山根康宏の「言っチャイナよ」

高性能カメラ搭載折りたたみスマホやAIエージェント内蔵モデルが登場

世界最大のスマートフォン市場、かつ最大の5G加入者数を誇る中国で毎月発売された5Gスマートフォンを香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が紹介する。

 2026年6月に発表・発売された5Gスマートフォンは17機種。内訳はファーウェイ4機種、シャオミ3機種、HONOR 3機種、OPPO 2機種(OnePlus)、vivo 3機種、そのほか2機種。

 vivoのX Fold6は2億画素カメラを搭載する折りたたみモデルで200mmのテレコンバーターレンズも装着可能。ZTEはAIエージェントモデル2機種を発表した。シャオミはこれまで中国国内に展開していなかった「T」シリーズを投入した。

ファーウェイの女性向けスマホ「nova 16」シリーズ4機種登場

 ポートレートやセルフィー撮影を重視したファーウェイ「nova」シリーズの最新機種として「nova 16」シリーズが登場。2025年12月登場の「nova 15」シリーズは3機種だったが、本シリーズは4モデル展開となる。基本モデルの「nova 16」はデュアルカメラながらも5000万画素2つの構成で、ポートレートを重視し広角+望遠の2眼となっている。バッテリー容量も増やし100W充電にも対応した。

項目内容
発表日2026年6月1日
価格2999元(約7万2000円)~
チップセットHiSilicon Kirin 9010S
ディスプレイ6.68インチ 2800×1280ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数5000万広角+5000万3.7倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/128GB、12GB/512GB
バッテリー7000mAh、100W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
大きさ156.9×75.5×7.3mm
重さ199g

2億画素カメラ搭載の高性能機、ファーウェイ「nova 16 Pro」

 ファーウェイ「nova 16」シリーズの上位モデルが「nova 16 Pro」。メインカメラを2億画素、ほか2つを5000万画素とし、前モデル「nova 15 Pro」より大幅な性能アップとなった。なおnova 16シリーズは広告塔に中国で人気のアイドルグループ「時代少年団(Teens in Times、TNT)」を採用し、若い女性をターゲットにした広告展開も行っている。

項目内容
発表日2026年6月1日
価格3899元(約9万4000円)~
チップセットHiSilicon Kirin 9010S
ディスプレイ6.68インチ 2856×1320ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数2億広角+5000万超広角+5000万3.7倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/128GB、12GB/512GB、12GB/1TB
バッテリー7000mAh、100W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
大きさ163.0×78.0×7.1mm
重さ218g

衛星通信通話にも対応するタフモデル、ファーウェイ「nova 16 Ultra」

 ファーウェイ「nova 16」シリーズ最上位機種の「nova 16 Ultra」は「nova 16 Pro」の仕様を強化した製品だ。天通衛星通信に対応しモバイルネットワークのない環境でも通話が可能。防水防塵もIP68/IP69に性能を高めた。急速充電は無線50Wにも対応させている。本体のカラー仕上げは「nova 16」シリーズのほか3機種が美しいグラデーションであるのに対し、本モデルは同色2トーン仕上げと落ち着いた色合いとしている。

項目内容
発表日2026年6月1日
価格4699元(約11万3000円)~
チップセットHiSilicon Kirin 9010S
ディスプレイ6.68インチ 2856×1320ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数2億広角+5000万超広角+5000万3.7倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/128GB、12GB/512GB、12GB/1TB
バッテリー7000mAh、100W充電(有線)、50W充電(無線)
5G NR対応バンド非公開
大きさ163.0×78.0×7.1mm
重さ220g

価格を抑えたセルフィー機、ファーウェイ「nova 16z」

 ファーウェイ「nova 16」シリーズのベーシックモデルとなる「nova 16z」は、前シリーズ「nova 15」のマイナーチェンジモデル。本体性能は同等で、カラーリングをnova 16シリーズに合わせたほか、カメラやバッテリーのAI制御などを強化した。

項目内容
発表日2026年6月1日
価格2699元(約6万5000円)~
チップセットHiSilicon Kirin 8020
ディスプレイ6.7インチ 2412×1084ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数5000万広角+1200万3倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/128GB、12GB/512GB
バッテリー6000mAh、100W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
大きさ161.79×75.47×7.19mm
重さ196.5g

中国市場にも投入された「T」シリーズ、シャオミ「Xiaomi 17T」

 シャオミの「Xiaomi T」シリーズはこれまでグローバル向けの上位機種として毎年秋に発売されてきたが、2026年は5月に前倒しして登場。中国市場にも続いて投入された。これで「Xiaomi 17」と名前の付くモデルは無印、Pro、Pro Max、Max、Ultraなどを合わせ、合計7機種となった。カメラは上位モデルの「Xiaomi 17T Pro」と同等。本体サイズは若干小ぶりで、ミドルハイレンジのチップセットを搭載する。グローバルモデルとの違いは、バッテリーが7000mAhに増量され、カラバリがブルーの代わりにホワイトが加わった点だ。

項目内容
発表日2026年6月8日
価格3299元(約8万円)~
チップセットMediaTek Dimensity 8500 Ultra
ディスプレイ6.59インチ 2756×1268ピクセル、120Hz、3500nits
リアカメラ画素数5000万広角+1200万超広角+5000万5倍望遠
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/128GB、12GB/512GB
バッテリー7000mAh、67W充電(有線)
5G NR対応バンドn1/n3/n5/n8/n28A/n34/n38/n39/n40/n41/n48/n77/n78
大きさ157.63×75.19×8.17mm
重さ203g

メディアテックハイエンドチップセット搭載のシャオミ「Xiaomi 17T Pro」

 シャオミの夏のハイエンドモデルとなった「Xiaomi 17T Pro」は、グローバルで先に発表されたモデルをそのまま中国向けに投入した製品。基本スペックや本体のカラバリはグローバルモデルと同一であり、下位モデル「Xiaomi 17T」のような中国向けの仕様変更は行われていない。

項目内容
発表日2026年6月8日
価格4299元(約10万4000円)~
チップセットMediaTek Dimensity 9500
ディスプレイ6.83インチ 2772×1280ピクセル、144Hz、3500nits
リアカメラ画素数5000万広角+1200万超広角+5000万5倍望遠
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/128GB、12GB/512GB、16GB/512GB
バッテリー7000mAh、100W充電(有線)、50W充電(無線)
5G NR対応バンドn1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n25/n26/n28/n34/n38/n39/n40/n41/n48/n66/n71/n75/n77/n78
大きさ162.28×77.51×8.25mm
重さ219g

価格を抑えたゲーミングモデル、OnePlus「Turbo 6X」

 ゲーミングスマートフォンを次々と出しているOnePlusの低価格モデルが「Turbo 6X」である。すでに販売中の「Turbo 6」シリーズの下位モデルであり、同シリーズが9000mAhの大容量バッテリーを搭載しているのに対し、7000mAhと容量を落とした。また防水防塵もIP64と等級を引き下げることでシリーズ最低価格を実現した。

項目内容
発表日2026年6月10日
価格1799元(約4万3000円)~
チップセットMediaTek Dimensity 7360 Super
ディスプレイ6.72インチ 2400×1080ピクセル、144Hz、1000nits
リアカメラ画素数5000万広角+補助
インカメラ画素数800万(パンチホール)
メモリー/ストレージ6GB/128GB、8GB/128GB、12GB/128GB、12GB/512GB
バッテリー7000mAh、45W充電(有線)
5G NR対応バンドn1/n5/n8/n28A/n41/n77/n78
大きさ165.85×76.00×8.55mm
重さ208g

シリーズ唯一のデュアルカメラ搭載、OnePlus「Turbo 6X Pro」

 低価格ゲーミングモデル「Turbo 6X」の性能を高めたモデルがOnePlusの「Turbo 6X Pro」だ。上位モデル「Turbo 6」シリーズよりバッテリー容量は若干少ないものの、シリーズ中唯一、カメラを広角+超広角の2眼タイプとした。2000元を切る価格で値ごろ感を出している。

項目内容
発表日2026年6月10日
価格1999元(約4万8000円)~
チップセットMediaTek Dimensity 7400 Super
ディスプレイ6.78インチ 2772×1272ピクセル、144Hz、1400nits
リアカメラ画素数5000万広角+800万超広角
インカメラ画素数1600万(パンチホール)
メモリー/ストレージ8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GB
バッテリー8000mAh、80W充電(有線)
5G NR対応バンドn1/n3/n5/n8/n28A/n38/n40/n41/n77/n78
大きさ162.6×77.6×8.8mm
重さ213g

中国電信のAIスマホ、ZTE「Xiao Xian 70 Plus」

 中国キャリアの中国電信向けのAIスマートフォンがZTEから登場。「Xiao Xian(小鮮)70 Plus」は中国電信が開発したLLM「星辰(Xingchen)」を基盤とした同社のAIエージェント「星小辰(Xing Xiao Chen)」を搭載。専用AIキーによりワンタッチで呼び出せる。

項目内容
発表日2026年6月14日
価格1999元(約4万9000円)
チップセットUNISOC T8300
ディスプレイ6.75インチ 1940×900ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数1300万広角
インカメラ画素数800万(パンチホール)
メモリー/ストレージ8GB/128GB
バッテリー6050mAh、45W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
大きさ166.16×78.9×8.87mm
重さ209.8g

見た目は普通でもタフなボディーのHONOR「X70 Pro Max」

 大容量バッテリーにタフな仕様のスマートフォンがHONORの「X70 Pro Max」だ。防弾チョッキと同じ多層緩衝構造を持ち、ディスプレイは深度強化ガラスで保護され、2.5メートルの高さからの落下に耐えうるという。石畳やラフな路面への落下耐性も高い。ボディーは刃物による擦り傷にも耐える高い表面硬度を備える。外部だけではなく内部もしっかり強固に保護された、屋外や過酷環境での使用に向いたタフ設計のモデルだ。

項目内容
発表日2026年6月15日
価格1999元(約4万8000円)~
チップセットQualcomm Snapdragon 6 Gen 4
ディスプレイ6.79インチ 2640×1200ピクセル、120Hz、6000nits
リアカメラ画素数5000万広角
インカメラ画素数800万(パンチホール)
メモリー/ストレージ8GB/256GB、8GB/512GB
バッテリー8560mAh、90W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
大きさ161.9×76.1×7.76mm
重さ196g

5G普及促進の低価格モデル、vivo「Y6e」

 2026年4月に発表されたvivoのエントリーモデル「Y6」シリーズの下位機種で、メモリー構成は1種類として登場したのが「Y6e」だ。姉妹機に「Y6t」がある。また4G専用モデルとして「Y6c」もチップセットとカメラ以外ほぼ同等スペックで登場し、低価格機を求めるユーザーニーズに応える。

項目内容
発表日2026年6月16日
価格1599元(約3万9000円)
チップセットQualcomm Snapdragon 4 Gen 2
ディスプレイ6.74インチ 1600×720ピクセル
リアカメラ画素数1300万広角
インカメラ画素数500万(水滴型ノッチ)
メモリー/ストレージ6GB/256GB
バッテリー6500mAh
5G NR対応バンドn1/n3/n5/n8/n28A/n38/n40/n41/n77(3300~3800MHz)/n78
大きさ167.40×77.10×8.39mm
重さ209g

1000元台前半の5G入門機、vivo「Y6t」

 vivo「Y6e」の姉妹機で本体スペックや価格は全く同じだ。容量別に3バリエーションを用意することで1399元からと低価格な5G機として登場した「Y6t」は、ヘッドホン端子を備え6500mAhバッテリーで1日駆動を実現。本体カラーも3色用意。

項目内容
発表日2026年6月16日
価格1399元(約3万4000円)~
チップセットQualcomm Snapdragon 4 Gen 2
ディスプレイ6.74インチ 1600×720ピクセル
リアカメラ画素数1300万広角
インカメラ画素数500万(水滴型ノッチ)
メモリー/ストレージ6GB/128GB、6GB/256GB、8GB/128GB
バッテリー6500mAh
5G NR対応バンドn1/n3/n5/n8/n28A/n38/n40/n41/n77(3300~3800MHz)/n78
大きさ167.40×77.10×8.39mm
重さ209g

エントリースマホのバリエーションモデル、HONOR「Play 80m」

 2026年4月発売のHONORのエントリーモデル「Play 80」の販路変更モデルが「Play 80m(暢玩80m)」。スペックは変わらずカラバリは黒の1色のみ。メモリー構成も1種類にとどめている。

項目内容
発表日2026年6月22日
価格1599元(約3万9000円)
チップセットMediaTek Dimensity 6300
ディスプレイ6.75インチ 1600×720ピクセル、90Hz
リアカメラ画素数1300万広角
インカメラ画素数500万(水滴型ノッチ)
メモリー/ストレージ4GB/128GB
バッテリー5300mAh
5G NR対応バンド非公開
大きさ167.0×77.0×7.89mm
重さ186g

1万1000mAhの史上最大バッテリー搭載、HONOR「X80 Pro Max」

 一般的な形状のスマートフォンとしては史上最大のバッテリー容量(発表時)、1万1000mAhを実現したモデルがHONORの「X80 Pro Max」。本体厚さは約8mm、重量203gと一般的なスマートフォンと変わらぬサイズのボディーに大容量バッテリーを内蔵している。画面最大輝度は10000nitsを実現。ボディーは高い剛性を備える。

項目内容
発表日2026年6月22日
価格1999元(約4万8000円)~
チップセットQualcomm Snapdragon 6 Gen 5
ディスプレイ6.8インチ 2788×1200ピクセル、120Hz、10000nits
リアカメラ画素数5000万広角
インカメラ画素数800万(パンチホール)
メモリー/ストレージ8GB/128GB、8GB/256GB、8GB/512GB、12GB/256GB、12GB/512GB
バッテリー11000mAh、90W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
大きさ162.2×77.0×8.08mm
重さ203g

2億画素カメラ搭載折りたたみのvivo「X Fold6」は望遠レンズも装着可能

 vivoの最新折りたたみ「X Fold6」はカメラ性能を大幅にアップし、広角が2億画素、超広角と望遠は5000万画素となっている。自社のカメラフォン「X300」シリーズ用の、200mmのテレコンバーターレンズ「G2」も専用ケース経由で装着可能。新しい分割画面などUIも進化している。

項目内容
発表日2026年6月26日
価格7999元(約19万3000円)~
チップセットMediaTek Dimensity 9500 Super
ディスプレイ(イン)8.02インチ2504×2312ピクセル、120Hz
(アウト)6.51インチ2528×1120ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数2億広角+5000万超広角+5000万3倍望遠
インカメラ画素数(イン)2000万(パンチホール)+(アウト)2000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/256GB、12GB/512GB、16GB/512GB、16GB/1TB
バッテリー7000mAh、80W充電(有線)、40W充電(無線)
5G NR対応バンドn1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n18/n20/n25/n26/n28/n34/n38/n39/n40/n41/n48/n66/n77/n78/n79
大きさ157.16×145.66×4.4mm/4.8mm(緑)、157.16×74.26×9.4mm/9.9mm(緑)
重さ228g/235g(緑)

ゲーミングモデルのラインナップを強化、シャオミ「REDMI K90 Ultra」

 シャオミのコスパモデル「REDMI」シリーズの中でも性能を強化し、ゲームを楽しむユーザーもターゲットにするモデルが「REDMI K90 Ultra(至尊版)」である。2026年4月に発表された「REDMI K90 Pro」とほぼ互角の性能を有し、165Hzディスプレイや冷却ファンを備える。バッテリーはREDMIシリーズ最大容量の8550mAhを搭載する。

項目内容
発表日2026年6月30日
価格2999元(約7万2000円)~
チップセットQualcomm Snapdragon 8 Elite
ディスプレイ6.83インチ 2772×1280ピクセル、165Hz、3500nits
リアカメラ画素数5000万広角+800万超広角
インカメラ画素数2000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/128GB、12GB/512GB、16GB/256GB、16GB/512GB
バッテリー8550mAh、100W充電(有線)
5G NR対応バンドn1/n3/n5/n7/n8/n28/n66/n38/n40/n41/n48/n77/n78
大きさ162.91×77.93×8.18mm
重さ227g

ZTEから登場したAIスマホ「Changxing 70 Plus」

 ZTE開発のAIエージェントを搭載したスマートフォンが「Changxing 70 Plus」。国産チップセットを搭載し専用のAIボタンでエージェントをワンタッチで呼び出し可能。同月に中国電信向けに発表された「Xiao Xian 70 Plus」と同型モデルで、こちらはZTEブランドで販売、中国移動など通信事業者も販売を行う。

項目内容
発表日2026年6月30日
価格2099元(約5万円)
チップセットUNISOC T8300
ディスプレイ6.75インチ 1940×900ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数1300万広角
インカメラ画素数800万(パンチホール)
メモリー/ストレージ8GB/128GB
バッテリー6050mAh、45W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
大きさ166.16×78.9×8.87mm
重さ209.8g
山根 康宏

 香港在住。中国をはじめ世界中のモバイル関連イベントを毎月のように取材し、海外の最新情報を各メディアで発信している。渡航先で買い集めた携帯電話は1000台以上、プリペイドSIMカードは500枚以上というコレクターでもある。