みんなのケータイ

「Nothing Phone(3)」に入っているGlyphマトリックスのミニアプリを全部使ってみた

【Nothing Phone(3)】

 NothingのPhone(3)を使い始めて1カ月経ちました。相変わらずiPhone 16 Proをメインに使っていて、Phone(3)はサブ機という位置付け。

 Phone(3)の使い勝手に不満があるわけではないのですが、それ以上にiPhoneに慣れていて、Suicaや銀行アプリなど、大切なアプリはiPhoneから動かしたくないというのが本音。

 撮影もiPhoneで行うことが多いです。Phone(3)のカメラも結構キレイに撮れるのですが、iPhoneの「カメラ」と「写真」アプリの使い方に慣れていて、感覚的に使いこなせる安心感があるんですよね。

 Phone(3)は楽天モバイル回線で運用していて、主に電話、ウェブやSNSを見るときに使っています。デザインに凝った端末ですが、基本アプリの使用感はフツー。いい意味でクセがないので、ストレスなく使っています。

 Nothing独自の機能として気に入っているのが「Glyphマトリックス」。背面右上にあるドットで表示される、小さな円形ディスプレイです。着信時に点滅するほか、Glyphボタン(背面パネルの右中央、音量ボタンのそばにあるボタン)を押すと「Glyph Toy」という機能を利用できます。

着信時の点滅パターンは選択できるのだが、楽天モバイルの「Link」アプリを使っている場合は、受話器が揺れるパターンしか表示されなかった。残念!

「Glyph Toy」で利用できる11個のミニアプリ

 Glyph ToyはGlyphマトリックスで利用できるミニアプリのようなもの。購入時には6つ(いや、7つだったかな?)のアプリが搭載されていたと記憶していますが、その後のアップデートで追加され、現在(2025年10月)は11個。ひと通り使ってみたので、どんなことができるのかを教えましょう。

Glyphマトリックスで利用できるアプリは「設定」→「Glyph Interface」→「Glyph Toys」で設定できる

デジタル時計

 現在時刻が表示されます。シンプルに便利で最もよく使う機能。初期設定でボタンを押すと最初に表示されるようになっていますが、設定を変えずにそのまま使っています。

デジタル時計。裏向きにしたままで、素早く現在時刻を確認できるのが便利

瓶回し

 瓶が表示され、Glyphボタンを長押しすると、瓶がクルクルと回転して、しばらくすると止まります。瓶が止まる向きで物や人を決められる趣向。例えば、仲間が集まってカラオケをするとき、最初に歌う人を決めたりできるわけです。

Glyphボタンを長押しすると瓶がクルクル回って止まる

バッテリー

 バッテリー残量を確認できる機能。充電中は、充電の進捗も確認できます。Phone(3)を卓上に裏向きに置いている場合に便利。

シンプルだが、役立つ機能

ストップウォッチ

 Glyphボタンの長押しで開始・停止・リセットができるシンプルなストップウォッチ。ですが、長押ししている間にも時間が過ぎていくので、ちょっと使いづらいと感じています。個人的にはタイマーのアプリがあればいいなぁと思ったり……。

正直に言えば、正面を向けて「時計」アプリのストップウォッチ機能を使ったほうがいいのではないかと……

磁石

 スマホの向きを変えると方角が表示されるシンプルな電子コンパス。ですが、正確な方角を確認するのには、大きなディスプレイを見たほうがいいでしょうし、役立つ場面があるかどうかは微妙です。

シンプルなコンパス。役立つかどうかは使う人次第

Glyphミラー

 長押しでGlyphマトリックスをミラーのように使えて、再度、長押しすると、背面カメラで自撮りができるというもの。「ミラー」と言っても粗いドットで表示されるので、表情までは確認できませんが、背面の高画素カメラで自撮りをしたい人には重宝しそうです。

この画像ではちょっとわかりづらくて恐縮ですが、三脚にカメラを設定して撮影する自分の姿がはっきり認識できる程度に表示されていました

食いしん坊コバエ(ゲーム)

 スマホを傾けてコバエを操作し、30秒でどれだけ多くのエサを食べられるかというゲーム。コツをつかむと結構楽しく、暇つぶしにはなりますが、すぐに飽きてしまいました。

ゲームを開始すると、このコバエが小さく表示され、点で表示されるエサを捕獲するように本体を傾ける
終わると得点が表示される

マジック8ボール

 僕はそもそも「マジック8ボール」というものを知らなかったのですが、欧米ではポピュラーな占いのような遊びのようです。Glyphマトリックスでは長押しで起動した後、本体を振ると「NEVER EVER」、「NO DOUBT」、「TOO SOON YET」といったメッセージが表示されます。これは、Nothingのコミュニティ(ユーザー)が開発したアプリだそうです。

起動すると、まず「8」と書かれたボールが表示される
本体を振ると短い英文のメッセージが表示される

日時計

 太陽の方角を教えてくれるアプリ。絵柄から日の入りが近いことがわかったりもします。

太陽の位置がわかる

じゃんけん

 Glyphボタンの長押しで「READY」と表示され、3秒のカウント後に、グーチョキパーが表示されます。「フツーに手でやればいいじゃん」と言われたら、それまでですが、じゃんけんに負けることが多い人は、このアプリでじゃんけんに参加させてもらうのはアリかも!?

最初はグーで、「READY」から3秒後に勝負。Phone(3)同士で楽しむのがベストだろう

万物平等

 説明には「バブルタイム」と記されていて、それだけではどんなアプリかがわからなかったのですが、起動してみると水平器として使えて、スマホを傾けると角度が表示されました。これもNothingのコミュニティ(ユーザー)が開発したアプリのようです。

起動すると、まず水平器の絵柄が表示される
スマホを傾けると、縦方向と横方向それぞれの角度が表示された

 GlyphマトリックスのSDKは公開されていて、ユーザーは自由にアプリを作ることができます。今後、Nothingが公式に採用し、公開されるものが増えることを期待しています。

SDKが公開されているので、画期的なアプリの登場にも期待したい