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第184回:Edy とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


Edyの使い方を教えてくれる「おさいふ犬」というキャラクターも誕生した
 「Edy」は、ビットワレットが提供するするプリペイド型の電子マネーサービスです。2001年11月から本格的にサービスが開始され、現在は加盟店が9,000店、自動販売機も含めると約27,000台の端末で利用できる日本でも有数の電子マネーサービスとなっています。コンビニエンスストアの「am/pm」などで使える電子マネーとしてご存知の方も多いでしょう。

 電子マネーとは、同額の現金、あるいは現金に相当する価値を持ち、支払いの手段に使える電子データを指します。「Edy」はプリペイド型の電子マネーで、あらかじめ店舗などで現金と引き換えに、お金に相当するデータを入れておき、店舗で物やサービスを買うときに代金を差し引いて現金の代わりにするという使い方をします。現金、あるいはクレジットカードを使った電子マネーの追加は、“チャージ”と呼ばれます。

 電子データを入れるためには「Edyカード」と呼ばれるカードを利用します。このカードはコンビニエンスストアなどで販売されているほか、ソニーファイナンスの「eLIOカード」やANAのマイレージカードなどと一体化されているものもあります。また、この7月からは「Edy」を利用できる携帯電話が登場します。

 「Edy」は、実際の店舗だけでなく、パソコンからインターネット経由でさまざまサービスを利用できることも特徴の1つになっています。たとえば、パソコン用のFeliCaリーダーライター「パソリ」をパソコンに接続し、インターネットへアクセスして、クレジットカードからEdyのチャージを行なったり、ネットショッピングの決済手段として使ったりすることができます。

 通常、ネットショッピングではクレジットカードや銀行振込、代引などが使われますが、あらかじめコンビニなどでチャージしておけば、クレジットカードを持っていない人でも同様の使い勝手で「Edy」による決済を行なえるのです。利用したい店舗が対応していれば、非常に便利な手段になるでしょう。


カードタイプと互換性のある携帯電話向けEdy

iモード FeliCaでも現金によるチャージは可能だ
 「Edy」では、ハードウエアとして、ソニーが開発した非接触IC技術「FeliCa」を利用しています。これまでは、FeliCaを利用した「Edyカード」を使っていましたが、NTTドコモがFeliCa機能を搭載した携帯電話を7月上旬に発売することにあわせて、携帯電話を使った「Edy ケータイサービス」が提供されることになりました。このiモード FeliCa対応端末では、全ての機種でEdyがすぐに利用できるようになっています。

 携帯電話における「Edy」では、従来のEdyカードと同じように、実際の店舗やパソコンで利用できていたサービスのほとんどに対応しています。iモード FeliCa対応端末を入手した時点で、Edy専用のiアプリが既に使える状態になっており、そのままで、Edyチャージ(入金)や店頭での支払い、Edyギフトの受け取り、残高確認などEdyカードの基本的な機能が利用可能です。携帯電話ならではの機能として、パソリを使わなくてもいつEdyを使ったかという履歴照会や、ネットワーク経由で決済できるようになっています。

 iモード FeliCaとFeliCaカードでは、通信方法などは互換がありますので、実際に利用する際はカードタイプのEdyとほぼ同様の使い方になります。たとえば、店頭でカードタイプを使って支払ったり、チャージしたりする場合、レジにあるカードリーダーにカードを載せて、リーダーと通信させて金額データなどをやり取りします。iモード FeliCa対応機種を使って支払いをする場合も、Edyカードと同様にカードリーダーに携帯電話をタッチさせます。この状態でリーダーが携帯電話内のFeliCaチップと通信し、金額データを増減させて支払いやチャージが完了します。非接触ICであるFeliCaは、ある程度近い距離であれば、リーダーの上でかざすだけで通信できますが、確実に行なうためには、リーダーにタッチするという使い方のほうが良いかもしれません。

 なお、これまでEdyカード、リーダーライター、パソコンの組み合わせで利用できたEdyのサービスは、携帯電話では「サービス登録」を行なうことでその多くが利用できるようになっています。たとえば、クレジットカードを使ってチャージしたり、ネットショップで支払ったりするというケースや、パスワードの扱いなどは、サービス登録を行なうとできるようになるのです。さらに、携帯電話故障時のEdy残高返還手続きなど、パソコンではできなかった操作も可能になります。

 これまでのICカードでは、同様の操作をするにはICカード以外にパソコンや、周辺機器のリーダーライター、そしてネットワークへの接続も自前で用意しなければなりませんでしたが、携帯電話は、ICカードと違い、入力装置(ボタン)や画面が備わっていますし、ネットワークへの接続が可能です。カードタイプのEdyよりも、簡単かつ便利に使えることは、メリットの1つだと言って良いでしょう。


iモード FeliCa対応端末。左から「F900iC」、「P506iC」、「SH506iC」、「SO506iC」


URL
  ビットワレット
  http://www.edy.jp/

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(大和 哲)
2004/06/24 12:44

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