スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

スマホホルダーの「17mmボールジョイント」が超便利! 車載も自転車もパーツ交換で自由自在ッ!!

 今回はスマートフォンをクルマのダッシュボードなどにマウントするためのモノについて。具体的には、意外に知られていない「17mmボールジョイント」の話を。

よくある自転車・バイク用のスマートフォンホルダー。ハンドルなどパイプ部分にスマートフォンを固定できるグッズだ。
リングの部分でハンドルに固定する。付属のアタッチメント(シム)により様々な太さのハンドルやポールに固定できる。
ホルダーの向きを変えられる関節部はこのようなボールになっている。このボールの直径が約17mmだ。

 結論から言ってしまうと、↑こーゆーよーな「スマートフォンをクルマのダッシュボード付近や自転車やバイクのハンドルとかに固定するためのホルダー類」の多くは、主要パーツに互換性がある。

 関節部のボールの直径が約17mmと……決まっているわけではないもののすっかりデファクトスタンダード(事実上の標準規格)になっているからだ。

 なので「関節部がボールタイプのスマートフォンホルダー」は、非常に多くの場合、別製品の台座に好みのマウントを装着できたり、アーム部分だけ別のものに交換したりできる。

 また、後述するが、現在では17mmボール対応の多種多様なパーツが大量&安価に市場に出回っている。ので、自由にパーツを選んでオリジナルのマウントを構成することもできる。

 もちろん、関節部がボール機構であっても、まったく独自の機構となっている製品もある。そういう製品とは「17mmボール対応での互換性」がない。

冒頭に出てきたハンドル用のスマートフォンホルダー。左にあるパーツは単体で売られている17mmボールの粘着式ベースパーツで、クルマのダッシュボードなどに貼って使えるパーツだ。Amazonで655円。
こんなふうにベースパーツを交換すれば、自転車用スマートフォンホルダーをクルマ用に変身させられる。

 写真のようなスマートフォンホルダーって2000円とか3000円とか4000円とかするじゃないスか。でも、「使ってみたらアームが微妙に短かい」みたいなことがあるじゃないスか。で、「じゃあしょうがないから今使ってるのやめて新しいの買うか」とかなりがちじゃないスか。

 でも17mmボール採用のホルダーとかを買っていれば、あとから必要なパーツだけ買い足すことで、スマートフォンホルダーを自由にカスタマイズできるというわけだ。

 また17mmボールは前述のとおりデファクトスタンダードとなっていつつ、ここ数年で激しい価格競争が繰り返されつつ品質もアップしている(というか多くの粗悪品が淘汰された)ので、現在は「17mmボールジョイント関連品を安く安心して買える状況」になっている。

 余談だが、17mmボール(17mmボールジョイント)がデファクトスタンダードになったきっかけは、スマートフォンが流行り出す少し前のPND(ポータブルナビゲーションデバイス)全盛期にあった。

 カーナビとして使える携帯対応のナビゲーションマップが「埋め込み型カーナビより全然安いし性能もけっこういい」ということで広く普及した。そのなかにGarminのPND「nuviシリーズ」という世界的ヒット製品があり、それに17mmボールジョイントが使われていた。

 これに対応するアフターパーツとして17mmボール対応の各種パーツが発売され始め、似たような製品も「Garminと同じ17mmボールを使ったホルダー」を出し始めたりして、17mmボールが標準規格として定着したのであった。

 ただ、そういうパーツが豊富に供給され始めたのはコロナ禍前後だと思われる。PND時代はアフターパーツとして「ガーミン用の17mmボールジョイント」があっても、現在よりずっと高価だったという記憶がある。種類が増えて価格が下がったのは6~7年前くらいのような気がする。それ以前にAliExpress(アリエクスプレス/アリエク)で売られ始めて、その後にAmazonでも、みたいな?

 余談が過ぎた。では以降、具体的にどんなパーツがあるのかをご紹介。

貼り付けタイプからエアコン吹き出し口用、自転車・バイク用まであるベースパーツ

 17mmボールに対応したスマートフォンホルダーなどは、基本的にはRAMマウントと同じようなパーツ構成となる。ザックリとしたイメージは以下のとおり。

スマートフォンなどを保持するホルダーパーツ、スマートフォンの向きを変えるアームパーツ、ダッシュボードやハンドルに固定するためのベースパーツという構成。写真はRAMマウントのものだが、17mmボール対応パーツはRAMマウントほどは整合性が取れていない。たとえばベースパーツが「ボールがあるタイプ」「ボールを受けるタイプ」の2種類があったりする。

 基本的には、台座部となるベースパーツがあり、必要に応じて追加するアームパーツがあり、その先にスマートフォンなどを保持するホルダーパーツがある。だが、保証された標準規格ではなくデファクトスタンダードなので、パーツの組み合わせが難しいケースや「締めても関節が緩い?」みたいなコトも(たま?に)ある。

 ともあれ、17mmボールジョイント対応パーツで、まず台座となるベースパーツ部分から。なお、Amazonとかで「17mm ボールマウント ベース」などをキーワードで検索すれば、この記事よりずーっと多い種類をすぐ見られる(他のパーツも同様)。

クルマのダッシュボードなどに貼るタイプ。Amazonでは2個セットで697円。
同じく貼るタイプ。アームとセットでAmazon価格587円。ベースパーツは「ボールを受けるタイプ」となっている。
こちらは貼る部分が可動する「いろいろな曲面に貼れるタイプ」で、ボールありのタイプ。よく見るとボールパーツはGoProマウント互換になっている。ので「ときどきアクションカメラを車載」して「いつもはスマートフォンホルダーとして使う」といった用途をカバーできる。Amazon価格は665円。
クルマのエアコン吹き出し口(ルーバー/フィン/フラップ)に取り付けられるベースパーツ。ルーバーに引っかけるタイプだ。Amazon価格は999円。
同じくクルマのエアコン吹き出し口用だが、こちらはルーバーに引っかけつつ挟んで固定するタイプ。Amazon価格は999円。
これは最初に出てきた自転車・バイク用スマートフォンホルダーの付属品だが、ハンドルに固定するタイプの単体パーツも多々ある。高めの強度が必要になるため金属製が多く、価格も1000~3000円といったレンジの品が多い。
どこかにネジ止めする「ボールを受けるタイプのベースパーツ」もある。Amazon価格は8個セットで1356円。
サンワサプライの「車載ホルダー用アタッチメント 品番:200-CAR038」という「クルマのカップホルダーに吸盤式のベースパーツを固定するためのグッズ」を改造したもの。中央がRAMマウントのボールパーツ(直径は1インチ/2.54cm)で左右にあるのが17mmボールを受けるベースパーツ(上記のネジ止めするタイプ)。接着剤とネジで固定している。

 こういったパーツがあるので、「あっ! 車載ホルダーの根元が折れた!」みたいな場合でもベースパーツやアームだけ交換できる。また17mmボールジョイント対応の金属製パーツも多くあるので「メタルアームにして耐久性を上げる」ということも容易だ。

 またこの記事中には単体パーツとして出てこないが、スマートフォンを保持する「ホルダー部のみ」のパーツもけっこう豊富。なので「あーもーこのホルダーの保持力弱い?」みたいな場合でも、ホルダーだけ交換するという選択肢が現実的であり、出費を抑えられる。

安いのからカッコイイのまでイロイロあるアームパーツ

 続いてアームパーツ。スマートフォンホルダーの場合は調節や曲げ伸ばしなど「何度も動かすパーツ」なので、アーム部は劣化も早め。以下のようなパーツを使えば、スマートフォンホルダー製品の「アーム部分がダメになってきた」という場合、より頑丈そうなものに交換したりできる。「アームの長さが……」という場合でも最適な長さのアームを選べて便利だ。

片側が17mmボールで片側がボールを受けるタイプのアームパーツ。ボールパーツ部分は位置を変えられる。ダッシュボード上にボール付きベースパーツを貼り、その手前の高くない位置にスマートフォンホルダーを設定するようなときに便利。Amazon価格は2個で1299円。
アルミ製の「ちょっと見栄えする」アームパーツ。ボール部とアーム部がアルミ製で、六角レンチで関節の硬さを調節できる。ボール受け部分だけ樹脂製。Amazon価格は950円。
稼働域が広いアームパーツ。ボールを2枚のプレートで挟むタイプで、プレートやボールは金属製。Amazon価格は2個で999円。
これも稼働域が広いアームパーツ。六角レンチで関節部の硬さを調節できる。ボール受け部だけ樹脂製。Amazon価格は999円。
両端がボールになっているフレキシブルアーム。スマートフォンを保持させるに十分な剛性があるが、好みの状態に曲げやすい。Amazon価格は699円。

既存のスマートフォンホルダーのMagSafe化も楽勝!

 スマートフォンホルダー部は、前述のようにけっこうイロイロと単品で売られている。だが「ホルダー部に独自のクッションを搭載してカメラを保護」みたいな高機能品はあまりなくて、クリップタイプの簡素なものとかが多い印象。他方でMagSafe対応品がけっこう充実していて、俺的には17mmボールジョイント対応のMagSafeホルダーがオススメ。

17mmボール・MagSafe対応のスマートフォンホルダー部パーツ。左は中央にボール受けがあるタイプ(Amazon価格は999円)で、右は端にボール受けがあるタイプ(Amazon価格は880円)。どちらも十分強いマグネット吸着力がある。

 検索するとすぐわかるが、Amazonとかでは17mmボール・MagSafe対応のパーツの多くが1000円以下。ソレに数百円のアームとベース、もしくはベースだけを加えれば、簡単にMagSafe対応車載スマートフォンホルダーが完成。うまくすると1000円未満! やっす! イイっスね~♪

 また、ちょっと値段が上がって2000円前後になるが、17mmボール対応の「充電対応MagSafeホルダー」パーツもある。さすがに「QI2.2 25W対応・17mmボール対応」という品は見たことがないが、探すと存在するかもしれない。

 なお、17mmボールジョイント対応の細々した部品的なパーツも多々ある。用途によっては「コレだ! こういうのを探していた!」となるかもしれないので、ちょっとご紹介。

両端が17mmボールとなっているパーツ。ベースもホルダーもボール受けになっている場合、こういったパーツで接続できる。Amazon価格は4個で649円。
いわゆる「1/4カメラネジ/ネジ穴」に対応した17mmボールのパーツ。ネジが出ているほうはカメラの三脚ネジ穴に17mmボールを取り付けるためのパーツ。もう一方は三脚の雲台に17mmボールを取り付けるためのパーツ。どちらも500円くらいだった。ボール受けの裏側にカメラ装着用ネジが出ているパーツもある。
17mmボールと25mmボールを備えたパーツ。17mmボールジョイントをRAMマウントに変換するパーツだが、RAMマウントのボール径は2.54mmなので、アームパーツなどによってはガッチリと固定できない。その場合は薄い滑り止めテープをボールに巻くといい。Amazon価格は745円。

 といった感じで、夢広がる感じの17mmボールジョイント対応パーツ群。スマートフォンホルダーなどを物色していて「この部分がこうだったら買うのに~」みたいな場合はパーツをひとつ追加するだけで満足度の高いスマートフォンホルダーが手に入るかもしれない。

 また、全パーツをお気に入りだけで構成した「ぼくがかんがえたさいきょうホルダー」を構成するのも楽しい。買いやすい価格で種類も充実している17mmボールジョイントパーツ群なので、興味があればゼヒ!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。