三井公一の「スマホカメラでブラブラ」

「Nothing Phone (4a) Pro」のカメラをチェック、特徴的なカメラ部に収まる“ペリスコープ”の実力は?

 ユニークなデザインと斬新なGlyphインターフェースで常に注目を集めてきた英Nothingから、日本初投入となるProモデル「Nothing Phone (4a) Pro」が登場した。従来の半透明デザインを継承しつつ、洗練されたメタルユニボディを採用。日常のスナップを軽快かつ高画質に残せる端末に仕上がっていた。端末の詳細情報やスペックは本誌別記事を参照いただきたい。

Phone (4a)
Phone (4a) と

スタイリッシュになったカメラ部

 迫力がありつつどことなく愛嬌があるカメラ部。右側に位置する大きな円形部分にはGlyphマトリックスを搭載している。

 カメラスペックはこんな感じ。望遠に強くなり撮影シーンが広がった。

カメラスペック
メイン(広角)カメラ画素数:50MP ソニー製LYTIAセンサー(1/1.56インチ)
絞り値:ƒ/1.88
手ブレ補正:光学式手ブレ補正(OIS)+電子式手ブレ補正(EIS)
ペリスコープ望遠カメラ画素数:50MP
絞り値:ƒ/2.9
ズーム性能:光学3.5倍ズーム、センサークロップを利用した高倍率ズーム、最大140倍デジタルズーム
手ブレ補正:光学式手ブレ補正(OIS)搭載
特徴:ペリスコープ構造を採用
超広角カメラ800万画素
絞り値:ƒ/2.2
画角:120度(視野角)

撮影画面

 直感的で使いやすいカメラ操作画面。おなじみのプリセットも多数用意され、撮影時にフォトグラファーが考えているイメージをダイレクトに反映させることが可能だ。

「Nothing Phone (4a) Pro」各カメラの描写はいかに?

 ワイド端から140倍のテレ域(デジタルズーム)までの写りを見てみよう。さすがにテレ端域はディテールの破綻が目立つが、それ以外はやや彩度が高めながら良好な描写を見せてくれた。

0.6x
1x
2x
3.5x
7x
10x
20x
50x
100x
140x

「Nothing Phone (4a) Pro」でブラブラ実写スナップ

 メタルボディになって精悍さを手にしたNothing Phone (4a) Pro。街中で写真を撮っていると「何ていうスマホ?」という感じで見られることが多かった。それほど斬新でキャッチーなデザインということなのだろう。使用感も上々だが、シャッター音が大きく、シャッターを切ってから記録されるまでに若干タイムラグを感じた。

ポートレートモードで看板を撮った。ややソフトめな写りに感じられる。ボケ描写も同様だ
超広角で太陽を入れて竹林を。フレアは発生したものの、光芒表現は良好だ
50MPと12MPで薪を撮った。ここぞというときはこの高解像度モードが活躍しそうだ
望遠で橋を渡る電車を狙う。ディスプレイの輝度も高く、日中でも動体をフォローしながらシャッターを切ることができた。河川敷や車両の描写も素晴らしい
工事現場に貼られていた注意書き。鮮やかな色再現と反射板の解像感がいい
0.6xの超広角カメラは伸びやかな写り。800万画素ながら風景から室内まで幅広く活躍してくれそうだ
Nothing Phone (4a) Proは望遠撮影が楽しい。この端末を持ち、目線をやや遠くにしてブラブラ歩くとフォトジェニックな光景を見つけやすい
古民家にあった機織り機。糸の1本1本がしっかりと判別できる写りだ
ポートレートモードのボケが優しくいい感じ。ステッカーが貼られた標識が浮かび上がった
LEDと蛍光灯のミックス光で寿司を撮ったが、オートホワイトバランスがしっかりと効いてくれた。シズル感もうまく表現している
ハーバーに停泊中の船。船体、空、海面が見た目に近い印象で捉えられている。ややソフトな描写も新鮮だ
低照度のシーンも十分実用的な写り。しっかりとホールドするだけで夜景もクリアに撮影可能だ
夜のトンネルもご覧のとおり。昼間から夜間までオールマイティーに撮影できる端末だ
望遠カメラをうまく使えば、前ボケ、後ボケを生かした表現が可能だ。手前の葉と川面が美しくぼけ、雰囲気のあるカットになった

「Nothing Phone (4a) Pro」まとめ

 Nothing Phone (4a) Proは、なんと言ってもそのルックスが目を引く。撮影していて何回か声をかけられたほどだ。

 外観だけでなく写りも良好で、シャッターを切るだけでほとんどのシーンを失敗なく撮影できる。もし自分のカラーを押し出したいのであれば、プリセットをチューニングして適用してみるといいだろう。

 Nothing Phone (4a) ProとNothing Phone (4a)は、どちらもユニークなルックスを持つが、カメラ仕様には違いがある。どちらを選ぶか悩ましい存在と言えそうだ。

三井 公一

有限会社サスラウ 代表。 新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。 雑誌、広告、ウェブ、ストックフォト、ムービー撮影や、執筆、セミナーなども行っている。Twitter:@sasurau、Instagram:sasurau