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自分史上最高額の高級時計「Apple Watch Ultra」を買った理由

【Apple Watch Ultra】

 「Apple Watch Ultra」を買いました。「AppleCare+」への加入もあわせてトータル13万7600円。世の中にはもっと高価な腕時計がいくらでもあることはもちろん知っていますが、筆者にとっては自分史上最高額の高級時計です。

 「Apple Watch Series 7」を購入してからまだ1年ほど。買い換えるつもりなど毛頭なかったのですが、ダイブコンピューター(通称ダイコン)の機能が利用できると知り、ダイバーの端くれとしてすっかり魅せられてしまいました。

 ダイコンは、安全にスキューバダイビングを楽しむためになくてはならないもの。現在の水深とそこにどのくらい止まっていられるかをリアルタイムで教えてくれたり、減圧症にならないために必要な安全停止の時間を教えてくれたり、急浮上を警告してくれたりする、ダイバーにとっては命綱みたいなデバイスです。

 筆者がライセンスを取得した際、先輩ダイバーからまず最初に買うべきものとして教えられました。持っていないと、ツアーに参加できないこともあるくらいです。

 価格も結構高くて、5万円程度から20万円を超えるものまであり、Apple Watchを購入するまで、筆者の持つ最高額の腕時計はダイコンでした。皮膚温センサーが搭載された新しいApple Watchに加えて、ダイコンも一緒に買い換えるのだと思えば、Apple Watch Ultraは決して高くない――そう自分に言い聞かせて、気がつけば購入ボタンを押していたのでした。

 数日後、届いた実物の第一印象は「ゴツイ!(良い意味で)」。

 大きめの腕時計が好きで、Apple Watchも常に大きい方を選んできましたが、Apple Watch Ultraはもっと大きく分厚く、メカっぽい。まるで特撮ヒーローの変身アイテムみたいです(褒めてます)。選んだオーシャンバンドが意外に短くて、「これじゃウェットスーツの上から装着できない!」となったのは誤算でしたが、よく調べたらちゃんと長ーいエクステンションが別売されていました。さらに6800円の出費で、最高額をさくっと更新です。

エクステンションも揃ったところで、早速ダイビングへ……といきたかったのですが、Apple Watch Ultraのダイコン機能は今秋のアップデートで追加されるとのこと。そこで、まずはダイビングと並ぶ利用シーンとして紹介されていた、山に出掛けてみることにしました。

 チタニウム製のケースを採用し、高温や低温、衝撃にも強いApple Watch Ultraには、海におけるダイコンと同様、山で役立つ機能も備わっています。

 たとえば、コンパスの「ウェイポイント(地点の登録)」や、歩いてきた足跡を辿れる「バックトレース」は、道迷いの防止に役立つでしょう。

 ただし、これらは「watchOS 9」の新機能で、Apple Watch Series 6 以降やApple Watch SEでも利用できます。Apple Watch Ultraならではと言えるのは、左サイドの「アクションボタン」に、このウェイポイントやバックトレースの機能を割り当てて、ワンプッシュで起動できること。

 登山では手袋をしていたり、両手にトレッキングポールを持っていたりするので、いちいち立ち止まって、メニューを操作して……なんて面倒なしにボタンを押すだけというのは、なかなか便利だと思いました。

 もうひとつ、Apple Watch Ultraならではなのが、デュアルバンドGPSに対応していること。高い木々に囲まれたところやビルの谷間のように、一般にGPSを利用しづらい場所でも、従来より正確な位置を取得しやすくなっています。

 画面が最大2000nitと明るく、大画面で見やすいのもアウトドアでは使いやすいと感じました。近所の低山でApple Watch対応の登山アプリ「ヤマレコ」を試してみたのですが、太陽光の下でも地図が見やすくて、これならわざわざiPhoneを取り出す必要はなさそうだと思いました。

 何よりこれまで使っていたApple Watch Series 7に比べて、バッテリーの持ちが良く(最大36時間)、筆者がよくやっているような一泊二日のキャンプ&軽めハイキングくらいなら、電池切れの心配をしなくて良くなったのが有り難いです。これから山中で海中で街中で、いろんなシーンで使い倒して、またレポートしたいと思います。

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