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買ってからも進化を続けるNothing Phone (3)

【Nothing Phone (3)】

 昨年9月にNothing Phone (3)を買ってから10カ月が経ちました。今年は、後継のPhone (4)は発売されないようなので、しばらく使い続けることになりそうです。

Nothing Phone (3)。2025年8月に発売された機種だが、その後、後継機種が出ておらず、Nothingの現行機種の中では最もハイスペック

 Nothingのスマホは、2023年夏に発売されたPhone (2)から使っていますが、結構アップデートが多く、そのたびに新しい機能が追加されたり、操作性が改良されたりします。

 NothingのウェブサイトでPhone (3)のソフトウェア更新情報をさかのぼってみたところ、昨年8月の発売以来、今年の7月までに10回の更新がありました。独自の「Nothing OS」のアップデートは2回だけですが、それでも多いほうだと思います。

 購入してからのアップデートで気に入っているのは、Nothing独自の「ギャラリー」アプリ。筆者はGoogleの「フォト」アプリをメインで使っています。最近、久しぶりに「ギャラリー」を起動して、編集機能が大幅に強化されたことに気付きました。「フォト」にも十分すぎるほどの編集機能がありますが、「ギャラリー」は日常的に役立つ機能がまとまっている印象です。

 たとえば、色調を変えられるフィルターは13種類あり、フィルターを選んだあとに強度を調整できるのが便利。ちょっとだけ暖かく、ちょっとだけレトロに……といったことができるわけです。

フィルターを選んだあとに強度を設定できる

 フレームは7種類。いずれもNothingらしいクールなデザインで、撮影日や場所などのデータが付記されるものも選べます。

撮影データが記されたフレームを付けることも

 指定した箇所をぼかしたり、マーキングしたり、テキストを書き添えたりできる機能も搭載。SNSに投稿する画像や、友人とシェアしたいスクショなども素早く編集できます。

モザイク処理やスクショへのマーキングも素早く行える。テキストのフォントはNothing独自のドット文字も選べる

 今のところ「ギャラリー」にはAIを用いた編集機能はないようです。普段の編集には「ギャラリー」、AIを用いた大胆な編集には「フォト」というふうに使い分けるのがよさそうです。

 アップデートで追加されたものの、うまく使いこなせずにいる機能もあります。それは「Essential Voice」。AIを用いた音声入力機能で、今年の4月にNothing OS 4.1にアップデートされたときに追加されました。

Essential Voiceは、「設定」→「インテリジェンスツール」→「Essential Voice」で初期設定を行える

 文字を入力する画面で、キーボードの左下に表示されるアイコンをタップするか、本体右側にあるEssential Keyを長押しすると起動し、話した言葉がテキスト化される仕組み。その際、「え~」「あの~」といった不意に漏れた声やつなぎの言葉などが除去されることが大きな特徴となっています。

キーボードの左下に表示される黄色いアイコンをタップすると音声入力ができる
画面にキーボードが表示された状態で、Essential Keyを長押ししても利用できる

 しかし、実際に使ってみると、テキスト化に時間がかかったり、なぜか中国語が表示されたり、まだ実用的とは言えない段階。シンプルな文字入力に使うのであれば、Googleの音声入力を使ったほうが断然速くて正確です。

 ただし、Essential Voiceには、聞き取った内容からAIが目的を判断し、リストや手順、箇条書きなど、適切なフォーマットに変換してくれる機能があります。

左がEssential Voiceで入力した結果。「今日買うものは、牛乳とヨーグルトと……(中略)デミグラスソース、以上です」と話したが、見やすくリスト化してくれた。しかし、「買う」が中国語の漢字になってしまったのが残念。結果をスクショすると、「Essential Space」にタスクとして登録されるのも便利

 これもうまくいく場合とそうではない場合もあり、便利とは言えないのが現状。ですが、頻繁なアップデートこそがNothingの利点。使い勝手のさらなる向上を期待しています。