スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

Apple Watch Ultra用のバンドを片っ端から試しまくる!!!

 現在、腕時計はApple Watch Ultraを常用している。Apple Watch Ultraは2022年9月23日に購入。それから1年近く使っている。

 考えてみれば以前(2015年頃)はApple Watchなどのスマートウォッチが好きでなかった。電池はもたないし、通知はウルサいし、そもそも腕に時計を装着するのが嫌いだし。でもガジェットとして興味があるので買ったりした。だが「やはり好きになれない」と死蔵したりした。

 だが、2019年6月頃、あることを思ってApple Watch Series 4を買って以降、Apple Watchをガシガシと常用するようになった。その頃の俺はe-bikeサイクリングにハマっており、Apple Watchはサイクリングにスゲく好適であることがわかったからだ。

 Apple WatchはサイクリングWatchだ!!! とか思って使うようになったら、Apple Watchの良い部分ばかり見えるようになった。相変わらず電池はもちが悪いし、通知はウザいし、立てとか動けとかなんとか言ってくるのもウルサいのだが、通知は切れるし電池もまあ1日はしっかりもつし、以前感じていた難点はささいなことなのだ、とか思うようになった。

 それよりもGPSログが取れたり心拍を記録できたり歩数計にもなったり電車やバスに乗れたり買い物できたり暗い所でも文字盤が見えたりで、使うほどに気づきがある!!! こいつァ素晴らしいリスト・コンピュータだゼ!!! みたいにApple Watch大好き野郎になったのであった。

 そしてApple Watchユーザーとして、最近またひとつ気づきがあった。というのは、ファブリックの伸縮式バンドがスゲく便利だということ。まあバンドは人それぞれ、好み次第ではあるが、俺的には「そうかこのゴム帯みたいな伸縮ファブリックバンドはいろいろな面で神だな」と思っている。

愛用中のApple Watch用バンドはサードパーティ品の伸縮ファブリックバンド。高級感ナシ、チープ感たっぷり。だが神がかり的な良さが多々ある。

 この、下着の平ゴムみたいな伸縮ファブリックバンドは、非常に多くのケースで使いやすい。たとえばサイクリングなど運動時、吸水性により汗をすぐ吸い、その汗は間もなく乾く。伸縮するので腕に対する着脱も一瞬。

 フィット感も良好で、伸縮性によりキツい・ユルいを感じにくく使いやすい。体調や季節によって手首の太さが微妙に変わるという人もあると思うが、金属製バンドとかだと「なんかちょっとフィット感が……」という違和感が生まれがち。伸縮ファブリックバンドにそういう違和感も出にくい。

 あとファブリックなので、春夏秋冬での違和感も少ない。冷たい! 汗でベタつく! そういうバンド材質からくる感触的違和感が少ないものファブリックの良さだ。

 そして安い。安いことに加えて、恐らく容易に製造できるため、カラバリエーションもヒッジョーに豊富。なので好きに選び放題&買い放題でもある。

 ちなみに上の写真のバンドは、4本セットで1796円。Amazonで買ったCCnutriブランド品だが、現在は……あっ! 4本セットで1689円だ!!!(編集部注:本稿編集時点では1989円)

 そして驚いたことに、俺は上の写真の1本を1年近くずーっと使っている。まあたまにはほかのバンドに付け替えたりはする。冠婚葬祭とかには多少は高級感があるバンドを使ったり。釣りとかで手が水に浸かるようなときは樹脂製バンドを、とか。

 だが、そういうバンドを使うたびに「やっぱり伸縮ファブリックバンドがいちばん装着感がいいなあ」と改めて思うのだ。そして帰宅するとすぐに伸縮ファブリックバンドへと交換。「やっぱこの安っぽい平ゴムバンド、着け心地&使い心地サイコーで落ち着くわ〜」みたいな。

 そういう感じなので、この伸縮ファブリックバンドばかり、1年近くずーっと使ってきた。それにしても長もち。しかしよーく見るとけっこう汚れてきている。

愛用している伸縮ファブリックバンドの裏側。汗や皮脂で汚れている。洗えばいいのだが……。

 洗って使えばいいのだが、4本で1796円で買ったバンド。まだ3本余っている。けど今度は柄モノとか使ってみたいニャ〜! 買っちゃえ! というコトが超気軽にできるのも、こういうチープなバンドの良さである。ということで、新しい安価伸縮ファブリックバンドを求め、Amazonへ。

2本で1199円のATUPブランド・伸縮ファブリックバンド

 今度は柄モノの伸縮ファブリックバンド、ということで最初に買ったというかカートに入れたのは、ATUPブランド品。2本セットで1199円だった。

ATUPブランドの伸縮ファブリックバンド。2本セットで1199円。ほかのカラーの組合せもある。
Apple Watchに装着した様子。

 柄モノの伸縮ファブリックバンドを探し、コレいいかもと思ったのが上の柄。バンドの構造はこれまで使ってきた激安伸縮ファブリックバンドとほぼ同じだが、Apple Watchにはまる部分が金属製だ。ほかは長さ調節金具や縫製など、だいたい同じで、縫製はフツーで金具は安っぽい。

 柄モノのほうは、無地のバンドより伸縮ファブリック部分がやや厚めでコシがなく、期待していたものとは微妙に異なった。ゴムの伸縮にもハリがない感じなので、これは1年経たずにダメになっちゃうかも? まあでも1本約600円だし、いいや、と。

長さ調節対応ブレイデッド風バンドは現在1本1199円

 1年弱使ってきた伸縮ファブリックバンドは、長さ調節ができるが、微妙に手間がかかる。もうちょっと手軽に長さ調節できる柄モノ伸縮ファブリックバンドはないかなーと探して見つけたのがコレ。GAGULAブランド品で1399円だったと思うが、現在は1199円になっていた(さらに200円オフクーポンがあるので、これを使えば999円)。

GAGULAブランド品の長さ調節機構付き伸縮ファブリックバンド。ブレイデッドソロループ風のバンドだ。
金具を開閉してバンドの長さを調節できる。
Apple Watchに装着した様子。

 Appleのブレイデッドソロループに似た素材のバンドだが、Appleのそれより伸縮が緩めでコシも弱めで、素材全体が柔らかめ。Amazonの写真では「これAppleのブレイデッドソロループの素材と同じ?」という感じに見えるが、触ると別モノだと感じられる。

 あと金具のバックル開閉で長さ調節できるが、この金具が硬〜い! 爪をはがすかもレベルだったので、内部の突起をペンチで少し曲げて硬さ調節を施した。

 んんん〜、これで1000円くらいか。まあ安いと言えば安いが、激安感もないしお得って気分でもなかった。軽くハズレた、みたいな。

Appleブレイデッドソロループとソックリな感じのが1799円

 Appleのブレイデッドソロループとソックリな品も多々ある。というか伸縮式だとブレイデッドソロループ・ソックリ品が主流で、バリエーションも多い。そのなかの1本を試しに買ってみた。HEYOZURYブランド品で、1799円。

HEYOZURYブランドのAppleブレイデッドソロループ・ソックリ品。ただし金具が樹脂だったり少しコシがなかったりと、Apple純正品とは若干の違いがある。
Apple Watchに装着した様子。

 Apple純正ブレイデッドソロループと触り比べると、ソックリ品はわずかに柔らかめだったり、コシが少し弱めだったりする。だがこれは、よく触り比べないとわからないレベル。実際に使ってみての感触はAppleブレイデッドソロループとだいたい同じという感じ。

 Appleのブレイデッドソロループは14800円とかするので、2000円でこういう感触のバンドが使えるのは気軽でいいかも。このテのソックリ品はカラーバリエーションもヒッジョーに豊富だし。

面ファスナーで長さ調節できる伸縮ファブリックバンド

 これ便利かも? と思って買ったGAGULAブランド品。トレイルループという名前らしく、面ファスナー式で容易に着脱できつつ、バンド自体が伸縮するファブリックだ。お値段1199円で、現在は400円オフクーポンが使えるようだ。

GAGULAブランド品の伸縮ファブリックバンドで、面ファスナーで長さ調節もできる。
オレンジ色の短いフラップの裏側に、面ファスナーのフック面がある。面ファスナーの範囲は約4.5cm。
バンド外側のほぼ全体が面ファスナーのループ面で、衣服などに引っ掛かることはない。
Apple Watchに装着した様子。

 1199円で買ったバンドにしては、つくりがしっかりしていて、機能性についても満足度が高い。率直に言ってAppleスポーツループと同様の使い勝手だ。

 必要に応じて緩めに設定しておいて着脱をラクにできたり、少しキツめにして激しいアクティビティに対応したり、なかなか柔軟に使い回せる。ほかの色(ちょっと高くて1599円)も買おうかナ、とか思ったり。

Apple Watchを上腕にも装着できるメディカルな伸縮バンド

 なにコレおもしろそー! と思って買った1999円のバンド。T-TAIMINGブランドのメディカルバンドというものらしい。Apple Watchを手首に装着できるのはもちろん、上腕(ひじから上の部分)に装着することもできる。

T-TAIMINGブランドのメディカルバンド。素材はライクラと布となっている。伸縮性も少しある。
医療関係者でもApple Watchを常時使えるよう、上腕にも装着できる(手首だとWatch周辺に菌や汚れが付着しやすい)。
Apple Watchに装着した様子。

 上腕に装着してみたが、製品ページにあるように、Apple Watchで心拍や血中酸素濃度を計測できた。なーるほど。スポーツの人にも需要あるのかもコレ。

 ただ、手首に装着するとバンドの広範囲が2重になるので、少々厚ぼったい感じになる。でもまあ極厚って感じではないので、手首・上腕両用の常用バンドとして悪くないかもしれない。

伸縮式の金属バンドはどうなのか?

 伸縮ファブリックバンドについて、いちばん気に入っているのは「バンドを伸ばすことで容易に着脱できる」という点。それがやや難しい伸縮式もあるが、ほとんどは「金具とかピンを操作して着脱する必要がなくラク」というのがイイ。

 同じように使える伸縮式の金属バンドもある。bltdayブランド品が2599円で売られていたので、試しに買ってみた。

bltdayブランドの伸縮式金属バンド。確か500円オフクーポンを使って、2099円で買ったと記憶している。
Apple Watchに装着した様子。

 んんんん〜微妙にキツめ! 軽く失敗。でも使えないほどではない。

 使用感としては手軽に着脱できつつ外見的にも時計っぽさがあって悪くない。腕の毛にも思ったほど引っかからず、装着感も悪くない。作りもしっかりしていて悪くない。

 と、悪くはないのだが、ファブリック系のバンドを使い慣れていて、その心地よさを体験していると、「金属バンドの良さってなんだっけ?」とか思ってしまう。金属バンドって何かにぶつかるとその対象に傷がつくし、汗が流れ込んで汚れがたまるイメージだし、軽くないし、腕への当たりも強いし……どうなんだろう?」とか思ってしまう俺なのであった。とか言いつつAppleミラネーゼループとか好きなんスけどね。

 ともあれ、伸縮ファブリックバンドについてアレコレ書いてみた今回。Apple Watch用は手軽に交換できるしサードパーティ品も大量にあり、そして安いので、興味があればゼヒ!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。