レビュー

「Apple Watch Ultra」をランニングで使ってみたら、習慣化へのモチベーションが高まりました

 春が来てあたたかい日が続き、運動するには適した季節になりました。以前の記事でも書いたように、新しいシューズを購入した筆者は、ランニングの習慣化を目論んでいます。

 今回はタイミングよく(?)「Apple Watch Ultra」を試す機会を得られたので、ランニングに使ってみることにしました。

「Apple Watch Ultra」について

 「Apple Watch Ultra」は、アップル(Apple)が2022年9月に発売したスマートウォッチ。WR100の耐水性能を備えているほか、米国MIL規格や、ダイビングアクセサリーの技術標準規格「EN13319」に準拠。今回はランニングで使用しましたが、もっとタフな環境でもガンガン使える仕様がセールスポイントです。

 また、L1とL5の両方を統合した高精度2周波GPSに加え、新しい測位アルゴリズムが組み込まれており、ワークアウト中の位置情報をしっかりキャッチ。移動した経路を表示する「バックトレース」機能なども利用できます。

 幅49mmのチタニウムケースと平らなサファイア前面クリスタルが採用され、洗練されたデザインになっています。Retinaディスプレイは最大2000ニトに対応し、従来の「Apple Watch」との比較で2倍明るいとのこと。

 「Apple Watch Ultra」を用いた今回のランニングでは、ワークアウト「屋外ランニング」から「カスタム」「ペーサー」「フリー」の機能を試してみました。

バンドは「トレイルループ」「アルパインループ」「オーシャンバンド」の3種類がラインアップされています。カラーバリエーションも豊富

ワークアウト「屋外ランニング」の機能を試す

「カスタム」

 「カスタム」は、文字通りワークアウトの内容をカスタマイズするためのメニューで、ウォームアップやクールダウンなども組み合わせ、オリジナルのトレーニングを設定できます。

 今回はまず、650mのウォームアップを設定。その後、1kmのワーク→3分間のクールダウンというかたちでトレーニングを組んでみました。

 トレーニング内容が切り替わるたびに通知を受け取れるので、しっかり集中できることがポイント。また、メリハリをつけられる楽しさも感じました。

ウォームアップ中

「ペーサー」

 続いて「ペーサー」では、距離あたりのペースを事前に設定。ランニング中には平均ペースや現在のペースが表示されるほか、設定したペースを上回っているかどうかも、わかりやすいかたちでチェックできます。

 ギリギリ達成できるかどうかというペース目標を設定し、そのペースよりも速く走れれば達成感を得られるので、たとえば競技思考の強い人などにおすすめの機能と言えそうです。

「フリー」

 最後は「フリー」を選択し、ランニング中のさまざまな指標をチェックしながら走ってみることに。消費カロリーなどの基本的なデータから、たとえば歩幅の大きさや上下動のように「こんな細かいデータまでチェックできるんだ」というものもあり、カスタマイズ性に驚きました。

 「デジタルクラウン(Digital Crown)」を回すことによって表示を切り替えられるため、「いろいろなデータをチェックしながら走りたい」という人にはぴったりだと思います。

三日坊主を脱却できる……かも?

 趣味で続けているフットサルとは異なり、ランニングはこれまでなかなか継続できなかった筆者。フットサルに比べて少し単調に感じられてしまうことが原因かなと思っていますが、今回「Apple Watch Ultra」の多彩な機能を試してみたことで、ランニングにおける楽しさをだいぶ強く感じられたような気がしています。

 たとえば「今日はちょっとペースを意識してみよう」と思ったら「ペーサー」を使い、「カロリーを消費したい」という日は「フリー」を使ってカロリーを見ながら走るなど、自分次第で走り方にバリエーションが生まれます。

 また、「アクションボタン」によって「ワークアウト」をすぐ呼び出せるような操作性の高さや、ディスプレイの視認性の良さなど、ハードウェアとして優れていることも個人的な“推し”ポイントです。

側面の「アクションボタン」には「ワークアウト」などの機能を割り当てられる

 少なくとも今は、「もっとApple Watch Ultraと一緒に走ってみたい」という気持ちが強い状態。この状態を利用してランニングをうまく習慣化できれば、三日坊主は脱却できるかも? 我ながら甘い考えだと思いますが(笑)、無理のない範囲でランニングを続けていきたいです。