「au Smart Sports」は、KDDIと沖縄セルラーがauの携帯電話向けに提供するサービスです。スポーツをサポートするアプリケーションや、EZweb・パソコン向けサイトでの情報配信やトレーニング履歴情報管理機能などが提供されるほか、関連グッズも販売されています。
これまでに「Run&Walk」と「Karada Manager」という2つのサービスが提供されています。
■ Run&Walkは「ランニング、ウォーキング」に焦点を当てたサービス
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Run&Walkアプリの画面
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「Run&Walk」は、ランニングやウォーキング、自転車走行の際に利用できるアプリです。W64SHやSportio、W63CA、W63Hなどでは最初からアプリがプリセットされているので、ライト会員、ベーシック会員、プレミアム会員のいずれかに登録すると利用できるようになります。ちなみに10月にバージョンアップしており、一部機能を利用するにはアプリを再ダウンロードする必要があります。
アプリがプリセットされていない携帯電話でもGPS対応の一部機種では使えるようになっています。料金はコースによって異なり、基本機能が使えるライト会員は無料、多くの機能が使えるベーシック会員は月額105円、フルに使えるプレミアム会員は月額315円です。
「Run&Walk」は、スポーツの中でも、その基礎であるランニング(ジョギング)やウォーキングに焦点をあてたサービスで、携帯電話に内蔵されているGPS、モーションセンサーを利用した機能を提供しています。
ワークアウトの開始地点~終了地点まで、携帯電話内のGPSやモーションセンサーを使い、一定間隔で測量し、ユーザーの正確な位置を測定します。そして、そのデータをサーバーに送ることで、走行した場所を地図で表示したり、コースの距離や消費カロリーの算出なども行ってくれるのです。コースの地図などの情報は、携帯電話上で見られるほか、パソコンで見ることもできます。
ちなみに、Run&Walkアプリでは、音楽再生機能もあり、曲を聴きながらランニングすることもできます。
ランニングで走った距離を把握できる同様のサービスとしては、アップル製の「iPod touch」「iPod nano」に対応した「Nike+」などがあります。「Nike+」はシューズ内に仕組まれた加速度センサーの情報のみを利用していて、地図情報などは利用していません。その点、Run&Walkでは、携帯電話内蔵のGPSと加速度センサーを利用しており、走っている最中でも地図をチェックしたりできるなどの違いがあります。携帯電話1つで利用できる、という点は初期費用を抑えられ、敷居の低いサービスと言えるでしょう。
ただし、Run&Walkアプリの起動時には通信する必要があり、携帯電話の電波が届かない山間部などのエリアや海外などでは利用できないという弱点もあります。
■ ダイエットのための「Karada Manager」
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「Karada Manager」のトップ画面
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「Karada Manager」は、ダイエットを支援するサービスと言えるもので、目標を設定すると、1日の目標摂取カロリー・消費カロリー・食事分析といったアドバイスを携帯電話・パソコンで受けられます。ダイエットメニューには本格的にダイエットする「めざせ! モデル体型」、ミセス以上向けの「エイジレスなボディになりたい」、体型が気になってきたミドル向けに「撃退! メタボリック」などのメニューが用意され、自分の目標とするレベルをユーザーそれぞれが決めることができます。
ダイエットでは、カロリーを必要以上に摂取しないことに加えて、適度な運動も必要です。これに関しては、Run&Walkとの連携機能があり、適度な運動が毎日できているかどうか、カロリーを消費できているかを記録することができます。
「Karada Manager」は、ユーザー自身が積極的に食事などのデータを記録していくことで、体調管理に繋げるサービスとなっています。
au Smart Sportsは、現時点ではランニング・ウォーキングの補助と体調管理という2つの機能が用意されています。「携帯電話は日々持ち歩くもの」という性質を活かして、1台で複数の健康管理機能を使えるという点は、従来のサービスにはない新しい部分と言えるでしょう。
■ URL
au Smart Sports サービス概要
http://www.au.kddi.com/sports/
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(大和 哲)
2008/12/02 13:35
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