! かなり好きな端末である。

ご存知Google Pixel 9 Pro Foldは、スマートフォンとして使えて、展開するとタブレットとしても使える。

 その利便は上記リンク先記事で書きまくっているが、たためばスマートフォン、開けばタブレットとして使えるのが最大の魅力。ともあれ、気に入っていてよく使っている。

 そんなとき、QTモバイルのPR記事仕事で「motorola razr 50」を使う機会を得た。そーんなに強い興味はなく「あーこれがmotorolaブランドの二つ折りか、コンパクト系のフォールド端末なのね」くらいに思っていた。

 のだが、使っていたら「これイイのでは?」と。また、おサイフケータイに対応していたりもして、さらにスプリッツオレンジというカラーがイイ感じ。

motorola razr 50は3色展開。

 どんどんとmotorola razr 50に魅力を感じ始めたのと同時に、進行中のQTモバイルの仕事内容の一部に「キャンペーン中に回線と端末を注文すると最大30,000円キャッシュバック」というのがあった。そしてその最大3万円キャッシュバックに該当する端末が、ナンとmotorola razr 50!

 こここ、これは運命ッ!!! QTモバイルで回線とmotorola razr 50のスプリッツオレンジを注文して3万円のキャッシュバックを受けるしか!!!

 一瞬、最近発売されたハイエンド・フォールド端末の「motorola razr 50 ultra」を買おうかな〜とか思ったものの、値段がかなり張る。ので、やっぱりmotorola razr 50!!!

 ということでキャンペーンが始まったタイミングで速攻で注文。QTモバイルの仕事してその報酬以上の額をQTモバイルに支払って……ってなんか我ながらアレだが、まあそんなモンすよね。

 そして数日後にQTモバイルからメールが届いた。件名に【重要】が付いたメールで、そのなかにこんな一文が。

『今回,QTモバイルをお申込みいただきましたが,誠に残念ながら,弊社規定によりご注文が成立できかねます。上記お申込み分は,このメールをもちましてキャンセルいたします』

 えーっ? なんで? どうして? 規定違反?

 ていうか、お得に買ったと思ったmotorola razr 50が……ガーン!

 motorola razr 50に対するテンションが急激に下がってしまった。だが、数日後に「やっぱmotorola razr 50欲しいよなー」ってテンションが上がってきて、「にしてもあの“規定により”ってニャにかしら?」と思い、注文時に作られたQTnetアカウントの会員専用ページにアクセスしてみた。

 こういう注文不成立って、登録した情報と本人確認の情報に違いがあるケースが多い。確か免許証を本人確認証として送ったので、免許と登録住所に違いがあったりするかもしれない。

 それを確認してみよう……とアクセスしてみたら、むむむ!!! こここ!!! これは違いがあるにもホドがある!!!

 登録した住所の番地が間違っていたのだ。具体的には、123番地が13番地だった、みたいな感じ。免許の住所とまったく違うので、きっとこれが規定に反したことになったと思われる。でもなんでこんな入力ミスしたんだろう……?

 さておき、じゃあアレか、QTnetアカウントいったん削除して、再登録、みたいな? と思ってそうしてみたら、ほかのサービスと紐付いているのでアカウント削除できず!

 じゃあアレか、電話で相談か。あっもう受付時間外になっちゃった。

 ということで、年末年始はQTモバイル(QTnet?)に電話相談な俺なのであった。最近こういうヤラカシが多いな〜。来年はヤラカサナイようにしないと!

 ともあれ、今年も本連載をお読みくださってありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。
 それでは、よいお年をお迎えください。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。