スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

接触不良やトラブルからケーブルや端子をカバーで保護!

 去年の春頃に、ポータブル電源にトラブルが発生した。けっこう古いポータブル電源。Ankerの「PowerHouse」という製品で、2016年12月12日に購入したものだ。

Ankerの「PowerHouse」ポータブル電源。容量は434Whで、購入時の価格は3万9800円だった。
ひととおりの出力を備える。ただしAC出力が120Wだったりして、現在のポータブル電源と比べると低出力。重さは4.2kgでハンドル付きなのでポータビリティは良好だ。

 購入当初はあまり使っていなかったAnker PowerHouseだが、購入して2年後から頻繁に使うようになった。電源ナシのレンタルコンテナを借り、そのなかで使う照明器具をUSB充電するようになったからだ。

 レンタルコンテナには土足で入り、そこにはバイクや自転車、使わないモノが置いてある。掃除はしているが砂利や土が多い屋外なので、どうしてもコンテナ内はホコリっぽい感じ。

レンタルコンテナ内部。オートバイとe-bike、それからタイヤとかヘルメットとかアウトドア用品とかそーゆーモノを入れている。まめに掃除しているものの、わりとホコリっぽい。
レンタルコンテナには電源がナイので、夕方以降に使う場合は充電式の照明器具が必要になる。手前下にあるのがポータブル電源のAnker PowerHouse。

 そこにポータブル電源を持ち込み、作業しつつUSB機器を充電したりする。「こういうホコリっぽい場所に何度もポータブル電源持ち込んで使うと、電源の出力端子にホコリが着いて、そのうち接触不良になっちゃうかな?」と思っていた。

 そしたら去年の春先、案の定、ポータブル電源の端子が接触不良になった。2つのUSB端子が接触不良になり、給電が不安定な状態に。USBケーブルを挿抜したり、極細綿棒と接点復活剤を使ったりしたら無事に直ったので、まあ大したコトではないとは言えた。

 ただ、その頃使い始めていた別のポータブル電源であるEcoFlow「DELTA 2」やEcoFlow「RIVER 2 Pro」について、「こっちのポータブル電源もそのうち端子が接触不良になるのかな?」と気になり始めた。これらポータブル電源もけっこー屋外へ持ち出して使うので、ホコリなどの影響が気になり始めたというわけだ。

EcoFlow「DELTA 2」は容量1024WhでAC最大出力が合計1500W(サージ 2250W)のポータブル電源。たいていの家電製品を動かせる。出先で電気ケトルを使ってコーヒーを淹れることもできる。
EcoFlow「RIVER 2 Pro」は容量768Whのポータブル電源。出力は合計800W(サージ1600W)。オートバイの充電に使ったりしている。

 約7年前に買ったAnker PowerHouseは、接触不良を起こしても「ですよねー」って感じの使用年数・使用状況ではある。つーかまだまだ現役で100%充電できていてスゴいなーと思いつつ、改めてこういうポータブル電源の耐用年数が長そうなことを認識した。

 となるとEcoFlowの2台も、バッテリーが劣化云々以前に、端子が接触不良を起こしそうな予感。じゃあ先回りして端子を保護でしょ! いつ保護するの? 今でしょ!

 と、Anker PowerHouseの接触不良がきっかけで、ポータブル電源をはじめとした各種端子の保護をどんどん始めた俺。半年以上経過した現在、どんな端子を保護して、どういう効果があったと感じられたのか? 以降、その件について書いてゆきたいッ!!!

端子保護の目的は2つ、端子の汚れ防止と、端子による傷つき防止

 最初は各種端子の汚れ防止=接触不良防止を目的に端子の保護を開始した。保護っつっても端子カバー着けるだけとかなんスけどね。

 その後、携行するUSB-Cケーブルの端子も保護するようになると、「あっそうか、ま、そりゃそうだよネ!」と気付いた。凸端子をカバー(キャップ)で保護しておくと、バッグ内などで端子がほかの機器に傷をつけることも防止できるのであった。アッタリマエー!

USB-A端子とUSB-C端子を保護。モバイル用などとして携帯するUSBケーブルは、端子が汚れやすい。また端子がバッグ内のほかの機器を傷つけやすい。端子保護キャップを着けると汚れも傷つけも防げるというわけだ。
ほかの機器をいちばん傷付けやすいのはACプラグかもしれない。これを保護するカバーは市販されいるが、AC家電買うとACプラグの先にはめてあったりもしますな。

 さておき、最初に保護したのがポータブル電源の端子類。俺的使い方だと、USB端子ばかり使うポータブル電源と、ACアウトレット(コンセント)ばかり使うポータブル電源がある。

 具体的には、前出のAnker PowerHouseはUSB端子ばかり使い、EcoFlowの2台はACアウトレットばかり使っている。まあ出力の違いからそうなっちゃった感じ。

 ということで、まずはAnker PowerHouseの端子を保護。あまり使わない端子だけ……じゃなくて、全端子を保護! 使う時だけ保護カバー(キャップ)を外す作戦!

保護前のAnker PowerHouse端子類。
全端子を保護! 若干カッコ悪くなったが、これでホコリの影響を受けにくくなった。
斜めから見るとさらにカッコ悪い。左上の入力用DC端子(ジャック)用のカバーは存在するようだが入手できず、マスキングテープで塞いでいる。でもソレで済んでいるので、もう何ヶ月もこのままだ。シガーソケットはリング付きのカバーで保護している。リング部をマスキングテープで貼り、落下防止としている。役立つなマスキングテープ! USB端子もマスキングテープ保護でいいんじゃね? と思ったりもするが、USB-A端子カバーを多々買っちゃったのでカバーを使い続けている。なお、マスキングテープは通常は黒を貼っているが、今回は撮影のために白に貼り替えた。
ACアウトレットのカバーとしてトラスコ「電源タップ用コンセントキャップ 3P用 10個入 TPCAP-3P-10」を使用。面ファスナーテープ付きで、外した時に紛失しにくい。ただし抜けやすいので、使用時はプラグ部分を少し曲げるようにしたほうがいい。抜けにくいACアウトレット用カバーに面ファスナーテープを着ける使う、という手もあるが、こういう簡易的なカバーの類って「まあ使えてるからいいや」と最初のスタイルを維持しがちかもしれない。

 EcoFlow「RIVER 2 Pro」の端子も保護している。ていうか、アウトドアで使うようなポータブル電源は、最初からカバーやキャップ、あるいは端子保護扉的なものを装備していて欲しいモンですな。

保護前のEcoFlow「RIVER 2 Pro」端子類。シガーソケットは最初からカバーが着いている。
全端子を保護!
カバー類により前面に出っ張りが増えている。当初は「運んでいる時に足とかにぶつけてカバーが落ちそう」と思っていた。だが、EcoFlow「RIVER 2 Pro」は本体後方にハンドルがあり、運搬時は前面が体の反対側で下向きになるので、カバー類は意外に引っかかりにくい。
USB-A×3、USB-C×1を保護した様子。
DC出力端子はL字DCプラグ(プラグ部だけのパーツ)で塞いでいる。

 このような状態で使っている。端子保護により、ホコリなどで端子の積極不良が皆無になるわけではないと思うが、きっと端子丸出しよりはずっとマシなハズ。またこうやって塞いでみると「なんかこのポータブル電源、いつもUSB-A端子×2個しか使ってないんだなー」「こっちのポータブル電源はACアウトレット×1しか使わないことが多い!」みたいな、ミョーな気づきがあったりもする。

 あと、上の写真のようにUSB端子を小さなカバーで塞いでいて、USB端子使用時はカバーを外す。小さなカバーなので「そのうち絶対なくすよなー」と思いつつ使ってきたが、不思議と全然なくさないのであった。

 カバーを外したらポータブル電源の上に置く、みたいな決め事もあるが、それ以上に「ポータブル電源は置いた場所で使い、移動は不使用時」という使い方になりがちなので、小さなカバーでもなくさないのかもしれない。

室内の端子も接触不良を起こしがち

 一昨年から去年あたりに、仕事場で使っている各種ケーブル端子・機器側端子の接触不良が起きがちだった。なーんかUSB-C端子の接触不良が多いような気がする。使用頻度が高いからそう感じるのかもしれないが、USB端子のなかでは飛び抜けて接点数が多いだけに、トラブルも生じやすい?

 とか書きつつも、USB-A端子の接触不良も少なくない。まあUSB-CもUSB-Aも、「接触不良か?」となったときに端子の挿抜を数度行えば問題なく使えるようになったりするが。

 でもやはり、「保護したらそういう接触不良も減るのかな?」と思い、前述のポータブル電源保護開始と同時に、USB端子も保護し始めたのであった。

 最初に保護したのはテザー撮影用USB-Cケーブル端子。テザー撮影中に端子の接触不良が起きると、PC側アプリが無反応になるとかクラッシュするとかいろいろ面倒が多い。以前にソレが多発したが、現在はより信頼でき耐久性のあるお高いUSB-Cケーブルを使っている(TetherToolsブランドほか)。

 テザー撮影時、カメラをよりスムーズにPCへ接続すべく、PC側にUSB-C延長ケーブルをつなぎ、カメラ側にUSB-Cケーブルをつないでいる。どちらもつなぎっぱなし。なので、PC側もカメラ側もケーブル端のUSB-C端子(凸と凹)が露出している状態だ。これをカバーで保護している。

カメラにはテザー撮影用のUSBケーブルをつなぎっぱなしにしている。
カメラ側ケーブル端をカバーで保護している様子。
こんなUSB-C凸端子用のカバーを使っている。落下防止のリングが付いていて便利。
PC側のテザー撮影カメラ接続用USB-Cケーブル(凹)は、机の下に垂れ下げっぱなし。
端子はUSB-C凹端子用のカバーで保護している。
こんなカバー。落下防止は小さなストラップホール(?)にヒモを通してケーブルに結びつけている。

 テザー撮影の頻度は週に1〜2度程度。多い時はその倍くらい。上記のケーブル端のカバーによる保護を行う1年くらい前、あまりにも多く接触不良が起きるようになったので、ケーブルを前述のお高いケーブルにリプレイスした。その後は快調にテザー撮影できている。

 ただ、「こっちのケーブルが8000円で、こっちの延長ケーブルが3000円で……接触不良になったらヤだなぁ」とモヤモヤしていた。そして去年の春頃にこれらケーブルの端子の保護を開始。

 結果、全然問題なく使えている。まあ保護しなくても問題なく使えたのかもしれないが、「ケーブルの端子をカバーで保護しているからきっと接触不良も起きにくいハズ」と前向きになれて気分が良い。

 全然関係ナイが、テザー撮影を行うためのカメラは、三脚っていうか撮影スタンドに装着したまま、室内に出しっぱなしにしている。なのでカメラにすぐホコリが付いてしまう感じだが、カメラは↓こんなモノで保護していて、ホコリ付着知らずなのであった。

テザー撮影用のスタンドに据えっぱなし・出しっぱなしのカメラは、シャワーキャップで保護している。超お手軽ホコリ付着防止措置。オススメ。

 シャワーキャップ、スゲく便利っすよ! 俺の場合、カメラ以外にも、出しっぱなしの双眼鏡、出しっぱなしのレンズ、出しっぱなしのツールスタンドなどに、シャワーキャップをかぶせてホコリから守っている。シャワーキャップを外せばサッとツールやレンズや双眼鏡を使えて実用的なのだ。……見栄えはヘンだけど。

紐付けておかないとなくなるカバー(キャップ)類

 お高めのUSB-Cケーブルの端子を筆頭に、現在ではいろいろな端子をカバーするようになった俺。その効果もあってか、カバーを装着した端子の接触不良はほとんど起きていない(でもたま〜に起きたりはする)。

 さておき、ケーブルなどの端子カバーは、小さいのでやはり紛失しがちだ。「紛失しがち」というより「紛失しまくり」な感じ。「あれ? さっきココに置いたはずのカバーは!?」的な行方不明がよく起きる。

 カバーを外した時、ピーン! と弾いてどっかに飛ばしちゃうみたいなことも。出先で、クルマのなかで、室内でも、そういうコトが起きて残念な気分に。

 そこで結局多用するようになったのは、「落下防止」のしくみを備えるカバー。たとえば↓こんなよーなリード付きのカバー。

リード付きなどのカバーだと、カバーを外しても紛失しにくい。というかリードが切れるくらいでないと、カバーを紛失することがない。USB-C凸端子用なら「リード付き」を検索ワードに追加すればすぐに見つかるだろう。
USB-C凹端子用には、リード付き製品が全然ナイ。なので、こういうホール付きのカバーとヒモなどを組み合わせてリード代わりにするといいだろう。ちなみに、両端がループになっている短いヒモこと「根付紐」や、ストラップ類の先にあるループこと「松葉紐」を使うテもある。なお、「根付紐」は濡れるとループがほどける場合が多いので、その点には注意が必要だ。
スマートフォンやPCのUSB-C凹端子用カバーには、スマートフォンやPCに貼ってカバーの紛失を防止する製品もある。
端子カバーを挿してから、カバーと貼る部分のつなぎ目が余らないようにし、端末背面に貼る。
このタイプのカバーは貼る部分などが極薄なので、装着したうえで端末をケースに入れることができる。

 おーっ!!! 最後の最後にケータイWatchっぽいアイテムが出てきたゼ!!! 我ながらヒヤヒヤしたゼ!!!

 ていうか小物用、とくにモバイル用ケーブルや端末のカバーは、カバー単体のものだと紛失すること必至。ぜひリード付きやストラップホール付きのを使い、紛失を防ぎつつ、端子を保護していただきたいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。