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第148回:DoCommerce とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


 「DoCommerce」は、NTTドコモが提供しているiモード対応の携帯電話を利用した決済サービスです。DoCommerceのサイト内にショッピングモールなどが用意されていますが、これを利用した買い物をするために多くの便利な機能が提供されています。

 具体的には、あらかじめカード情報を登録しておくことで、iモード経由でショッピングした際にクレジットカードでの支払いが簡単にできる「クレジット決済」、カードの翌月支払額や銀行や郵便貯金の口座残高が確認できる「マネーチェック」、商品・サービスの代金を毎月の携帯電話の利用料金と合わせて支払える「請求代行サービス」、携帯電話の画面に表示されるQRコードを表示させ、コンビニエンスストアで商品の代金を払うことができる「コンビエン」の各サービスが提供されています。

 いずれのサービスも、DoCommerceサイトで、iモード端末かパソコンからユーザー登録をする必要がありますが、会員登録などの料金は無料になっています。


「クレジット決済&マネーチェック」とは

クレジット決済代行サービスの概要

マネーチェックサービスの概要
 クレジット決済は、その名前の通り、ショッピングサイトで買い物をした際に携帯電話からクレジットカード決済を行なえる機能です。普通、携帯電話でのオンラインショッピングで、クレジット決済をする場合、カード番号や有効期限を支払い手続の度に入力する必要がありました。

 このDoCommerceでは、あらかじめカード番号など登録しておくと、買い物をした際に、改めて入力する必要が無く、あらかじめ決めておいた暗証番号だけで支払いをすることができます。カード決済に必要なデータを、ドコモが管理することで買い物をする際に、手続きを手軽に済まそうというわけです。

 DoCommerceでは携帯電話を利用しているため、システム的にアクセスしている携帯電話が持つ電話番号情報を使うことができます。電話番号は1台ごとに違う番号ですから、確実に端末を認証することができるわけです。これによりIDの入力が不要となり、簡単な操作で買い物をするシステムを作ることが可能になったわけです。また、携帯電話を紛失して、かつ暗証を見破られない限り、他人にIDを盗用されることがないので安全性も高いとされています。

 また、マネーチェックサービスは、同様の仕組みを利用して、クレジットカードや銀行口座のデータを記録しておき、携帯電話からこれらの残高などを参照できるというサービスです。いわゆる「アカウントアグリゲーション」と呼ばれるシステムになっています。

 クレジットカード決済にはVISA・MasterCard・JCBが利用可能で、複数のカードを登録できます。またマネーチェックサービスでは、銀行口座の参照がみずほダイレクト、三井住友銀行のOne'sダイレクト、ジャパンネット銀行などをサポートしているほか、クレジットカード残高の照会がJCBの「MyJCB」、セゾンカードの「Netアンサー」などに対応しています。


請求代行サービスとは

 請求代行サービスは、現在試行中のサービスで、来年初頭から本格運用が予定されています。

 これまで携帯電話の電話料金には、基本料金・通話料・パケット通信料など事業者がユーザーに請求する電話の使用に関するもの以外では、着信メロディサイトなどコンテンツの使用料といったものしか含まれることはありませんでした。

 請求代行サービスは、携帯電話の料金請求に、ショッピングサイトでの買い物の代金も含められる、というサービスです。もちろん電話料金をクレジット請求にしていない人、たとえば請求書のコンビニ払いなどにしている人でも利用可能です。

 現在のところ、利用者は1回の利用につき1,000円を超える場合に、毎月合計10,000円までこのサービスを利用した支払いが選択可能です(上限金額などは本格運用後には変更される予定です)。

 このサービスは、個人名義で契約するiモードユーザーのみ利用が可能で、DoCommerceのクレジット決済ユーザー登録とは別に、iモードメニューでの利用登録が必要です。


「コンビエン」とは

 コンビエンは、対応コンビニエンスストアで、請求書がなくても携帯電話を利用して、ドコモの携帯電話料金が支払いできるサービスです。請求書の代わりには、利用者がiモードサイトからダウンロードした「QRコード(2次元コード)」を使います。店頭では携帯電話の画面に表示させたQRコードを読み取って、レジが請求書情報をドコモから引き出し、請求金額がわかるわけです。

 なお、コンビニエンスストア収納に対応するQRコードについては、ドコモのほか、KDDI、J-フォン、NTTインターネット間で統一した規格となっています。現在のところ、このサービスを提供しているのはドコモだけですが、将来的にKDDIやJ-フォンが同様のサービスを提供する場合、コンビニ側は同じ設備が利用できるようになるはずです。

 「コンビエン」自体は、am/pm全店舗、東京23区内・名古屋市内のローソン、23区内のミニストップで利用できますが、DoCommerceでのコンビエンは、現在am/pmのみでの取り扱いとなっています。


DoCommerceでコンビエンを利用する際のイメージ


URL
  DoCommerce サービス概要
  http://dcmm.jp/

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(大和 哲)
2003/09/02 11:41

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