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第151回:デュアルネットワーク とは
大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページは
こちら
。
(イラスト : 高橋哲史)
デュアル(Dual)という英単語は、「2つの、二重、裏表」というような意味を持っています。
現在、NTTドコモがサービスしている携帯電話・PHSにはFOMA、ムーバ(PDC方式:800MHz)、シティホン(PDC方式:1.5GHz)、パルディオ(PHS)などがありますが、2002年6月よりドコモが提供しているFOMA向けの「デュアルネットワークサービス」では、同じ電話番号でFOMAとムーバの2つの携帯電話を利用することができます。
関東甲信越エリアで人口カバー率が99%まで拡大されたとはいえ、FOMAのサービスエリアはムーバに比べてまだ狭いものとなっています。このデュアルネットワークにFOMA端末とムーバ端末の2台の携帯電話で申し込むと、FOMAサービスエリアの中ではFOMAを、その圏外ではムーバを、というように切り替えて使うことができます。
デュアルネットワークサービスの場合、その時点で使用していない端末で、ネットワーク切り替え専用の番号である「1540」をダイヤルし、4桁の暗証番号を入力することで、入力したほうが端末が使えるようになります。
サービス内容としては、それぞれの携帯電話で、音声通話やiモード、メールなどが利用可能です。なお、これまでデュアルネットワークサービスのメールに関しては、ムーバ端末においてメールを自動受信することができない仕様となっており、「メール確認サイト」を表示して、メールのチェックを行なう必要がありましたが、10月1日からその制約がなくなり、ムーバ端末でもメールを自動受信ができるようになります。
これによって、メール受信の方法が「自動受信する(全てのメールをFOMAで再受信する)」、添付ファイルが無い250文字以下のメールはFOMAで再受信せず、パケット料金を節約できる「自動受信する(ムーバで全文受信したメールは再受信しない)」、従来通りメール確認サイトでメールをチェックする「自動受信しない」と3通りの方法で利用できるようになります。ただし、ムーバで受信できるメールの文字数は最大250文字という制約がありますので、全てのメールが見られるわけではないことに注意してください。
デュアルネットワークサービスの概要
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デュアルネットとデュアル端末の微妙な関係
1台でFOMAとムーバ(PDC方式)の2つのネットワークを利用できる「N2701」
また、このデュアルネットワークサービスには、異なる携帯電話を2台持つのではなく、1台で利用する方法もあります。それは、FOMA/ムーバのデュアルモードに対応している携帯電話を使う方法です。
現在、このFOMA/ムーバのデュアルモード対応端末として「N2701」が提供されており、デュアルモードサービスに端末1台で申し込み、そのデータが書かれたFOMAカード(UIMカード)を使うことで、FOMAおよびムーバのネットワークをシームレスに使うことができます。ネットワーク切替は、手動でも可能ですが自動的に切り替えられるように設定できます。なお、デュアルモードサービスに用いている「N2701」にFOMAのみで契約したFOMAカードを使おうとすると、ネットワーク切替ができないように自動的に設定されます。
デュアルモード対応というのは、FOMAモードとムーバモードの2つを持っているという意味です。
デュアルネットワークのように、ネットワーク側で2つの異なるシステムの整合性を持たせようとした仕組みはあまり見られませんが、単純に2つの電話方式を1台にしたデュアルモード端末は「N2701」以外にもいくつか発売されています。たとえばムーバとPHSのデュアル端末「ドッチーモ」であり、J-フォン(ボーダフォン)では国内のW-CDMA方式と海外のGSM方式に対応した「V-N701」などです。
また、ちなみに、携帯電話でデュアル、と言えば、仕組み上の違いがなくても、周波数の違いがあるものがあります。たとえばムーバとシティホンは同じデジタル携帯電話の仕組みであるPDC方式ですが、使用している周波数帯がそれぞれ800MHz、1.5GHzと異なっています。このように仕組みが同じでも、複数の周波数に対応している携帯電話をデュアルバンド対応端末と呼称することもあります。
使用する上で意識することはありませんが、NTTドコモの211iシリーズ以降(251i/251iSシリーズを除く)の携帯電話が800MHzおよび1.5GHzのデュアルバンド端末です。また、海外では同じGSM方式でも使用周波数が800MHz、900MHz、1900MHzと地域によって異なる場合があるため、デュアルバンド対応端末や3つの周波数帯に対応したトライバンド端末が多く販売されています。
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(大和 哲)
2003/09/30 12:37
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