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携帯がランニングなどをサポート「au Smart Sports」

 KDDIと沖縄セルラーは、携帯電話をスポーツ関連のトレーニングデータの管理・サポートツールに活用できる新サービス「au Smart Sports」を1月31日より提供する。

 「au Smart Sports」は、スポーツする際に携帯電話を活用できるよう専用アプリなどを提供するサービス。第1弾の「au Smart Sports Run&Walk」は、専用BREWアプリ「Run&Walk」と専用サイト「Run&Walkサイト」で構成され、ランニングやウォーキング、サイクリングする際に携帯電話のGPS機能を活用して、移動距離を算出し、消費カロリーを計算する。またコースマップを確認することもできる。


Run&WalkモードとBIKEモード

 アプリの機能としては、「パーソナルトレーナー」の設定や携帯向けサイトへのアクセス用ボタン、「Run&Walk」モード、「BIKE」モード(サイクリング)が用意される。パーソナルトレーナーは、目的に会わせて運動する際に、わかりやすくガイドするという役割を果たし、女子マラソン選手の谷川真理氏がトレーナー役として登場する。28日の発表会で展示されていたデモ用端末では、パーソナルトレーナーが掲げる運動テーマとして「スローランで美ボディ☆」「続けられるカラダ作り」と2種類用意されていた。パーソナルトレーナーの運動テーマは、今後も追加される予定。

 ランニングとウォーキング用の「Run&Walk」モードを選択すると、さらに「パーソナルトレーナーモード」「ペースメーカーモード」「フリーランモード」のいずれかを選んで運動することになる。「パーソナルトレーナーモード」は、先述のテーマに沿った運動ができ、「ペースメーカーモード」は“18分間で3km走る”など、事前に用意された走行・歩行ペース5種類と実際のペースを比較しながら運動できる。「フリーランモード」はその名の通り、特に目標などを決めないままに運動データを記録する。なお、サイクリング用の「BIKE」モードでは、「フリーランモード」のみ選択できる。


画面上に移動距離や速度、消費カロリーが表示される メニュー画面
画面上に移動距離や速度、消費カロリーが表示される メニュー画面


 「Run&Walk」のランニング/ウォーキング用モードでは、音楽再生機能「au Music Player」を起動でき、音楽を聴きながら体を動かすという楽しみ方ができるが、「BIKE」モードで音楽再生機能を呼び出すことはできない。auの端末プラットフォーム「KCP+」では、Bluetoothが標準機能とされており、「ワイヤレスで音楽を楽しみながらスポーツできる」という点が「au Smart Sports」の特徴の1つとされている。

 また、auからオススメの走行・歩行コースが約50種類(1月31日時点)用意される。オススメコースは随時追加される予定で、パソコン向けサイトで参照した場合は、ルートの高低差も確認できる。


2009年1月末まで無料

 ほとんどの機能は無料の「ライト」コースとして提供されるが、月額105円の「ベーシック」コースも用意される。ベーシック会員であれば、オススメコースが増えるなどの特典があるが、ライト会員でもパソコン向けサイトとの連携などは利用でき、アプリ利用時間の上限などはない。

 auでは、2009年1月31日まで無料で利用できるキャンペーンを実施する。


仕組み

 「Run&Walk」アプリは、GPS機能を使って移動距離を算出するというもの。GPSで計測した移動のログは、端末から通信経由でサーバーにアップロードされ、専用サイトでも参照できる。ログデータの参照は、当初「Run&Walk」のみで活用されるが、今後、他のサービスでも利用できるようにするかどうか、検討が進められる。

 アプリ起動時には通信を行なうため、圏外となる場所で「Run&Walk」アプリを使うことはできない。

 「Run&Walk」アプリでは、ランニング/ウォーキング用の「Run&Walk」と、サイクリング用の「BIKE」が選べるが、このうち「Run&Walk」では、時速25km以下で移動する場合のみ測定できる。

 対応機種は、28日に発表された2008年春モデル10機種のほか、W53CA、W53H、W53K、INFOBAR 2、W52CA、W52H、W52P、W51CA、W51Hも含まれる。2008年春モデルのうち、W61SA、W61T、W61S、W61CA、W62SAの5機種には、「Run&Walk」アプリがプリセットされる。


高橋氏「スポーツしながら音楽を」

あわせて、携帯用ポーチなどが発売される

あわせて、携帯用ポーチなどが発売される
 28日に開催された発表会で、KDDIコンシューマ事業統轄本部長の高橋 誠氏が「au Smart Sports」を紹介した。

 同氏は「音楽の利用シーンを追求してきたauは、その先を想像してみた。もっと音楽が楽しくなる方法を考えた結果、“音楽を聴きながらスポーツ”という利用シーンを考え出した。そこで、今回、au Smart Sportsを提案することにした」と、サービス開始の背景を説明した。

 また高橋氏は「au Smart Sportsは、携帯と一緒に心と体を磨くサービス。スポーツ用品メーカーも同じようなことをやっているが、本サービスは携帯電話とパソコンの連携を考慮している。1人寂しく走るという状況において、音楽を聴くことで盛り上げる。楽曲を配信する6つのサイトとその点でも連携する予定だ。また、スポーツする際に携帯電話を持ち運びやすいポーチなどもファッションブランドと協力して販売していく」とした。

 KDDI代表取締役社長兼会長の小野寺 正氏は、「au Smart Sportsは、若者向けサービスではなく、中高年でも楽しめるもの」とコメントし、健康に気遣う幅広い層に有益なサービスとの見解を示した。このほか、展示会場のスタッフは「携帯電話で新しいライフスタイルをどう提案するか、という観点から、今回はスポーツに適したサービスを提案することになった」とも説明していた。

 第1弾の「Run&Walk」に続き、屋内での運動でも利用できるようにするなど、今後も機能拡充が図られる予定だ。


Run&Walkモードでは、「パーソナルトレーナーモード」「ペースメーカーモード」「フリーランモード」のいずれかを選択 パーソナルトレーナーモードでは、テーマを決めて運動することになる
Run&Walkモードでは、「パーソナルトレーナーモード」「ペースメーカーモード」「フリーランモード」のいずれかを選択 パーソナルトレーナーモードでは、テーマを決めて運動することになる

ペースメーカーモードでは好みのペースを選択 フリーランモードでは自由なペースで運動する
ペースメーカーモードでは好みのペースを選択 フリーランモードでは自由なペースで運動する

消費カロリーの算出などで生年月日と体重のデータが必要となる BIKEモードの画面
消費カロリーの算出などで生年月日と体重のデータが必要となる BIKEモードの画面

パソコン向けサイトでは、オススメコースなどをチェックできる オススメコースを地図で確認したところ。緑色の部分では、ルートの高低差を表示
パソコン向けサイトでは、オススメコースなどをチェックできる オススメコースを地図で確認したところ。緑色の部分では、ルートの高低差を表示


URL
  ニュースリリース
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2008/0128a/

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2008/01/28 15:16

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