■ VGAのQuarter(4分の1)だから「QVGA」
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国内向け携帯電話として、初めてQVGA表示が可能な液晶を搭載した東芝製J-フォン端末「J-T08」
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先日発表された、NTTドコモのiモード端末「505iシリーズ」は全ての端末がQVGA液晶を搭載しています。
QVGA液晶とは、液晶パネル上で表示可能な領域が240×320(または320×240)ドットである液晶のことを言います。ディスプレイの大きさとは関係なく、たとえば2.1インチの液晶ディスプレイで240×320ドット表示が可能であれば、「2.1インチQVGA液晶ディスプレイ」、たとえば3.8インチで240×320ドット表示が可能のものであれば「3.8インチQVGA液晶ディスプレイ」です。同じ解像度でも、実際のサイズは一方が小さく、もう一方が大きいわけですから、小さいものの方が当然1ドットあたりの面積も小さくなっています。
このQVGA表示が可能な液晶パネルは今回発表されたiモード端末である505iシリーズのほかにも、J-フォンの東芝製端末「J-T08」、およびシャープ製端末「J-SH010」、またはPDAなどに使用されています。多くの携帯電話やPDAの場合、画面が縦長であるため横240×縦320ドットとなっていますが、90度回転し横320×縦240ドットとして使われていることもあります。どちらも表記としてはQVGAといわれます。
QVGAとは、“QuarterVGA”、つまりVGAの4分の1サイズであることを意味しています。VGAとは“Video Graphics Array”の略で、「VGA表示が可能な液晶」というとQVGAを縦を2倍、横を2倍にした「640×480ドットの表示ができる液晶」ということになります。
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NTTドコモの505iシリーズには全機種にQVGA液晶が搭載される
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■ VGA とは
QVGA、VGAというような表記は液晶だけでなく、CRTやプラズマディスプレイなどでも表示できるドット数に応じて、同様に使われます。
VGAはもともとパソコン用語として使われてきた単語です。米IBMが開発したパソコン「PS/2」用のディスプレイアダプタ(グラフィックシステム)で、このアダプタとVGA互換のディスプレイを利用すると320×240ドットから最大で640×480ドット(16色)までの解像度の画像を同じディスプレイで利用できました。
VGAディスプレイアダプタが登場した当時は、当然“VGAディスプレイ”もあり、それを使用するための信号やそのタイミングなども決められていました。やがて時が経ち、現在では、そのような信号の互換性などには関係なく、フルカラー、トゥルーカラー表示ができるディスプレイの場合は画面解像度で「○○○表示が可能なディスプレイ」と言うようです。たとえば、640×480ドット表示が可能なディスプレイは「VGA表示が可能なディスプレイ」と表現されます。
■ VGAを基準にする、さまざまな画面サイズ
携帯電話の場合、これまで画面に表示可能な解像度や画像の大きさなどを表わすにはCIF(352×288ドット)、QCIF(176×144ドット)がよく使われていましたが、PDAなどのモバイル機器やパソコンなどの機器にはVGAサイズ(640×480)を基準にしたサイズが表記として使われてきました。携帯電話などでも利用するディスプレイや画像のサイズが大きくなるにつれて、VGAを基準にしたサイズでいろいろなものを表わすようになってきたようです。
QVGA、VGA以外にPCなどでよく使われるVGAを基準にしたドット数を表わす単位としては、主なところとしては
・SVGA
・XGA
・QuadVGA
・SXGA
などもあり、憶えておくと便利かもしれません。
VGA系の解像度と呼称(主要なもの)
呼称(フルスペル) |
解像度 |
QVGA(Quarter-VGA) |
320×240 VGAの4分の1 |
VGA(Video Graphics Array) |
640×480 |
SVGA(Super-VGA) |
800×600 |
XGA(eXtended Graphics Array) |
1,024×768 |
Quad-VGA |
1,280×960 VGAの4倍 |
SXGA(Super-XGA) |
1,280×1,024 約130万ドット |
SXGA+ |
1,400×1,050 |
UXGA(Ultra-XGA) |
1,600×1,200 SVGAの4倍 |
QXGA(Quad-XGA) |
2,048×1,536 |
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(大和 哲)
2003/04/15 12:40
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