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Opensignal、5G SAの調査結果を公開 全6部門でKDDIが1位
2025年7月31日 14:14
オープンシグナル(Opensignal)は、日本における5G SA(スタンドアローン)通信の体感品質を分析し、その結果を発表した。調査期間は2025年4月1日〜6月29日。
5G SAが5G NSAを全面的に上回る結果に
現在、5G SAを商用サービスとして展開しているNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクのスコアを集計し、5G NSA(ノンスタンドアローン)と比較したところ、すべての指標において5G SAが上回る結果となった。
特に速度と遅延において大幅な向上が見られ、5G SAの下り通信速度は5G NSAの約1.7倍、上り速度は約1.5倍に達したという。
また、5G SAの特長である低遅延や、ゲーム・動画視聴時の体験でもスコアが改善。「信頼性エクスペリエンス」と呼ぶ、基本的なタスクを安定して完了できる能力を評価する指標でも、明確な向上が確認された。
キャリア別ではKDDIが高評価
オープンシグナルは、KDDIとソフトバンクの比較結果も公開した。NTTドコモは、他の2社に比べてSAセルの展開数が少なく、5G SAのカバレッジが限定的であることから、今回の比較対象には含まれていないとしている。
KDDIは、すべての指標において5G SAで高いパフォーマンスを示し、通信速度、低遅延、動画・ゲーム体験のすべてで優れたスコアを記録した。その背景には、Sub6 SA基地局の戦略的展開にあるとしている。
一方、ソフトバンクも市場で競争力を維持しているものの、主要指標においてKDDIと同水準には至っていない。「信頼性エクスペリエンス」については両社が同等のスコアとなっており、5G SAの信頼性に関して大きな差はないと分析している。
【訂正 2025/07/31 19:25】
オープンシグナルが一部内容を修正したことを受け、本記事の該当箇所もあわせて訂正いたしました。


